表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TSして魔法少女になった俺は、ダンジョンをカワイく攻略配信する~ダンジョン配信は今、カワイイの時代へ~  作者: あけちともあき
リトルウィッチ・デュオ編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

193/373

第193話 ぐんぐん進め空の旅

 中国は広い!!

 山にぶつからないようにちょこちょこ停止してるのだが、日本の十倍以上の回数が必要かも知れない。

 ちょっと慎重過ぎるか……?

 いやいや。


 生死が掛かってるのに大胆に行く意味が分からない。

 ということで、何十回も停止しながらようやく中国を横断したのだった。


 いやー。

 全土がダンジョン化してるねこれ!!

 これだけの大国がまるごとダンジョンに落とされてるの、やばくない?


 迷宮省に送付した枚数がかなりの数になってるんだけど。

 向こうからも、「な、なんだこれはー!!」みたいな連絡が来てる。


 そして中国を抜ける頃合い。

 なんか空を飛んでくる人がいる。

 なんだなんだ!

 人って着物みたいなのを着たままで飛べるのか!


「そこのお方ー!」


「はーいー」


「わしのような天仙か、あるいは魔法使いではないかとお見受けする。その電子機器……もしや配信者?」


「いかにもそうですー。仙人でしたか」


「ああ、その通り」


 見た目はおじいちゃんなのだが、肌がつやつやしてるし声にも張りがある。

 仙人って本当にいたんだなあ。


 崑崙山の仙人の、普賢真人さん。

 中国がこういう信仰的なものを重んじなくなった結果、神秘の力が薄れたと。 

 それで崑崙山はいわゆるファンタジー世界みたいなところに移動して、ゆったりと暮らしてたらしいのだが……。

 覗きにやって来たら国そのものがなくなっていたわけだ。


「まさかこんな侵略が行われていたとは……。ほんの三十年ほどの間に」


「ちょうど三十年前くらいにダンジョン化が始まったんですよー」


「な、なんたることー。今や世界の神秘度は我らが地を闊歩していた頃に等しい。このような世界で神秘を失えばどうなるか……この国が体現してしまうとはな……」


 普賢真人が悲しそうだ。


「一応うちの国のそういう部署に連絡したんで、遠からず助けに来ると思いますよー」


「ほう? 大和の国か。かの国は未だに神秘を捨てることなく存在していたのだな……。頼むぞ。今やこの国を覆う魔性の存在は、我ら仙人といえど手出しが困難な次元に達している……」


「そんなに!」


 貴重なお話を聞けてしまった。

 今回の話はあちこちの仙郷に共有し、みんなで若手の仙人を派遣して人間と共闘、中国を取り戻す方針で動くそうだ。

 頑張ってほしい!


 ってことで普賢真人と別れたのだ。

 なんか御札をもらった。


「お主の行く先に強い妖物の気配があるから、この札を使って回避せよ」


「ありがとー!」


 これで古き魔女の護符と合わせて、身を守る道具が二枚だ。

 心強い~!


『かなり強い力を持つ人でしたねー。人でありながら人を超越するなんて人、この世界にもいたんですねー! 魔女とは別のアプローチですかね』


 フロータも興味深そう。


 仙人の知り合いができちゃったな。

 ちなみにこの人、日本だと普賢菩薩とも呼ばれる事があるんだとか。

 偉い人だなあ。

 スパイスも聞いたことあるぞ。


 こうして中国からモンゴル上空へ。

 もう山を気にする必要がない!


 ステップから砂漠に掛けてを、一気に飛翔したぞ!

 もうモンゴルも普通の都市になってて、遊牧民~ってイメージじゃないんだねえ。


 モンゴルを抜けるといよいよ中央アジア。

 山が多いぞー!!

 小刻みに止まりながら移動する。


「なんだかんだでもう三時間も飛んでるよ! お弁当にしよう……」


 空中で停止し、持ってきたおにぎりなどを食べるのだ。

 お茶うまーい。


『三時間でここまで来れたっていうのはフライトの威力ですからね! 飛行機なら迂回したり気流に乗ったりで一日掛かりますし』


「それはほんとにね! おー、なんか山登りしてる人に見つかった。やっほー!」


 スパイスが手を振ったら、向こうも手を振り返してきた。

 山でみた幻か何かだと思われているかも知れない。


「スパイスはこんな風に移動できてるけどさ、ウィンディは大丈夫かな? いや、アメリカだからこっちよりは全然マシかあ」


『飛ぶことに掛けては、スノーホワイトは私に並ぶ専門家ですからね! 性格はあれですけど、実力は確かです!』


『空中戦をやるとフロータも負けるでやんすからね』


『負けてませんよムキーッ!!』


 空中で暴れない!

 どうやらウィンディは心配いらないということが分かり、一安心。


 お弁当を終えて、スパイスはまた移動を開始するのだった。

 なにせ、地球を半周だからね!

 そりゃあ時間も掛かるよ!


 ジグザグに移動し続ける。

 山脈を回避して、なるべく町の上空を飛ぶ。

 多分、ちょこちょこフライトレーダーに発見されてると思うんだけど、飛び始めた瞬間に見失うと思うんで全く迎撃されない。


「そう言えばかれこれ4時間半飛んでるのに、ずっと朝だなあ」


『太陽と同じような進行方向ですからね! その土地の時間が変わってないどころか、むしろ巻き戻ってますよ!』


「そっかー! そう言えば太陽が出発したときより低いところにいる!」


 そろそろ、朝から明け方に変わりそう。

 時間感覚がおかしくなる~。


『主様、中央アジアを抜けたでやんすよー』


「えー、ほんと!? 思ったより早かった!」


 フロッピーと一緒に地図を確認していたメンタリス。

 こういう仕事をしてくれるのはありがたいなー。


『ここから東欧でやんす』


『色彩の魔女の拠点近しですねえ。気をつけて下さい~』


『うおー! ここからバトルですよー!!』


『んん~! うでがぁ鳴るぜぇい!!』


 一気に騒ぎ出す魔導書たちなのだった。

 

お読みいただきありがとうございます。

面白い、先が気になる、など感じられましたら、下の星を増やして応援などしていただけると大変励みになります。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
まさかの神仙!
更新お疲れ様です。 空飛ぶ幼女…確かに山が見せた幻扱いされそうですね(笑) でもダンジョンのある世界だし、案外妖精と認識されたかも? それでは今日はこの辺りで失礼致します。
仙人とも接触しましたか、ガンガンコネクションが広がってますねぇ……
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