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TSして魔法少女になった俺は、ダンジョンをカワイく攻略配信する~ダンジョン配信は今、カワイイの時代へ~  作者: あけちともあき
魔王出てきた編

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第235話 巷は大騒ぎ。スパイス情報収集します

 はづきちゃんが魔王マロングラーセと交戦してから一夜明けた。


「で、どうなってるんです?」


『俺の伝手で聞いた話なんだが、世界中が大騒ぎになっているぞ。初めて映像で捉えられた魔王だ。あれが本物なら、世界をこんな姿にした張本人というわけだからな……。ダンジョンの休日どころではなくなるだろう』


「ですよねえ。あれ、相当ヤバいですよ。うちの魔導書は全冊揃わないと対抗できないって言ってますね」


『だろうな……。というか、揃えば対抗できる時点で驚きだ』


 スレイヤーVと朝からザッコでお喋りしているのだが、なんかこの人楽しそうだなあ。

 かつて迷宮踏破者だった頃の血が騒いでいるのかも知れない。

 その頃から続く因縁の相手だもんなあ。


「ま、今回の件に関しては、イカルガエンターテイメントが何か企んでるみたいですけどね。はづきちゃんと繋がりができて、情報がどんどん流れ込んでくる」


『彼女の機密感覚はどうなってるんだろうなあ』


 スレイヤーVが笑って、話は終わりになった。

 なお、この界隈の動きについて……。

 さらに翌日にチャラウェイから驚くべき情報が!


 一緒に食事に行ったのだが……。


「なんか、同接を集中させるチームを組んで、これで魔王に当たるってのを考えてるみたいだね」


「そんな事になってるの? チームって例えば、各企業からピックする感じとか」


「いや、それぞれの箱は箱で独自の戦い方もしていくし、チームに加わることで箱内の格差みたいなのができる可能性もあるから、企業は加わらないらしい。俺が集めた情報だと、恐らくこれは世界中の個人勢を集めることになるぜ」


「マジかー。とんでもない話になってきたなあ。でも、世界規模の危機なわけだから仕方ないよなあ。俺は若人たちが頑張るのを応援するかー」


 先日もユーシャちゃんを陰ながら応援したし。


 と思ってたら、チャラウェイがじーっと俺を見ているのだ。


「なんだなんだー」


「やっぱね、こういうのはメンターみたいな感じで人生のベテランが一人混じってる方がいいと思うんだよね」


「ふむふむ、それは同感かも知れない。で、そのメンターって? なんで俺をじっと見ているんだ……」


「若者の中に混じっても、スパイスなら全然浮かなくね? やるしかないっしょ。多分オーディションをやるけど、スパイスなら通るっしょ」


「俺がやるの!?」


 とんでもない話になってきた。 

 だが、確かに若手配信者が集められるとして、その中に混じってもスパイスは全く違和感がない。

 内側から教え導くスタイルかあ。


 フォーガイズの他のメンバーにはできないしなあ。


「俺はとりあえずチャレンジして、派手に散るから。うちのリスナーはそれを求めてるし!」


「あえて散るためにチャレンジ! プロだなあチャラウェイ」


 まあ、オーディションが開催されるみたいな話になったら参加しよう。

 そう思う俺なのだった。


 スパイスとしてはいつもどおり配信し、まったりとダンジョンを攻略したり、ゲームをしたり。

 たまに事情通みたいなコメントが、


※『スパイスちゃんはオーディション出るの?』


 とか聞いてくる。


「オーディション? それってなーに? スパイスは知らないなー」


 裏で動いてる話だろそれ。

 インサイダーじゃないのー?


※『近々勇者パーティオーディションが行われるから、参加して! はづきっちが配信で言ってた!』


 鳩行為(他の配信の話を別の配信者のところですること)じゃん!

 あえてスパイスはそのコメントを拾うのを止めた。


 すぐに、お肉どもはこの話題を忘れて、いつものワイワイガヤガヤとしたトークに戻っていく。

 ふむふむ……勇者パーティか。


 そういえば、勇者部ってあったよなー。

 もしかしてあそこから、誰かが計算して今の流れを作ってない?


 例えばきら星はづきとか。

 いやいや、彼女はあくまで女子高生。

 そんな権力は……ありそうだけど、考えすぎではないか。


 スパイスは疑いを振り払い、配信に集中するのだった!


 ところが……!

 勇者パーティ計画は、そのきら星はづきによって発案、始動しており……!!


 オーディション開催決定! の報が様々なSNSやニュースサイトを駆け巡ったのだった。

 参加資格は配信者であること。


 性別、年齢、国籍、人種、種族不問。

 人間でも異種族でも参加できるってわけだ。


 応募フォームが公開され、ちょっと見に行ってみたら大人気すぎて鯖落ちしていた。

 マジかー!


 一日寝かせて、「ま、記念受験見たいなもんでしょ」と気軽な気持ちで応募しておく。

 スパイスが受かったら、若人たちを導く形になるしね!


 応募フォームの内容から、まずは書類選考。

 なんと全世界から五万人を超える応募があり、募集枠は五名。

 そして勇者パーティは全部で六名。


 既に一人決まっているとな!?

 はづきちゃんかな?

 いや、彼女はプロデューサー枠で、パーティには加わらないらしい。


 では誰だ。

 一体何者が、最初から決定しているメンバーなのか……!!


 巷は勇者パーティの話題でもちきり。

 魔王の出現による、恐怖とか絶望感みたいなのがあっという間に塗り替わっていく。


 上手いなあ。

 これは、巧みな戦略だ。


 ダンジョンや、そこから現れるモンスターやデーモンは人の心によっていかようにも変化する。

 人が恐れれば恐れるほど力を得るし、逆に恐れを克服されたりエンタメに組み込まれると弱体化するのだ。


 この戦略、きら星はづきがやってる?

 だとすると彼女、とんでもない策士じゃないか。


 唸る俺のもとに、書類選考通過の知らせが届く。

 どうやらオーディション参加の資格を得たようなのだった。

お読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
同じ物語の流れを表裏面から読めるのはなかなかに結構かと存じます。更新ありがとうございました。
当人は、いつも「あひー!」しか言ってなかったが。
はたから見ると物凄い策士的な展開だったんですねぇ…… この頃のはづきっちはある意味神がかってたんだなぁ……
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