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8 ハニエルの恋

 やあ、みんなのアイドルことエレインだ、最近友人が暴走気味で困っている。

 「で? 何でそうなるの」

 「ここで見つけられないのであれば直接探しに行くしかありません。」

 今、あたしは友人に理不尽な目にあわされている。

 「だからって直接行く必要無いじゃん」

 あたしは今日ゲームのラスボス戦まで行く予定のため手がコントローラーから離せないのだ。

 「何を言っているんですか、俊様を失ってしまったのはあなたのせいでもあるんですよ。」

 この友人は何を言っているのだろう。

 たしかにあれはシステムのメンテナンスをしていなかったあたしもたしかに悪いが実行犯のアザゼルの方が悪いはずだ。

 「そうだ、ハニエル一人で行けばいいじゃん」

 「却下です、私は地上の世界に行ったことないんですよ」

 めんどくさ、でもハニエル初めての恋だからな〜はあ、仕方ないか〜

 「仕方ないな〜、じゃあ早速行こうか」

 エレインは泣く泣く行く事にした。

 「はい、早速行きましょう」

 その言葉を聞きエレインはゲームを中断して起き上がる。

 「んじゃ、いっくよー」

 エレインは次元魔法を発動させる。

 ハニエルとエレインは光に飲まれていく。

 

#################

 

 ハニエルとエレインは森の中に出る。

 「エレイン、なぜ? 森の中に転移を?」

 ハニエルは周りを見渡しながら言う。

 そんなハニエルに信じられないものを見たかのような顔をするエレイン。

 「は? まさかその格好で街に行くつもりだったの?」

 そう言いエレインはハニエルの羽根や服を見て指をさす。

 「この格好では駄目なのですか?」

 エレインはそんなハニエルに呆れる。

 「いい? 今のハニエルは、はっきり言って討伐対象になっちゃうよ」

 「ではどうすれば」

 「ふっ、あたしがしっかりしててよかったね」

 そう言ってエレインは二つの服を出す。

 「ほら、これ着て」

 エレインはハニエルに支持を出す。

 

################

 

 今、エレインは服を着終わりハニエルの話を聞いてショックを受けている。

 「そんなっ」

 エレインが落ち込んでいる理由それは胸だった。

 ハニエルはエレインの服が胸の大きさのせいで着れず、その服を着れないからと返した。

 落ち込みながら仕方なくエレイン一人で街の服屋に向う。

 「はあ、転移で行くわけにも行かないしな〜」

 エレインは森の中を進む、この森は街の近くにある森だもちろん魔物もいる。

 森を進んでいるエレインの前にオーガが現れた。

 「ん? ラグナロクの残滓か」

 そう言ってエレインは手を横に伸ばす。

 「雷槍」

 ドオオオオン

 エレインの手に雷が落ち大きい爆発音がなる。

 するとエレインの手には雷をまとった槍が握られていた。

 「かかってきなよ」

 オーガは握られている槍を見て怯んでいたがそう言われ、エレインに向かって威嚇をする。

 「グオオオオオオ」

 そしてオーガは走り出しエレインに向けて拳を振りかぶる。

 それを見てエレインは笑う。

 「久しぶりの運動も悪くないね」

 そう言いながら、しゃがみオーガの攻撃を避け、そのまま横に飛び距離を取る。

 「ほらほら、こっちこっち」

 エレインは手でオーガを挑発する。

 「ガアアアアア」

 オーガはエレインの方へ走り再び腕を振りかぶる。

 「また同じことして、っ」

 オーガは避けられたと分かるとそのまま蹴りを出す。

 「ほいっと」

 しかしエレインは軽く跳躍してオーガの肩に手を乗せオーガの後方ヘ飛ぶ。

 エレインが着地したと同時にオーガは振り向く。

 蹴りが避けられた事に怒ったオーガは振り向きざまに拳を振り落とす。

 それを軽く避けるエレイン。

 オーガは殴りと蹴りを連続で繰り出し続ける。

 エレインは涼しい顔ですべてを避け続ける。

 「準備運動はこれくらいでいいかな?」

 ブン

 そう言ったと同時に槍が下から上に振られてオーガの体が真っ二つに割れる。

 「弱すぎだよ〜」

 

 エレインは森を抜けて道に出る。

 「ん〜?」

 エレインは首を傾げる、なぜなら街に入るための門が閉まっており衛兵たちや冒険者たちが集まっていたからだ。

 それを無視してエレインは兵隊に、前遊びに来たときに作った冒険者カードを出して通ろうとする。

 「はい、冒険者カード」

 「ん? ランクC すみませんが今この近くにBランクの魔物が出たと通報がありまして、よければ力をおかししていただけませんか」

 「あはは、ごめんね今急いでるから」

 門番は少し肩を落とす。

 「そうでしたか、お止めしてすみませんではどうぞ入ってください。」

 そう言われて門についている小さい扉を開ける。。

 その扉で街に入ったエレインは人に聞きながら服屋に向う。

 「ねえ、君ここら辺に服屋ある?」

 「えっ、あっはいちょうど冒険者ギルドの近くにあります。」

 エレインは首を傾げる。エレインは腐っても女神、そのため注目されてしまう。

 んん? なんだか視線を感じるな〜

 エレインは首を傾げながら冒険者ギルドの方角に歩いて行く。

 「おっ、あったあった」

 冒険者ギルドの近くに服屋はあった。

 エレインはその服屋に入っていく。

 「いらっしゃいませー」

 女性の店番が声をかけてくる。

 「今日はどのようなものをお探しでしょうか」

 「普通の服を頼む胸が大きやつね」

 それを聞き店番の女性がエレインの胸を見る。

 「それは、お友達様へのプレゼントでしょうか?」

 「そうに決まっているだろ。

 はっ、何言わせるんだ」

 エレインは胸を抑えながら言う。

 「すみません。

 それなら、これはどうでしょうか。

 これは最近、流行りのファッションでして」

 「あーそれでいいや。

 それで、お金はいくら?」

 「はい、こちらは銀貨五枚です。」

 エレインは腰に下げていた袋から銀貨五枚取り出し店番に渡す。

 「毎度ありがとうございました。」

 エレインは手を上げることでそれに答え、店を出てハニエルのもとに向った。

次回は名前のまとめとおまけだよーん

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