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44. 令嬢、伸び悩む ①

本日一回目の投稿です^^

 ジャック達、集落の仲間達に冒険者としての成長を目指すと宣言してから、丁度二か月が経過していた。


 あの日ルンザに戻るとすぐにギルドでアンナに申請し、いとも簡単にシルバーランクに昇級を遂げたエマ達四人は、翌日から燃えに燃えてダンジョンに挑み始めたのである。


 師匠であるレッドとホワイトは僅か一か月で、ゴールドに昇級する為に必要な上級モンスターの魔石四十個、一人当たりの討伐数二十体をクリアしているのだ。

 エマ達は四人組、つまり八十体の上級モンスターを倒さなければならなかったが、全員が共通して感じていたのは、余裕、そして楽勝であった。


 ルンザの近くで発見されたダンジョンは地下三十階まであるという話であった。


 上層の九階までは中級モンスターが、中層の十九階までは上級モンスターが出現し、下層の二十九階までになると強さだけでは無く知性も併せ持った最上級モンスターが出現するそうだ。


 最下層の三十階にはかって強大な力を持つオーガキングが部下のオーガを率いて君臨していたそうだが、ダンジョン発見から僅か(わずか)数週間にして、ギルドから個別依頼を受けたプラチナ冒険者、キックスによって討伐された為に、今は無人の階層になっているらしい。


 通常シルバーランク冒険者になったパーティーの殆ど(ほとんど)は、勇んで中層に向かうのが常だったが、ストラスの懸念を考慮したエマ達は慎重であった。

 心配して同行してくれたレッドとホワイトの太鼓判を無視してでも、上層で二週間の狩りを続けたのであった。


 そして一月前、中層へと踏み出したのである。

 上級モンスター八十体の討伐。


 今日までの三十日間にエマ達ノブレス・オブリージュが討伐し、納品出来た上級モンスターの魔石は、僅かに六個、だけである。


 元農奴、今やシルバーとカッパーの冒険者たちの集落、林の中へ向けるエマの足取りは随分重い物となっていた。


 隣で歩を進めるストラスが落ち込むエマの肩に、その逞しく優しい手を置いて慰めの言葉を掛ける。


「そんなに落ち込むなよエマ、普通だったら冒険者になって三か月目でゴールドとか、あり得ない事なんだぞ? 良くやってると思うぞ、俺は! なぁ、元気を出してくれよぉ!」


 エマが答えた。


「ええ、そうですわよね、お師匠様達が特別優れているのでしょうとも…… 因みにステハム? 貴方はシルバーからゴールド迄に如何ほどの時間を費やしたのでございますのでしょうか? 教えてくださいませ!」


 ストラスが一瞬固まった後で答えた、嘘の言えない男である。


「俺の時は…… 二週間位か、な…… でもそんなの人それぞれだぜ! 別にエマ達が特別遅いって訳じゃぁ――――」


「もうっ! もう、良いのです…… 慰めなんていらないのですわ…… 優しさは、時に人を傷つける…… のですわね……」


「ん、んん、そうか…… すまない……」


 黙ってしまったストラスと、落ち込んでいるエマに変わって厳格な執事であるイーサンが言葉を続けるのであった。


「確かに、今日も偶然ストラス様が通り掛かってくれなければ、デビットは死んでいたでしょうな……」


 マリアも言う、少し涙目だった。


「うん、確かにそうです、グスッ、ありがとうストラス様…… グスゥッ!」


「お、おう、まあ偶然通り掛かっただけなんだけどな」


 今日死に掛けて救われたデビットが言う。


「でも、先日もその前も偶然ストラス様が通り掛かったお陰でマリアもイーサンも生きているのです! その前の二回のピンチも偶々(たまたま)通り掛かってくれたストラス様のお陰でエマ様の命が救われたのですから、偶然とはいえ、感謝してもし切れるものではありませんよね?」


 エマも頬を膨らませながら言う。


「ええ、その前の三回のピンチの時も、レッド師匠とホワイト師匠が助けに来てくれたでしょう!

あの時も、通路の影にステハムが立っていてくれたのですわ…… ゴメンなさいませ、皆! 私達…… 弱いみたいでしてよぉ、おーいおいおいおい、おーいおいおいおい、ですわ!」


「「「おーいおいおいおい!」」」

お読みいただきありがとうございます。

感謝! 感激! 感動! です(*'v'*)

まだまだ文章、構成力共に拙い作品ですが、

皆様のご意見、お力をお借りすることでいつか上手に書けるようになりたいと願っています。

これからもよろしくお願い致します。

拙作に目を通して頂き誠にありがとうございました。

ブクマ、評価を頂けましたら狂喜乱舞で作者が喜びます^^

感想、レビューもお待ちしております。


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