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銭湯を造る

基地に繋がる転移門を設置したので、早速使えるか試してみようという話になり、ラーメン屋の前で待つようにジェシーに連絡をした後、モクレンと話す。


「フフ、モクレン、先にラーメン屋に行って、ジェシー達を驚かせようぜ!」

「そんなに驚かないんじゃないですか?、マルス様は瞬間移動もできますし・・・」

「まぁ、とにかくラーメン屋の前に行って、アレクサンドルがいるかどうか見てくるだけでもいいか」


そう言って、俺達は基地の転移門からラーメン屋の裏へ移動した、俺達がそっとラーメン屋の裏のテントから出てみると、目の前の光景に驚いた、見慣れない少女がラーメンを作ってギルドの人に食べさせていた、何故か、ラーメン屋が営業していたのだ、ジェシーとレオン君をビックリさせようとしていたら、自分がビックリさせられてしまった、とにかく、その少女に挨拶してみる。


「どうも、こんにちわ」

「あっ、どうもです、いつも兄がお世話になっております、私はレオンの妹のエリーです」

「ほぅ、なぁ~んだレオン君の妹かぁ~、いやぁ~びっくりしたよおぉ~、知らない人がラーメン作ってるからさぁ~、あと、俺はマルスでこの子がモクレン、んで、この白い鹿がナラコっていうんだぁ~、これからよろしくねエリーちゃん」

「はい、よろしくですぅ~」


ラーメンを作っていたのはレオン君の妹のエリーちゃんだった、何故、ラーメンを作っているのか?と聞いてみたら、成り行きでこうなったらしい、エリーちゃんは昨日からラーメンを作るのを手伝っていたらしい、そして今日も一人で朝早くから練習していたら、ラーメンを作ってくれとせがまれたらしく、断っても、金は出すからと押し切られ、仕方なく作っていたらしい。そしてレオン君とレオン君の肩に乗ってジェシーがやって来た。


「ご主人様ぁ~、早いですねぇ~、ジェシー達も急いできたのに~」

「フフフ、ジェシー、転移門がラーメン屋の裏から基地まで繋がったんだ、これでレオン君が仕事がし易くなった、ラーメン屋の裏から基地に来ればいいから、レオン君は仕事の時はここで待機していれば、俺かカゲマル、もしくはモクレンが迎えに来るからね」


いくら、レオン君やジェシーが物覚えが良くても、直ぐに転移門を扱える訳は無いので送り迎えが必要だ、早速基地に帰って、仕事をして貰いたいのだが、レオン君の妹のエリーが俺に話したい事がありそうな感じだったので、話しておこう。


「とにかく、レオン君とジェシーにはやって貰いたい事があるんだ、その説明が終わったら俺だけラーメン屋に帰って来るから、エリーちゃんはそれまでラーメンを作る練習をしていてくれ」

「はい、わかりましたぁ~」

「さて、基地に戻るぞ!」


俺達は基地に戻る、そしてジェシーに基地を隠す建物の内装を頼んだ、レオン君がジェシーのお手伝いをする感じになる、とにかく1LDKの部屋を造れるだけ作ってくれとお願いする、そして、必要な物はモクレンに言って、モクレンに買って貰う様に言っておいた。


「モクレン達は、ジェシー達の補佐をお願いしたい、買い物は俺のお金で好きに買ってくれ、だだ、出来るだけ現地の物を使いたいので、仮の内装に必要な物にして欲しい、後でこの世界で調達できるものは調達したいからね、じゃ、ちょっとラーメン屋に行って来るよ」

「はい、いってらっしゃいませ」


俺はまた転移門からラーメン屋に行く、するとアレクサンドルが来ていたので早速、相談をしようと思ったがエリーが気になるので、アレクサンドルには挨拶をした後、少し待って貰う、そして、エリーと話す。


「ふぅ、それでエリーちゃんは、俺に何か話はあるのかい?」

「あっ、はい、その、私をラーメン屋ギルドに入れてください!」

「ほぉ、(うち)に来てくれるの、でも錬金術師ギルドで働いてるんでしょ、そっちは大丈夫なの?」

「いえ、錬金術師ギルドで働いているから、ラーメン屋ギルドに入りたいんです」

「ん、どうゆう事?」


話を聞けば、錬金術師ギルドでは、醤油、味噌、麹、など、ラーメン屋ギルドに必要な物は、似た様な物を(すで)に作っており、販売する場所や、調味料としての認識が無くて、作っていてもあまり効かない薬などと同じ認識だった様だ。

要するに商売としてかなり魅力的な事らしく、錬金術師ギルドの多くの人が興味を持って、この小さなラーメン屋に押し寄せてきそうだったので、どうにか止める為、エリーがラーメン屋の手伝いをして、邪魔しない様にしてくれたらしい。


