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1 始まり

初めて書いたのでおかしな事になってるかも

  

  始まりは無から始まった暗闇に覆われ空間すらない。

 何も無いはずの場所から光が溢れ出した。

 世界創生の光である。

 そして世界の名がつけられた。

 その名はユグドラシル、

 この空間にあるすべての世界を総称した名である。

 世界とは一つ一つの星がある中の世界つまりは生命体が存在している星の事である。

 例えばそれは科学が発達し人々が暮らしやすくなった世界。

 またあるいは魔法が発達し魔物と戦い続ける世界。

 またもしくは数々の戦争により滅びの道をたどりゆく世界。

 これら全てはユグドラシル内にあるほんの一部に過ぎない。

 すべての世界はそれぞれで違う文化、独自性が当然、存在する。

 だがそのすべての世界には共通することが一つある、それは魂の輪廻、これはすべての世界に共通していることなのだ。

 死んだら別の世界で転生していた、これは当然の結果である。

 輪廻は星と星をつなぎ合わせる魂の道となり魂を運ぶ。

 その中には記憶が消えずに転生してしまう者がいる。

 その記憶を持った者は世界を戦乱へまたは崩壊へと加速させるもしくは平和へと導く存在となる。

 今、また一つの世界でそれが起きようとしている。

 

################

 

 正義とは何か、これは俺一人の考えでしかないが正義とは自分の正義を他人に押し付ける行為だ。

 なぜなら人それぞれによって悪と正義、価値観が異なるからだ、ゆえに全ての人を助ける正義の味方などどこにも居ない。

 それは自分のための正義であって決してそれは他人のための正義ではないからだ。

 俺の場合は自分の価値観で正義と悪を決めつけ殺して回っていた。

 それが俺の正義、今思えば俺が悪としていた殺人鬼と同じだ。

 だが後悔した事はない、俺はただ俺の視界に入ってくるゴミを掃除したに過ぎないのだから。


 「はあ、はあ、くそ」

 なんでこの俺がこんな奴らに

 息が切れている佐々木に容赦なく銃弾が乱れ飛んで来る。

 「おい、佐々木、お前はもう終わりなんだよ! だからさっさと死んでくれ」

 ここはとある廃ビルの中だ周りにはかつて使われていたであろう机や椅子が散乱しており火薬とホコリ臭いが漂っている。

 今持っているのは弾を使い果たした護身用のハンドガンと常に持ち歩いている道連れの為の爆弾のみ。

 死ぬ時は出来るだけ人を巻き込むタイプだ。

 ならやる事は決まっている。

 そんな中、佐々木を殺そうとしている五人が銃の銃口を佐々木に向ける。

 佐々木はそれを見て笑った。

 まさか初めて信じた人が裏切るとは。

 自分の正義で殺し続けた結果がこれなら笑うしかない。

 「おい、何がそんなにおもしれーんだ?」

 口はにやけたまま目を細め走る。

 「なーに、どれだけ道連れにできるかを考えてたのさっ!」

 佐々木は持っていたハンドガンを捨て敵がいる中心へと突っ込む。

 佐々木はせめてでもと腹に着けているプラスチック爆弾の起爆装置を手に取り出し握りしめる。

 「佐々木まさか、てめえ!」

 佐々木は男の銃弾を受けるが顔に苦痛の表情を見せるも足は止めない

 体を打たれるたが敵に近づき巻き込める位置まで走りきった。

 「これで終わりだっ!」

 佐々木は自分につけていた爆弾を起動させた。

 爆弾の爆風はその場にいたすべての人や物を熱風と共にすべて飲みこんだ。

 全く、最後までくそったれな人生だった。

 佐々木はここで死にその魂は輪廻へと帰った。

 

###############


 (ここは?)

 目を覚ました場所は何もない白くて先が見えないほどの広い空間だった。

 嘘だろ確かに爆弾は起爆したはずだなのになぜ意識がある?

 『ここは魂を次の転生先へ送る場所です。

 佐々木 悛さんにわかるように説明しますと天界といえば良いでしょうか。』

 佐々木のひとり言に応える者がいた。

 その声は優しく温かい物だった。

 (誰だ!!)

 すぐさまハンドガンを取ろうとするが体が動かない。

 何がどうなっている体の感覚が遮断されているのか!?

