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第13話 尾行作戦

 

 美咲がヒート改めヒイトとデートをする日が訪れた。美咲は熊沢にアドバイスを貰いながらオシャレに全力をだしている裏側で豊凱は美咲を尾行する準備を着々と進めていた。


「みんな時は来た。準備はできてるか?」

「は、はい。気はのりませんが…」

「おう!バッチリできてるぞ!」

「はぁ…本当にやるんですか?」

「楽しみ〜」


 アジトで豊凱、獅子王、鮫原、鷹禽、象原がテーブルを囲みコソコソと話をしていた。議題は美咲のデートの尾行計画の準備のことだ。乗り気な者、あまり乗り気ではない者で半々だ。


 プルルル

「一華くんからの電話だ!もしもし!」

『も、もしもし。美咲ちゃんが外出しましたよ。ねぇ本当に尾行するの?やっぱりやめません?』

「いや、計画は実行する。今から美咲の尾行を開始する。一華くんはそのまま美咲の後をついていってくれ」

『わ、分かりましたよ〜…。もし尾行がバレて美咲ちゃんに怒られても知らないですからね!』

「みんな美咲が外出した。さぁ作戦開始だ!!」




 ****




 一方美咲の方はめいっぱいオシャレをした姿でヒイトとの待ち合わせ場所へ向かっていた。そもそもこのデートが決まったのはある日かかってきた電話からだった。ヒイトから急に会いたいと言われ今日待ち合わせをしたのだ。ヒイトからすればただ会うだけだが美咲はデートだと思い普段慣れないオシャレをしたのだ。


「あ、ヒイトさん!すみません!待たせてしまいましたか?」

「いや丁度来たところだ」

「!そ、そうでしたか」


 なんとベタな返事なんだろうと美咲は思いながらヒイトの隣に並んだ。実際は本当にヒイトは美咲が来る数分前に待ち合わせ場所に来たのだ。このヒイトは気遣いなんて器用な真似はできないのだ。


「あ〜……何処いくか…」

「ヒイトさんお腹は空いていませんか?ここら辺に私のお気に入りの喫茶店があるんです。お話もそこでしませんか?」

「確かに腹減ったなぁ。そこ行くか」

「はい!きっとヒイトさんも気にいると思います」


 美咲のお気に入り喫茶店へ向かう2人の後ろをとある6つの影が後をつけていた。


「あれが美咲の 好きな男…!なんてガラが悪そうなんだ!」

「まだ好きな人とは決まった訳ではないですけど。でも少し意外ですね」

「美咲っち案外ああいうの好きなんだ」

「学校にもあそこまでの不良はいないぞ」

「わ〜!僕不良って初めて見ました〜」

「ごめんね…美咲ちゃん……!」

「喫茶店の方へ向かって行った!追うぞ!」


 美咲たちが喫茶店へ向かうのを見て6人は同じく喫茶店へ向かって行った。ヒイトはその6人の尾行に最初から気づいていたが特に害はなさそうだと思い無視している。美咲は尾行なんて気づかずに喫茶店に入店した。


「こんにちは。2人ですが大丈夫ですか?」

「美咲ちゃんいらっしゃい。今日は彼氏と一緒かい?」

「ち、ち、違います!!!!ヒイトさんは知り合いです!!」

「お、おう。わ、悪かったな。席は空いてるから好きに座ってくれ」

「は、はい…。すみません大声を出してしまって……」


 喫茶店の店主の発言に強く否定した美咲の圧に負け、美咲たちに席を座るよう促す。つい大声を出してしまった美咲は反省しながら店の端の方の席に座る。ヒイトは席に座って早々にメニュー表を見る。


「あ〜どれが美味いんだ?」

「このお店はナポリタンがおすすめですよ。昔ながらの喫茶店のナポリタンでとても美味しくて私も好きなんです」

「じゃあそのなぽりたんってやつで。あ、大盛りな」

「私はサンドイッチと紅茶にしましょう。すみませーん!」


 美咲とヒイトが注文をしている姿を店の外から豊凱たちが覗き込んでいた。道を歩く人々は不審者を見るような目で豊凱たちを見ている。


「ぐぐぐ……美咲ぃ……」

「豊凱さん凄い顔してますよ」

「俺も腹減ってきたなぁ」


 


 ****




「美味しかったですね」

「そうだな。人間の飯も悪くねぇな」

「そういえばお話ってなんですか?電話でしてくれてもよかったのに。私は会えて嬉しいですけど……」

「いや、俺の…あー……なんて言えばいいんだ…?知り合い?まぁなんでもいいか。そいつが1回会えって言ってな。だから特に話すことはねぇよ」

「そ、そうでしたか。あ、あの連絡先交換しませんか?」

「連絡先ぃ?あー……俺スマホ?持ってないんだよ」

「え、じゃあどうやって私に連絡してくれたんですか?」

「公衆電話ってやつでした。探すの大変だったぜ」

「そうでしたか残念です…。そしたら今日は目一杯楽しみましょう。次は何処に行きますか?何処か行きたいところ……」


 ピピピッ!!


「なんだ?なんの音だ?」

「ハカイダー反応…!こんな時に…。すみません私急用ができてしまって帰らないといけなくなってしまいました。本当にすみません。また機会があれば会いましょう。それでは!」

「お、おう」


 美咲のカバンの中のレーダーがハカイダーの出現を知らせるアラームが鳴る。すぐに全員に知らせる為に席を立ち帰る準備を手短に済ませる。ヒイトととの別れを惜しみながらも帰ることに謝罪をし、2人分の会計を済ませ店を出る。


「ってうわ!み、皆さん!?どうしてここにいるんですか!?それにお父さんまで!」

「み、美咲…!まさか急に店を出るなんて思わなくて隠れる暇もなかった」

「こ、これには訳があるの美咲ちゃん!」

「え、えっと話は後で聞きます!ハカイダーが出現しました!すぐに現場へ向かってください!」

「本当ですか!?みんなすぐに行こう!」

「ほらお父さんもアジトに戻りますよ!」

「分かったよ。みんな後はあとは頼んだよ」


 美咲の言葉に獅子王たちはすぐにハカイダーの元へ急ぐ。美咲と豊凱はアジトへ戻り獅子王たちのサポートの準備を整える。一方喫茶店に1人残されたヒイトはやることがなくなったと喫茶店を後にし、自分の拠点へ戻っていった。


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