「あと、コレを作ってみました、どうでしょうか?」

「ん、コレは割り箸かい?、よく出来てるねぇ」

「はい、木くずを固めて作っています」


エリーから渡されたのは割り箸だった、普通に木を切って削り出したような感じで、見た目も触った感じや、箸を二つに割る感じも本物と見分けがつかない、一つの問題が解決した、後は大量に作れるか、とコストの問題があったが、エリーとその事について話したら問題は無さそうだ、後はアレクサンドルに任せる。


「じや、アレクサンドル、エリーをラーメン屋ギルドに入れてくれ、味噌ラーメンや醤油ラーメンのスープに関しては、エリーに任せたい」

「あぁ、分かった、エリー、他にも何か話す事はあるか?」


アレクサンドルがエリーに聞くとエリーが、他にも入りたい子が沢山いるので、ラーメン屋ギルドに入れてあげて欲しいと、アレクサンドルにお願いした、何かあったらエリーが責任を取るという事で、ラーメン屋ギルドに入れてあげる事になったのだが・・・。


「は~い、みんな雇い主様にご挨拶して!」


エリーがそう言うと、ラーメン屋の前で座っていた子供たちが「よろしくお願いします」と俺達に頭を下げてお辞儀をする、どうやらレオン君の家の近所に住んでいる子供達らしい、子供達の事はエリーに任せて、アレクサンドルと製麺機の話をする。


「アレクサンドル、製麺機はどんな感じだい?」

「あぁ、かなり出来てきた、色々作らせてる、みんな楽しそうに作ってるから心配しなくていいぞ」

「そうか、麺の方も大丈夫なんだな、ラーメン屋の営業はまだ先だし、今はエリーにラーメン屋は任せるので、エリーが店長として従業員のシフトを考えて、アレクサンドルはその補佐をしてくれないか?」

「まぁ、いいだろう、錬金術師ギルドと共同で作るのもやり易いしな」

「という事で、エリー、店の事は任せた、出来るだけこの国で手に入る材料を使ってラーメンを作ってくれ、まだ営業はしないので、無理しなくていいからね」

「はい、ありがとうございます」


俺はエリーに「好きな時に家に帰りなさい、無理しない様に」と言って基地に帰る、もうすぐお昼になるので、アビーさんを迎えに行くと、そこには大勢の泥人間の人達が荷物を外へ運び出していた、そして、その中に居るアビーさんに事情を聴く。


「どうしたんですか?、村の人達が荷物を外に出してますけど?」

「あのぅ、引っ越しをすることになりました、マルスさんの家の近くに」

「えぇっ、どのくらいの人が引っ越すんですか?」

「村の人は全員、引っ越すようです」

「ど、どうしてこんな事になったんですか?」

「みんな私の姿を見て、決めたようです、マルスさんに病気を治してもらいたくて、直ぐ引っ越しの話になり、移動を始める準備をしています」


どうやらマズいことになった、とにかく明日まで待って貰う様に、アビーさんに村の人の説特をお願いした、その結果、何とか明日まで待ってもらう事が出来たが、大量の村人をどうするか考えなくてはならなくなって、アビーさんと一緒に基地に帰る時、一つの決断をした、そして基地に帰るとみんなに集まって貰う。


「みんな、俺はこれから銭湯を造ろうと思う、なぜ、銭湯を造るかは、銭湯を造りながら答える、ブリタニアの村の事をアビーさんから聞いて、みんな急いで準備をしておいてくれ」


俺はそう言って、基地を隠す建物を造った時と同じ感じで、トンネルを隠す建物に繋げて新しく建物作った、作ってる途中に銭湯に必要な資材を注文しておく、お風呂の浴槽は大きな浴槽一つで、真ん中に仕切りの板を付けた物だ、お湯を入れる口は一つでお湯を排水する出口も一つの、仕切り板の所が一番深いタイプの浴槽を造った、お湯は電気で温めるタイプの物しか用意できなかった。


「はぁ、何とか銭湯は出来た、そっちはどうだ?」

「ハイ、ご主人様ぁ~、ベッドは大丈夫ですけど、布団はどうするんですか?」

「今回は安全性を考えて、リリゼト産の布団と毛布にしておこう、部屋はどれくらい出来たんだ」

「はい、五十室出来ました」

「まぁ、ギリギリか・・・、家族と一緒に住む人が少しいれば何とかなりそうだな、とにかくみんな、ご苦労様、明日も大変なので、直ぐ休んでくれ」


はぁ、明日は忙しくなる、大量の泥人間の人達を治療しなければならない、だけど、これから俺は街に行って靴とか下着とか服とかを買わなければならない、出来るだけ現地の物で賄いたいからね。


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