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閑話 カゲマルが街を見て回る

(わたくし)の名前はカゲマル、闇の精霊でございます。レオン君には「神の子のようなものです。」と言って渋々、納得してもらいました。今日はレオン君を家族の元へ帰すため、この世界の、街に初めて行くことになりました。とてもワクワクしています。街という事は、女性がたくさん居ます。イッパイおっぱい。


「え~と、レオン君にはお母さんと妹さんと一緒に住んでいるんですよね?」

「うん、そうだよ!」

「そして、お父さんは亡くなったんですよね?」

「うん、一年くらい前にね」

「うんうん、悲しいですね。それで、お母さんは美人ですか?」

「え、えーと、び、美人では無いと思うよ。」

「なんですって?、じゃあブタみたいな感じなんですか?髭もじゃだったり、牙が凄く長いとか?」

「いや、太ってないし、髭も生えてないし牙も長くないよぉ~!」

「そうですか。だったら安心です~グフフ」


う~む、レオン君のお母さんは至って平凡なお母さんのようです。問題はどうやって説得するかですねぇ・・・。ムムッ、あの種族が、いるかどうかでかなり説得内容が変わってしまうんです。ちょっと聞いてみますか。


「レオン君、この世界に吸血鬼はいるのですか?。」

「吸血鬼ですか?居るみたいですよ。僕は会ったことも見たこともないですけど」


よっしやあぁぁぁー!吸血鬼ぃぃぃ居るぅぅぅ。これで説得も楽になるぅぅぅ。ハァハァ、お、落ち着け、(わたくし)。ふと、辺りを見渡すと城壁の中に小さな通路があり、そこから街に入るようですね。


「誰も居ないですね?街に入る時って門番やら入場許可証やら面倒ごとがあるはずなんですが・・・」

「う~んと、こっちの汚水処理場から街に入る人は少ないと思うし、それに汚水処理場は一応、街の一部になっているはずだから必要ないんじゃないかな。」


ええぇー、なんと(わたくし)達の調べていた場所は汚水処理場だったのですね。


「それにしては、汚水をただ垂れ流すだけで処理場とは呼べないのでは?」

「ちゃんと、汚水処理人が居たでしょ、泥のような人達が、何でも,無償で汚水を処理してくれるので、国の方も助かるみたいだよ。」


泥人間の人達、いいように扱われているんですね。それよりも国って言ってましたね。その事を聞いてみますか。


「そういえば、この国の名前を知りたいんですが、教えてもらえませんか?」

「この国の名前はゴンドワナ王国だよ!そしてこの街の名前はバリスカって言うんだ、それでね、バリスカはゴンドワナ王国の首都だよ。」


どうやらこの国の名前はゴンドワナ王国で、この街の名前はバリスカと云う名前らしいです。それからいろいろ聞いてみたところ、この国でゴンドワナの名前を付く山脈は五つ、川も五つ、平原が三つ、といったゴンドワナ尽くしの国でした。そんなこんなで大きな広場にでました、深いオレンジ色した屋根瓦で白茶けた外壁の家が立ち並んでいます。そこでレオン君が言いました。


「カゲマル!、あれが冒険者ギルド西バリスカ支部だよ」

「えぇ!冒険者ギルド?」


あるんですねぇ。冒険者ギルドといえばファンタジーでお決まりの場所、荒くれ者の巣食う場所ですよ。人生、一度は子供は家に帰んな!って言われたい。


「ちょっとだけ覗いてみてもいいですか?。」

「う、うん、いいけどちょっとだけだよ。」


そして冒険者ギルドの中に入ったのですが。


「ムフォォ、ハァハァ、レオン君、あの人達の鎧、そして耳の形、それ以上にあのたわわな胸!」

「こ、こらカゲマル、落ち着いてよぉ!」

「今までの街中ではいなかったのに、なぜ?」

「ギルドの外ではフードやコートを着ているからだと思うよ。」


そりゃ驚きますよ。だって冒険者ギルドの中に入ったら、ハイレグのビキニアーマーを着ている女冒険者がいっぱいいるんですよ。しかもエルフや獣人など色々な種族の方々がいるんですぅ。

まぁとにかく、冒険者登録できないか?と受付の人に聞いたら十二歳かららしいです。うむむ、これは父上に相談案件です。それでこの国の地図を買えないかと尋ねたところ、今は戦時中なので売れませんと断られました。ただ、代わりに冒険者ガイドという、本を貰いました。そしてレオン君の家に向かいます。


「レオン君、そういえば、あの炎の竜巻で大怪我したんですよね?」

「うん、そうだよ」

「戦時中と聞きましたが、もしかして関係があるんですか?」

「多分、関係あると思う、あの日、僕はグリフィンに乗った聖騎士に体を焼かれたんだ。」

「グリフィン?、あの顔の白いの居るんですねぇこの世界に、でもグリフィンはおっぱいが無いので興味ないです。(わたくし)、ハーピーに会ってみたいです。玉子を産むのにおっぱいがついてるんですよ。(わたくし)、思うんです。あのおっぱいは私の為についているのだと!」

