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第7話 ハカイダーの猛攻




「はぁ…はぁ……。もしもし獅子王さん!」

『美咲さん?どうしたんですか?なんだか急いでるみたいですけど』


 走りながら獅子王さんに連絡をとる。数コールした後に獅子王さんが電話にでてくれた。すぐに要件を伝えなければ。


「ハカイダーが現れました!はぁ…はぁ…今は熊沢さんが1人で戦っています!!」

『一華さんが!?わ、分かりました、すぐに向かいます!』

「ありがとうございます。場所を送るのですぐに向かってください。他の皆さんには私から連絡します」

『お願いします!』


 獅子王さんに無事に連絡が出来ました。後は3人に連絡しなければ。




 ****




「司令!!」

「美咲か!来てくれたんだな」

「はい。皆さんには連絡済みです。戦況は!?」

「みんな現場に集まってる。よかった…」


 走ってようやく司令室に辿り着いた。お父さんは既に司令室でモニターを起動して戦況を見ていた。皆さんは既に熊沢さんと合流してハカイダーと交戦していた。今回のハカイダーは腕が4本生えていてその姿はまるでお相撲さんの様です。なんだか今回のハカイダーはいつもとは違う気がします。この予感が外れてくれればいいのですが…。


「美咲みんなのことを呼んでくれたんだな。ありがとうな」

「い、いえ。仕事なので。それにしてもなぜ急にハカイダーが……」

「分からない……だが何か企んでるのかもしれない」

「少し嫌な予感がしますが、大丈夫でしょうか…」

「今はみんなを信じるしかない。頑張ってくれよ皆んな」




 *****



「ドスコーイ!!」

「はぁ……このハカイダー…強い…!」


 美咲さんに連絡を受けて先にハカイダーと戦っていた一華さんとみんなとも合流できた。力士みたいなハカイダーと戦っていたけどこのハカイダー今までのハカイダーよりも強い…!!今も余裕そうに雄叫びをあげている。


「ちょっと強すぎねー?弱音は吐きたくねぇけどよぉ…」

「見た目通りのパワー…それにこっちの隙を確実に突いてくる……」

「流石に強いよ〜……どうしようかね〜………」

「もう!どうすればいいのよ!!」


 まるでこっちの動きが読まれてるみたいだ…。どうすれば…。動かせ、頭を働かせるんだ!!


「ふふふ…苦戦している様ですねアニマルジャーの皆さま」

「お前は…プラス!!」


 急に現れたハカイダーの幹部、プラス。プラスにいち早く反応した鮫原くん。まさかこのタイミングで現れるなんて。この状況でプラスまで相手できない…。


「私の最高傑作マワシハカイダーに苦戦している様で何よりです。さぁマワシハカイダー、その力を私にみせてご覧なさい!」

「ウオオォォ!!かしこまりましたプラス様ー!!!」

「くっ…!」

「俊野!!」

「獅子王くん!!」


 マワシハカイダーの繰り出した拳を咄嗟にタイガーサーベルで受け止める。みんなはマワシハカイダーの攻撃を受けて動けない。僕がやるしかないんだ!


「ム、なかなかやるなぁ」

「ふむ…データ以上のパワー。これは予想外ですね」

「うあぁぁあああ!!!」

「グオオオォォ!!わ、吾輩が力負けするとは…!」


 身体の中から溢れ出るパワーであのマワシハカイダーを押しのけてマワシハカイダーが尻餅をついた。一体どこからこんな力が…。


「なかなか興味深いですね。マワシハカイダーひとまず撤収しましょう。いいデータが得られました」

「プラス様!吾輩まだやれますぞ!!」

「私の命令に従わないのですか?」

「も、申し訳ありません!」

「それではアニマルジャーの諸君ご機嫌様」


 そう言い残してプラスはマワシハカイダーを連れて姿を消した。逃げられたと思う反面よかったと思う気持ちが少しある。あのままじゃきっと僕たちは…。いやそれよりも今はみんなだ!


「みんな大丈夫!?」

「ぎりっぎりセーフって感じ」

「獅子王のおかげでなんとか助かった。礼を言う」

「いや〜危なかったね」

「あのハカイダーが帰ってくれて助かったけど、悔しい…!」


 僕たちは敵の気まぐれで助かった。けどそれは勝ったてことじゃない。あのまま戦ってたらきっと僕たちは負けていた。でもあの時僕はなんであんな力が湧いてきたんだろう。




 ****


 


「まさかハカイダーがあんなに強くなってたなんて………」


 モニターには皆さんが力なく座りこんでいる姿。あのハカイダー、マワシハカイダーと言いましたか。まさかあそこまでハカイダーが強くなっていたなんて予想外でした。


「もしやハカイダーが活動していない間にきっと僕たちのことを研究していたんだろう。あのプラスは研究が得意で頭がよく働く。あのハカイダーを作ったのがプラスだったからきっとそうだろう」

「どうしましょう。このままじゃ皆さんは……」

「…仕方ない。あれを使うか」

「あれって、なんですか?」

「ん〜?秘密。みんなが戻ってきたら話すよ。それときっとみんなボロボロだろうし手当ての準備もしないとな」


 お父さん、また私に隠し事?お父さんすぐ私に隠れてなにかするんだから。それより救急箱を準備しないと。皆さんが帰ってきたら手当てしないと。




別に知らなくてもいい話その3。

それぞれの固有武器。

タイガーレッド→タイガーサーベル(剣)

シャークブルー→シャークダガー(両手にダガー)

ホークイエロー→ホークシューター(銃)

エレファントグリーン→エレファントハンマー(ハンマー)

ベアピンク→ベアクロー(鉤爪)

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