ニャンコの爪切りは大変にゃんだ! ネコ暮らしのあるあるをのべる第12弾
にゃんこと暮らして早22年。約20年、共に暮らした先代ネコとの経験を活かして二代目ぷーちゃんのケアは万全さ…って思ってたら、めちゃめちゃ甘かった件。
いつの間にやら12作目!
ねこぐらしあるあるです(=^・^=)
やー参った!ぷーちゃんの爪が切れなくなってしまった!
ひと月半ほど前。いつものようにチュールタイムにタワーに乗らせ、おやつに興じてる隙にパチパチぱち。ちょっと手間取りながらもなんとか左前足を済ませて、さて反対側。右2本目だった。
うにゃ‼って鳴いてステップを飛び降り、ドン引き。ちょっと離れたところで固まって、こちらを恨めしそうに見つめるぷーちゃん。
あーまずい、いたかったんだ…ゴメン、失敗しちゃった!そんなに深爪した感触は無かったんだけど…ごめんねごめんねえ!
それ以上は当然、無理。大好きなチュールにももはや全く寄り付かない。
その日は諦めて終了し、2日後再チャレンジ。大好物のチュールを見せて「はい、こっちだよー!」とタワーに呼び寄せる。ところが、警戒してステップに乗りたがらない。ありゃりゃ…やっぱりだめか。無理強いは出来ないし…その日も爪切りを断念。
翌日。寝てる時にチャッと切れるかな、と昼寝の隙に足先を覗いてみると、爪の先にちょびっと血の跡。あー、ごめんね!やっぱり深爪してたんだね。
というわけで、それ以来チュールタイムの爪切り作戦が全く通用しなくなってしまったのだ。
先代は抱っこ大好きだったから、一人で抱っこしたままでもサクサク切れて、あまり苦労はなかったんだけどなあ。
ぷーちゃんはいまだに抱っこ大キライ、毛布に包まれたり、拘束されるのがとにかくものすごくキライ。だから、一度でも無理に抱えて切ろうもんなら、確実に嫌われそう。
そんでいつまーでも根に持つタイプ…いや記憶力が良くってなかなか忘れてくれないのだ 笑。
そんなだから一度警戒されたり嫌われると回復に凄く時間がかり、毎日の生活がお互いストレス塗れになってしまうしなあ。う~~~ん困った。何とか嫌がられずに彼の爪を切る方法はないもんだろうか?
あの手この手、あれこれ調べたり考えたり試したり。その間にも爪は日々、伸びていく。
突然テンション爆上げになって走り出すときは「ちゃちゃちゃちゃちゃちゃー」って爪の音がついてくるし、ベッドでネコロジー発電するたびにシーツに引っかかって危ないし。
おねだりするときに伸びあがって足にまつわりつくと、針の先みたいな爪がジーパン突きぬけて食い込むから痛い!
おまけに釣り針の先みたいな爪に引っ張り出された糸が、パンツのあっちこっちからちょろちょろ顔を出し、なんつうか、ダメージジーンズとも呼べない単にみすぼらしい状態のパンツが幾本もできあがってしまっている。
うーん、せめて前足だけでも…。一日1本2本でもいいから。昼寝の最中とかにさっと済ませよう!
って昼寝のたび、ダラーンと伸ばした足先の切りそびれた爪をそーっと探すんだけど、これがまた、見つかんないのよ!
肉球の間にふっさふさ毛が生えている上に、毛色が爪と同じときてる。
ごっそり生えてる毛を選り分けて爪を探し出し、深爪しないように…と切る位置を定め、よし、いざ!というところで大体がタイムアウト!
足先センサーがピピっと反応してハッと目覚め「キサマなにやっとんじゃ!」って足を引っ込めてしまうのだ。
何とか続きをと、ちょびっとでも粘ろうもんなら「ぷーちゃんもう寝ない!まま邪魔しないで!!」
プイっとふてくされて去ってしまう。
チックショー!!!!ヽ(`Д´)ノ
もたもたしてる間にまた、チャンスを逃しちまった!
とにかく一日一本ずつでも切る、と爪切り持ってタイミングをうかがう日々が続き、なんか落ち着かないことこの上ない。
ああもう諦めて今回は動物病院で切ってもらう方がいいかな…上手な切り方教えてもらおうか、なんて思い始めていた。
そんな矢先のこと。
天候不順で気温も気圧も乱高下、なんか頭痛いなー胃がむかむかするなー気分落ち込むなー、と自律神経が変!って人間が不調な日が続いた。
ぷーちゃんも同様だったのか、2日続けて朝、嘔吐した。一回目は毛玉だったけど、翌日は毛玉は無くて胃液だけ。
2日とも、吐いた後は特に調子が悪い様子はなくて普段通り元気。なので少し様子を見てたら、それ以降は嘔吐も無くいつも通りの食欲、トイレも快調。ぐいぐい遊びまわって天候回復と共に体調も問題なく回復した。
ただ、先代は2歳になったばかりの頃に突如急変、病院に駆け込んだらストルバイト結石症に罹っていた、って事があった。だから、ぷーちゃんも油断は禁物だなあという思いがいつもある。
先代はそれ以降ずっと療法食だったから、ぷーちゃんは今食べてるフードで大丈夫かなあ?と日々気にもなっていたし、いいタイミングかな、と健康診断を受けることにした。
平時の状態を把握してると、異変があった時にも早期発見に繋がるからね。
そして、ついでに爪を切って貰おうっと!(≧▽≦)
久しぶりの動物病院だ。 何とか連れ出したけど、車内でも待合室でもキンチョーMaxのぷーちゃん。
診察台の上では、奥の処置室から聴こえてくるワンコやニャンコの鳴き声に目を真ん丸にして怯えるばかり。懸命に兄ちゃんにしがみついてくる。
今回は簡易コースだから採血、それと爪切りだけだからね、すぐだから頑張ろうね!