「う、うんそうだよ、カゲマル、きっとそうなんだろう。まちがいないよ。はぁぁ~」


レオン君の家が近くなるにつれて、避難民や焼けた家が多くなってきました。そして近くを歩いていた子供たちがレオン君を見て驚き走っていきました。その走っていった先に、女の子がいて、いったん、家の中に入り、また出てきた時、傍に今にも泣きだしそうな大人の女性を連れてきました。


「レィオォォン」


その女性はレオン君のお母さんでした。抱きしめられるレオン君はどこか気まずそうな顔をしていました。しばらく動きそうにないので、レオン君のお母さんの後ろに回り、レオン君に見えるようにウェーブダンスを踊ったら、レオン君の顔が険しくなったので、すぐ止めました。その後、家に招かれました。


「カゲマルさん、この度は、レオンを助けていただき本当にありがとうございました。」

「いえ、お母さん、勝手に私共がやったことです。あまり気にしないで下さい。ですが、少しばかりの慈悲をお恵み下さい。」

「少しばかりの慈悲ですか?、ど、どうすればよろしいのでしょうか?」

「それを分かりやすくするため、お母さんに幾つか質問させていただきます。よろしいですか?」

「はい」

「まずはお母さんのお名前を教えてください。」

「は、はい、わたしの名前はセーラといいます」

「では、セーラさん吸血鬼を知っていますか?」

「はい、知っています。」

「誇り高く人の生き血を飲んで生きながらえる種族ですよね?」

「はい」

「ではセーラさん吸乳鬼(きゅうちちき)を知っていますか?」

「ハァー、え、ちち、いや知りません。」

「誇り高く人の生き乳を飲んで生きながらえる種族です。聞いたことがないですか?」

「はい、聞いたことがないです」

「見たこともないですか?」

「はい、見たこともないです。」

「いえ、セーラさんは既に吸乳鬼(きゅうちちき)を見た事がありますよ。」

「えぇー、いや、ありませんよ。」

「今、あなたの目の前にいるではありませんか?」

「えっ、ま、まさかカゲマルさんが!」

「そうです、(わたくし)が誇り高く人の生き乳を飲んで生きながらえる吸乳鬼(きゅうちちき)の最後の生き残りなのです。」


ヨシッ、決まったぁ、後はセーラさんが堕ちるのか?(わたくし)が泣いて帰るのか?勝負です!


「セーラさん、(わたくし)に乳を恵んでください。」


堕ちーろ!セーラァー!堕ちーろ、堕ちーろ!


「え、で、でも、お乳が出ないのっで・・・」


くぅ~、なかなかしぶといですね。(わたくし)はポケットの中から泥人間の人に貰った金貨を一枚手にとってセーラさんに見えるように眺める。この国の価値として日本円で約十万円ぐらいの価値がありそうだ。

セーラさんが金貨を見つめて顔色が変わる。金貨に目が釘付けになっている。堕ちる可能性はあるが、女としてのプライドがそして母親としての節度が邪魔をするかもしれない。さぁ最後の戦いをしましょう!


「ほんの少しだけお乳を飲ませてもらえませんか?、(わたくし)、乳を飲まなければ生きられないのです。」


さぁ、堕ちーろ、堕ちーろ、セラセラ堕ーちろセラ、堕ちーろ、堕ちーろ、堕ちーろ、堕ちーろ!


「わ、分かりました。わたしのお乳で良かったら、飲んでください。」


ウオォォォォォー、やったぁぁぁー、イヤホゥゥゥゥゥゥ、か、勝った・・・カゲマル勝ちましたよ!


「それでは、まずセーラさんに若返ってもらいます。」


(わたくし)はそう言うとセーラさんの顔に手を当てていく、汚れやシミ、鼻の下にあった、ハナクソみたいなホクロなどが消えてゆく、さらに髪の毛など頭全体に手を当てていき、バサバサだった髪の毛は艶やかになりしわも消えてゆく、気が付けばセーラさんはお母さんというよりもお姉さんという風貌になりました。


「一緒にお風呂に入る事が出来るなら体全体を満遍なく若々しく出来るんですけどねぇ」(ニチャァ)


その後はセーラさんとの至福の時であります。(わたくし)の欲望を満たし終わった後、目の前のテーブルに金貨を置いた。セーラさんはその金貨を見つめて、ほっとした表情をしていました。


「それではみなさんさようなら、レオン君、元気でね」


レオン君の家を出て、(わたくし)は街を色々と見て回りました。



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