「爆心地」 #140字小説
掲載日:2019/04/29
俺の祖父は禿げていた。
祖父は、頭を揶揄われるたびに、
「爆弾が落ちてん。これは禿げやない、爆心地や」
と言って笑わせてくれた。
常に、笑いを忘れない人だった。
十年前に亡くなってこのセリフは聞けなくなったけど、とうとう俺にも爆心地ができてきた。
おい、じーちゃん。天国から爆弾落としてんじゃねーよ。
※お題は、HK氏から頂きました。ありがとうございます。
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