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83. 令嬢、商う ②

本日二回目の投稿です^^

 エマは内心で焦り捲っていたのである。


 王都のポンダー商会と言えば貴族街御用達(ごようたし)大店(おおだな)である。

 それどころか、王宮にも様々な品を販売している格式ある商家でもあった。

 勿論、バーミリオン侯爵家にも出入りしているし、多くの者が顔を見知っていた。


 のみならず、王立学園の同期という事でクリスはアメリア担当的な役割を果たしていたのである。

 勿論顔も熟知しているのだ。


 案の定、挨拶を終え顔を上げたクリスの目は飛び出さんばかりに見開かれて行った。

 

 そして言葉を発した。


「こ、これは…… 心配しておりました――」


 エマは慌てて人差し指を口の前に立てて言葉にした。


「「シイィーっ!!」」


「っ! ……は、はい」


 クリスが黙った事を受けてエマが慌てて自己紹介をする。


「クリス、私は只のエマです! 良いですか、()()エマでしてよ! お判りですか?」


 デニーも時を置かず続けた。


「クリス、僕は只のデニーだ! 良いかい? ()()デニーだからね! 判ったかい?」


「は、はあ……」


 クリスの答えを聞きながらエマは思うのであった。


――――ヤバかったのですわ、バレる所でしてよ! まあ、なんとか誤魔化せたみたいで良かったのです…… それにしてもデニーったら私の真似なんてしちゃって、うふふふ…… そう言えば以前にも美味しかったですわ! とか、本当に可愛らしいこと、うふふふ


 そんな風に純朴なデニーの所作(しょさ)()でていたエマに対してクリスの冷静な声が届けられたのであった。


「では、只のエマさん、只のデニーさん、今回の取引について聞かせて頂けますでしょうか、是非聞かせてくださいませ、どうぞ、こちらにお座りくださいませ」


 エマはクリスの眼前に座り説明を始めるのであった。


「ええ、実はこのルンザの街にはかつて有り、今現在存在しない商売がございましてよ、一つは魔石買取所、もう一つはモンスター肉の買取所、そして最後の一つはその二つを持ち込む冒険者を支えていた、武器防具の修繕所なのです!


この三箇所は今から成長する街に()いて最も重要な施設だと思いますのよ! ねえクリス考えても見て下さいませ!


まだまだ未熟な都市の経済に()いて、貧困層である下級冒険者の存在が、どれほどの起爆剤になりうるか、()いては王国の下層に位置する人々の経済活性化に如何(いか)ほどの効果を持ち()るのかについて、クリス、貴方程賢い方であれば一目瞭然だとは思いますが、()えて説明させて頂きますわね、


まずはお手元に配布した資料の一、そちらのグラフをご覧くださいませ――」


 エマは数々の資料を見せながら低所得者層の生活を安定させ、新たな購買層を増やす事による経済の活性、そして魔石のリサイクルを一般的な手段として固定する事によって(もたら)されるであろう、魔道具市場(しじょう)()ける新規参入の敷居が引き下げられ、門戸(もんこ)が広がる事で新鮮な発想を取り込んだ業界に於いて、新たな道具の開発と効率化、使用場所ごとに個別化、差別化が図られる事は自明の理であり、その競争意識に適度な助長を促した結果の裾野の広がりが王国全土に広がる(まで)の期間予測とその間の経済効果の推移予測、更には発展と変化に伴う物流、建築、各種サービス業を刺激した場合の経済還流効果についての向こう二十年にわたる予測まで、一気に説明したのであった。


 この間、デニーはニコニコとエマの横顔を見つめて嬉しそうに聞き入っていただけである。

お読みいただきありがとうございます。

感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)

まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、

皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。

これからもよろしくお願い致します。

拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。

ブクマ、評価を頂けましたら狂喜乱舞で作者が喜びます^^

感想、レビューもお待ちしております。


Copyright(C)2019-KEY-STU

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