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TSして魔法少女になった俺は、ダンジョンをカワイく攻略配信する~ダンジョン配信は今、カワイイの時代へ~  作者: あけちともあき
魔王出てきた編

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第228話 ご無体! フォーガイズ大暴れ!

「そいっ!!」


『ウグワーッ!!』


 スレイヤーVが上位のオーガらしい個体を、キック一発で頭上に跳ね上げ、浮かんだところをウォーハンマーでホームランしている。

 相変わらずでたらめなパワーだなー!


『ウッヒョー! なんざんすかあれ! 魔法も使ってないのに素手でゴーレムを捻り潰す位のパワーざんすよ!』


「あれが配信者界パワーの頂点、スレイヤーVだぞ。配信者界は魔境ぞ」


 スパイスの説明に、カラフリーが『ドッヒェー』とか反応するのだった。


 スパイスはスパイスで、新フォームをこの機会に使用だ!

 ブライトスパイスに変身すると、八咫烏が「うおーっ、スパイス可愛いじゃん!」とか褒めてくれる。


「ありがとー! おじさん相手でもヤタさんは優しいなー」


『ほほーん! こいつも化け物ざんすねー。なんざんす? マスターの周りには化け物が集まるざんすか?』


「類友かも知れない~」


 そんなおしゃべりをしつつ、スパイスはプリズムビームをばらまきつつ、カラフリーは分析分析!


「スパイスはなんか便利なやつ手に入れたな! オス! 俺はチャラウェイだぜヒャッハー!」


『ミーはカラフリーざんす! 普通の人が出てきてホッとしたざんすよー! どことなくミーと同類の香りを感じるざんす……』


「おたくも便利屋? やっぱね、業界には一人俺等みたいなのがいないと回んねえからな!」


『ほんとざんすよねえー。あっ、なんか構造が分かってきたざんすね。ダンジョンってあれざんすよ。大きく迷宮を拡張したように見せかけておいて、同じ構造の繰り返しざんすね。それが微妙に前の空間と重なっているから、別のフロアみたいに見えるざんす。この間のバレエ教室はそれが綺麗すぎたから、連続した同じ空間だって明らかになってしまったやつざんしたねえ』


「ほえー、なるほどー!! おっと! プリズム水流~!!」


『主様ー! 私とカラフリーの合せ技やめてぇ~!』


 マリンナの抗議を受けつつ、虹色の水流でゴブリンの群れを洗い流すぞ!

 火力は低めだけど、使い勝手がいいなあ色彩の魔法!


『こいつはやっぱりダンジョンを統括してるモンスターがいるざんすねえ。だけど、これを止めるにはミーではちょうどいい魔法がないざんす』


「カラフリーほどの魔導書でも!」


『ミーは便利系ざんすからねえ。今回のは守りに特化してるざんす。これを貫くには圧倒的大火力が必要ざんすねー。つまりぃー』


『ん俺だぁーっ!!』


「オッケー! イグナイトスパーイス!!」


※『フォームチェンジ来たー!!』『一番最初のフォームチェンジなのに、イグナイトスパイスはずっと強いな』『炎の魔法がだんだん増えてるからな……』


『狙いはここざんす! 穴の一番奥底!!』


『よぉーし! 主よぉ! フレアアローで行くぞぉ!』


「シンプルなやつで決めるんだねー!」


『魔法の高度化はぁ、複雑なことができるようになるだけだぁ! 練度が上がれば基本の魔法こそぉ、期待通りの力を発揮するぅ!! 今ぁ!』


「集え炎! 束ねて放つ、貫き燃やし尽くす一矢! フレアアロー!!」


 ガオンッ!と音がして、スパイスの手の上に炎の矢が練り上げられた。

 これが回転しながら、ドギュンッ!という音を立てて放たれる。


 フレアアローを止めようと、横合いからオークとかゴブリンが飛び出すけど、これをまとめて貫き焼き尽くしながら、魔法は突き進む!

 ついに穴の中の真っ暗なところに到達し、見えない何かに突き刺さった。


 真っ黒なキューブが炎に照らされて明らかに。

 それは一瞬だけフレアアローに抵抗したが、すぐに表面を焼き融かされて……。


『ウグワーッ!?』


 真っ黒なキューブが爆散!

 一気に、周囲のダンジョンがバグったような挙動を始める!


 空や森の解像度がいきなり甘くなり、バチバチと音を立てて走査線みたいなのが走り始める。


「おやぁー!? なんだか妙なことになったぞ?」


 巨大なモンスターの頭上に立ちながら、そこに射撃を叩き込んでいた八咫烏がキョロキョロした。

『ウグワーッ』と倒れていく巨人型モンスターから、ひらりと降りる。


「もしかしてスパイスがなんかやった? ダンジョン攻略法みたいなやつ?」


「それっぽーい! 最近のダンジョンの構造……解析しちゃいました!」


「すげー! 後でデータ送ってくれ!」


 チャラウェイにデータ共有すれば、たくさんの配信者の知るところになるだろうしね。

 最近の強化されたヤバいダンジョンの仕組み……分かったかも知れない!

 つまりこれ、インチキなのだ!


「ここからは掃討戦だな。まさかダンジョンが30分で終わるとは……俺なら一時間くらい暴れてたと思うな」


「それでも力づくで一時間で終わらせるスレイヤーさんもおかしいからね?」


 ということで!

 フォーガイズの魔法が! ウォーハンマーが! ラーフが! 火炎放射が!

 ダンジョンのモンスターたちを薙ぎ払っていくのだ!


 なお、国の方針としては、ダンジョンの日に行われる配信は回線を切断するつもりだったそうなのだが……。

 不思議なことに、迷宮省を始めとした各省庁が仕事をボイコット。

 無事に配信はラストまで行うことができたのだった。


 うおおお、ダンジョンの日法令を骨抜きにしていくぞー!!


お読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
イグナイトはcvがあの人だろうから弱い%が無いと言うw
おお、ウル〇ラ水流までw 取り敢えずマ〇兄さんの技を一通りコピーですなw しかし精鋭が揃ってて1時間だの30分だのと言ってるってことは、はづきっちのタイムスケールはやはり異常だったのだなぁw
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