 目の前の何もなかったはずの場所に天使の羽が生えた女性が立っていた。

 『私は天使ハニエル、今回あなたの魂を導く担当をさせていただくものです』

 こいつはい一体何を話している麻薬もしくは洗脳いやあるいは。

 (俺は死んだのか?)

 『はい、残念ながら』

 なるほどなまあまだ信じきれないがあれで死なないのはおかしい。

 『信じられないのは分かりますが貴方が死亡したのは事実です』

 まあ、あの状況で出来た最善の手だ文句はない。

 (それで?、俺はどうすればいい?)

 『まあまあ、そんなに焦らないでください、せっかく地上の柵、全てを忘れて休める時間ですよ』

 地上の…確かにそれもそうか。それはとても魅力的な言葉だ。

 (そうだなしばらくここに居るか)

 なぜかハニエルがその言葉を聞いて胸をなでおろしている。

 『そうでしょう、そうでしょう、そうと決まればお話をしませんか?』

 そう言うとハニエルは何もない場所に腰掛けた手にはどこから取り出したのかティーカップを持っている。

 ハニエルは一口飲むと空中にティーカップを置いた。

 『実はですね、私あなたの大ファンなんです‼』

 (は?、俺は歌手やアイドルなんてやったこと無いぞ)

 当然そんな事はやった覚えは無いし。産まれてから裏で生きてきた。それに褒められたことをした覚えはない。

 『そうゆうのじゃないんですよ。今の佐々木さんじゃなくて勇者だった頃の前世が好きなんです』

 (それじゃあそいつは死んでもう居ない)

 『でも、今の佐々木さんも何だか、俺に近づくと火傷するぞってオーラが出ててこうゾクゾクして今の感じも…』

 なんだろうこの天使だめな系のやつなんじゃ。

 ハニエルを見ると恋をしている女性のように頬を染め、手を顔に添えてもじもじとしている。

 (そういや俺の前世はどんなんだったんだ?)

 話を変えようとした結果ハニエルに火がつき長々と佐々木の前世を聞かされた。

 前世の俺は心優しく反吐が出るほどの甘ったるい思考を持っていたらしい。

 今の自分とはまるで真逆、光と影とするなら俺が影だ。

 『それでですね。佐々木さんは見事魔王を倒した訳ですよ』

 まだハニエルが話をしていたが佐々木は次に送る人生のことが気になりまだ熱く話しているハニエルに聞く。

 (ところで次に転生する世界ってのはどこだ?)

 この質問でハニエルは正気に戻った。

 『あっ、はい次に佐々木さんが転生する場所は地球と違った世界です。

 その名はシュブェートマジア、剣と魔法が織りなす世界です』

 ハニエルは笑顔でそう答えた。

 (剣と魔法?、つまりまた前いたという世界か?)

 『いいえ違います、悛さんが勇者だった世界とはまた別の世界です。

 同じよな世界は本の用に沢山ありますからね』

 人が居るのは地球だけじゃ無く色々な星にいるんだな…。

 

 (それじゃあ次の質問だがそこに行くとき俺の記憶は地球で産まれた時のようにリセットされるのか?)

 『はいそうですよ』

 (記憶を残して転生は無理か?)

 ハニエルは申し訳なさそうな顔になった。

 『すみませんが』

 少し希望を持っていたができないか。

 『あっ、でもどこで生まれるのかと種族はわたしのこねでなんとかなるかもしれませんよ。なのでそんなに落ち込まないでください』

 流石に記憶そのままという訳には行かないか。だがまあ良しとするか。

 (なら、それじゃあ場所は安全な場所で頼む種族は人で頼む)

 ハニエルはそれを聞いて喜んでいる。どうやらファンと言っているだけあって役に立てるのが嬉しいらしい。

 『はい、わかりました。

 場所ですが孤児院でよろしいでしょうか?そこなら私の神友の女神に頼んで見守ることが出来ます』

 (安全だったらどこでもいい、そうと決まればもう俺は行く。このままだと記憶を消されるのが怖くなっちまうからな)

 

 『そうですか、もう少しお話がしたかったですが仕方ないですね。

 それでは、早速シュブェートマジアへ佐々木さんを転生させます』

 (ああ頼む)

 ハニエルは寂しそうにしながらも。

 『私は何時も貴方を見守っています。また来世でお会いしましょう』

 ハニエルが見送りの言葉を言い終わると同時に佐々木の魂は光に包まれて消えた。

つづく

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