67. 令嬢、快進撃 ⑥
本日二回目の投稿です^^
「ボス討伐は明後日、諸君らは今から言う役割毎の注意に従って頑張るのであーる! ではガンズ、組み分けを――」
キックスとガンズは相談しながらシルバー以上の冒険者たちを組み分けして行った。
主な組み分けの内容は、ダンジョン入り口の封鎖業務、ダンジョン内の各層のモンスターの排除、警戒、ルンザの守備の為の残留組の三つである。
封鎖業務には現在進行形でクエストを受けている者が当たる事になった。
ダンジョン内で戦闘を行う者が殆どであったが、偶然だろうか、右腕にアプリコットの布を巻いている、エマ命名、アプリコット村民はそこから除外されたのである。
大方の組み分けが終了するとキックスが言った。
「さて、最後は吾輩と協力してボスに挑むゴールドランクの者であーる! 今ルンザには二組のゴールド、『ビアンコ・エ・ロッソ』と『ノブレス・オブリージュ』がいるのであーる! どちらを帯同させるがいいか、吾輩、悩むのであーる!?」
ガンズが横に立つレッドとホワイトに素早く目配せを送り、僅かに頷いたレッドがキックスに言うのであった。
「アール・キックス、俺はレッド、『ビアンコ・エ・ロッソ』のロッソです、是非俺達にお供させて貰えませんか?」
キックスは満足気な表情で答える。
「ふむ、やる気に溢れた、非常に好感が持てる申し出なのであーる! 若者はかくあるべきなので、あーるっ!」
ご満悦な様子のキックスでは無く、同行を願い出たレッドに対してエマが言った。
「え、お師匠様、キックスさんのお供でしたら、不肖の弟子である我々、『ノブレス・オブリージュ』が――」
「悪いなエマ、デニーや皆も、ここは是非とも譲っておくれよ! プラチナのお手伝いなんて名誉、これが最後かもしれないだろう? ね! 頼むよ」
「ホワイト師匠……」
エマに代わって呟いたデニーの言葉を聞いたキックスは決定を下した。
「ホワイト、という事はチミが相方のビアンコ、そしてもう一組のゴールド『ノブレス・オブリージュ』の師匠なのであーるか! 弟子たちよ功名に走る気持ちは分かるが、今回は師匠達に譲り、吾輩の戦い方、その優雅さは後日、師匠達から聞く事で辛抱するのであーる! これ、決定であーる!」
「流石はキックス卿、ご慧眼でございますなぁ」
「ほほほほ、で、あーる!」
ガンズのお追従に気を良くしたキックスの一言で、エマ達『ノブレス・オブリージュ』はルンザ残留組のリーダーと決定してしまったのである。
役割分担や各人の準備、報酬について、ガンズが説明を始め、急激に熱をはらむギルド内部。
シルバー冒険者の中でもトップクラスである『努力あるのみ』のジャックが、チャーリーとハンスを従えながらエマに話し掛けた。
「エマ様、恐らく意図的にノブレスオブリージュの皆様と我々チームアプリコットが外されているのでしょう、ですがレッド様とホワイト様は既に我らの仲間、尊敬する指揮官のお二人です…… どうか私達『努力あるのみ』と後ろに控える二組十名の者だけでも、お二人に付けて頂くようギルマスとキックスさんにお願いして頂けないでしょうか?」
エマが三人の後ろを見ると二組十人の村人が並んでいた。
いづれも、チームアプリコット各隊のリーダー格であり、『努力あるのみ』同様、ゴールド目前の揃って五人組パーティー、『死に物狂い』と『不退転』の面々であった。
エマはいつに無く真剣な表情を浮かべて言うのであった。
「分かりましたわ、今夕のディナーは、お師匠様達とキックスさん、ギルマスと副マスター、それに私達で会食する事になっていますから、その席で私からお願いする事と致しますわ」
ジャックは嬉しそうに言った。
「おお、ありがとうございます、エマ様」
エマは真剣な表情を維持したままで言葉を重ねた。
「お師匠様達を助けて下さいませ、ただし、あなた方が死んだり重傷を負う事は許しません事よ! 特に後ろの二組、『死に物狂い』と『不退転』にはきつく言い渡しますのよ! 死んじゃダメ! 命を最優先するのですわ! パーティー名も再考した方が良いのですのでは無くって? というか考え直してもっと安全そうなのにしてくださいませ! 絶対ですわ!」
二組の死ぬ気満々なネーミングのメンバーはペコペコ頭を下げて、今回の討伐が終わったら必ず改名するとエマに約束したのである。
お読みいただきありがとうございます。
感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)
まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、
皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。
これからもよろしくお願い致します。
拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。
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