ただーし。その間だけは一旦、お預かりである。
検温と聴診が終わると先生に促され「はい、キャリーに入ってねー」
喜んで自らサッサと飛び込むぷーちゃん。
「あー終わった!怖かったあー!」キャリーに戻れてホッとしたのも、つかの間。
そのまま兄ちゃんかあちゃんから引き離され、一人ワンコとニャンコの叫び声が満ちたあの部屋に連れてかれるなんて!
ヒドイ!怖い!何されるの、ボクどうなっちゃうの!?
ぷーちゃんに限らないが、動物病院で治療や施術を受ける子達の多くが、きっと同じ思いなんだろうなあ…。人間の思惑なんぞつゆ知らずのぷーちゃんたち、彼らの恐怖を思うと、何とも胸が痛む一瞬である。
こういうのって、ちょっと例えが悪いかもしれないけど人間にしたら「UFOで連れ去られ拘束された!」みたいな恐ろしさなんじゃないかと思ったりする。
言葉通じない、自由を奪われ何されるかわかんない。部屋の中はニャンコやワンコの必死の鳴き声、聴いたことのない機械音や知らない人達の話し声が溢れている。
前に来た時の、痛かったり怖かったりした記憶もあったりすると尚更怖いんじゃないかなと。
先生やスタッフの方々はとっても優しく丁寧で、腕も非常に確か。設備からスタッフ教育から様々なことが行き届いている。だから前の子もずっとお世話になって、何度も危ないところを救って貰った。凄く信頼できるいい病院なんだ。
なんだけど、それでもぷーちゃんにとって通院のハードルは、そんなに低くはないんだよね(^_^;)。
お尻の軽い飼い主になるのが一番なのだろうと思う。
痛そう、おかしい、どうしよう!って時だけじゃなくて、健診だったり爪切りだったりフード相談だったり。平時にも気軽に相談に乗って貰える、腕のいいかかりつけ病院の存在はもの凄く有難い。
怖いところじゃないんだな、大丈夫。ってちゃんと学習させてあげられたら、きっと長く幸せなニャンコとの暮らしにもっと繋がる気がする。
とはいえ。こないだは帰宅しキャリーから飛び出した途端に、エサ皿に駆け寄って「ぼりぼりぼりぼり!!!」すごい勢いでカリカリを食べ始めた。
大好きなカリカリとあんま好きじゃないのをミックスしてるんだが、いつもなら選り分けて好きなやつばっかり食べてるのに。その時は「そんなのどうでもいい!」って感じで貪り食っていた 笑。
お皿が空になると、今度は嬉しそうにシッポを立ててリビングにやってきて、真ん中でデーン!とヘソ天。心からホッとして「あーオウチが一番!!」ってセリフが空に吹き出してる様子にこっちも笑う。
よっぽど怖かったんだね。頑張ったね!( ;∀;)
そして最近気づいた。ぷーちゃん、通院後は我々への密着度というか、親密度が大きくアップしていることに・・・。
今のところ、テリトリーの外に連れ出す機会は病院しかない訳だけど
「病院で心細い思いをする→おうちに帰りたい→おうちの良さと一緒に暮らす家族のあったかさ、痛感→家族へのぷーちゃんポイントが爆上がり」
というサイクルになっているようだ。
通院の翌日からまた、ここ暫く忘れてた「朝ふみふみ」が復活。
「ねえ遊ぼ!」「ねえごはん!」「ねえねえ!」のスリスリも各段に頻度と強度が増した。
なにより、いつも左程喜ぶことのなかった「ナデナデ・ヨシヨシ」されることを、大分あからさまにゴロゴロと喜んでくれるようになったのである。
我が家的には、この変化は画期的進歩だったりする。
優しい先生たちにはちょっと申し訳ない気もするが、そんなこんなで日々の知恵比べも少しずつ少しずつ、進化前進していると思う。
ただとりあえず爪切りくらいは、何とか自力で出来る方法を早期に編み出さねばならないと思うけど…(;'∀')
うーむ。ぷーちゃん鉄壁の防御力にどうやって風穴を開けたろうか…まだまだ、知恵比べは続く。
頑張らねば。
ちなみに健診結果は 異状なし、良好。
フードも、喜んで食べてる市販の総合栄養食でまあ、いまのところ問題なさそう。
ほっと一安心、でした(^-^)