第219話 うおおおお世界に向けてブライトスパイス公開だぞ
新フォームができたなら、やはりお披露目せねばなるまい……。
鉄道公園でブライトスパイスのまま、炭酸ジュースなどを飲みつつ考えるスパイスなのだった。
そろそろ4月、まだちょっと肌寒いはずだけど、このフォームはあったかいなあ。
『色彩の魔法はそれなりの保温性も確保してるざんすよー。万能!』
『んだがぁ! こと熱という一点においてはぁ! 俺の勝ちぃ!』
「あっ、家に置いてきたはずのイグナイト!!」
『そりゃあスペシャリストには勝てないざんすねえ。ミーはゼネラリストざんす!』
『そうだなぁ。カラフリーが一冊いれば穴は全部埋まっちまうからなぁ』
『何気にマリンナ以外はカラフリーと仲がいいんですよねえ』
『ミーのいつだったかの主が、海をめちゃくちゃに汚染したざんすからねー。そこから確執が生まれたざんすねー』
ははーん、そこにドラマが。
「あれ? じゃあなんでスノーホワイトに嫌われてるの?」
『ミーのいつだったかの主が、北極圏をめちゃくちゃに汚染して毒の風を世界中に撒き散らしたざんすからねー。これがきっかけでペストが発生したりしたざんすねー』
「世界的な大事件じゃん!! あれカラフリーの仕業だったのか!」
『ノンノン、ミーは魔導書、あくまでも振るわれる力ざんす! 振るった人間が悪ざんすねー。まあそう言うことを引き起こす魔法を無数に持っているのがミーざんすけど。しっかしチミ、イグナイトは活躍が凄かったざんすねー。常にリトルウィッチ・デュオの掛け声に耳を澄まし、声が聞こえたら爆発を起こす!! あのマメさと正確さには脱帽ざんす……。チミは凄い!』
『ん気配りがぁ、炎の魔導書は大事だからなぁ! 案外活躍の場所はぁ、多いし重要なんだぁ』
『ほほーん!』
『何気にこいつら仲いいですよねえ。それはそうと主様!』
フロータが何を言わんとしているか分かった!
「うん、やっぱりここは、ブライトスパイスのお披露目をしなくちゃでしょー」
新しいフォームができたなら、どこかのダンジョンを予約し、そこでお肉どもに見せびらかす!
そしてブライトフォームの威力を試していくのだ。
色彩の魔法はどこまでできるもんだろうなあ。
「どうなのカラフリー?」
『ミーは万能ざんすよ~! ウヒョヒョヒョヒョ!』
「実力が確かなのは知ってるけど、あまりにも信用できない口調なんだよなあ」
とにかく、実際にやってみようということになった。
で、スパイスは新フォームお披露目計画を進めていたんだけど……。
『スパイスちゃん、見学に行っていい?』
「あっ! あなたはスレイヤーVの奥さんのマリー・D!」
『説明口調っぽい! ええとね、マシロさんおめでたでしょう? おめでとう~! それで、ちょこちょこやってたコラボはお休みだねっていうことになったので、今回はスパイスちゃんを見学させてもらおうかなって』
「ありがとうございます! いいですよ、もちろん!」
ザッコで話しかけてきたと思ったらそんな感じの話になったのだった。
今回、マリー・Dは基本、配信には出てこないそうだ。
勉強も兼ねて、お手伝いしてくれるんだそうな。
そういう話をマシロにしたら、
「ここで浮気したらダブルで裏切りになるッスからね!」とか心配してきたのだった。
しないしない!
スパイスになってから色恋への興味がガンガン薄れていってるんだから。
さて、ツブヤキックスで宣伝。
サムネイルもサクサクと作った。
ブライトスパイスに変身して、マシロに写真を撮ってもらうのだが……。
「ひぇー!! ま、またすっごくかわいい姿になってるッス~!! 生まれてくる赤ちゃんの性癖が壊れちゃうぅ」
「心配するのがあまりにも早いよー!! それにもしかしたら魔女を継ぐものかも知れない」
「あー! 女の子だったら魔女を受け継ぐのありッスねえ! それいいなー。二代目スパイスちゃんが娘になる」
「息子かもしれない」
「お、男の子は男らしく育てたいッスー!!」
「難しいことを言う嫁だなあ」
「ぜーんぜん難しくないッスよー! あっ、ここでポーズ! シルエットがキレイに出るッス! はいチーズ!」
「いえーい!」
パシャっとベストなやつが撮れた!
「マシロ上手いねー」
ちょこちょこ近づいて、背伸びしてマシロが手にしているフロッピーを覗き込む。
「ふっふっふー、中学から大学まで、自撮りって凄くよくやるッスよ。あとは他の子を撮ったりもするッスし!」
「おおーっ、女子としての経験値が物を言ったかー!」
きゃっきゃっと二人ではしゃいでいると、スパイスの中からスポーンと出てきたカラフリー。
『夫婦仲良好ざんすねー! ミーの歴代の持ち主でも、こういう光の雰囲気をまとった人間はなんかいい感じだったざんすよ。これは生まれてくる二世もいい感じになりそうざんすねー。なお、光の夫婦から生まれた子どもは魔女を継がない確率が100%ざんす』
「あれー!?」
『なんですとー!?』
『ぬわんだとぉーっ!?』
『なんですってー!』
『さもありなん、でやんすねー』
カラフリー調べのこの統計、果たして今回も確かなのか、どうか……!
まあ、赤ちゃん誕生は10月頃だろうし、今は眼の前のお披露目に集中、集中なのだ!
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