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謎の人 Second Season  作者: 深緋
15/16

その15

うふ♪うふふふ♪

前回直球で放ったボールが見事に打ち返されました!

感想もらうのってめっちゃ嬉しいです!!


本当は来週後半に更新予定でしたが

嬉しさの余り前倒しです♪




休憩時間に何気なくみた携帯に入っていたメール。


真澄ちゃんからかな?と思い、よく見てみると駿河さんからで

スタジオで顔を合わせることも最近減っており

なんだろう…と思いながら開いたメール。


『真澄ちゃんが誰かに公園の階段から突き落とされました。』


目に飛び込んできた一文。


冷たい手で心臓を鷲掴みにされた気がした。

何故?どうして?何があった?


慌てて駿河さんの携帯を鳴らすもののアナウンスは留守電を知らせるのみ。


「槇原君どうかした?」


撮りが一緒の久音さんが訝しんで声をかけてくる。


「いえ、すいません」


「すいませんねぇ…そんな顔色しててそう言う?」


「…久音さん」


「何かあったんだね?」


誠さんといい、久音さんといいこういう時この二人はよく似ている。

こちらが必死で隠そうとしてもその壁をスルリと乗り越えてくる。


「真澄ちゃんが…」


「真澄ちゃん?ああ、槙原くんの彼女さん?彼女が?」


「階段から突き落とされました…駿河さんから連絡が…」


ほぼ無意識で出た言葉。


呆然としていたんだろう。

そろそろ休憩も終わる、ブースに戻らなきゃ

頭の中がぐるぐるしつつも目の前の仕事は誰にも代われない。

そう思い、一歩踏み出そうとした時、パンっと頬を叩かれた。


「目が覚めたかい?」


「久音さん?」


「真琴さんがいるなら大丈夫。

 君がここでボケてるといつまでも終わらないよ?

 みんな悪いけどちょっと巻きでお願いしてもいいかな?」


スタッフに声をかける久音さんにあちこちから了承の声。


「久音さん!?」


「今君を送り出してもロクなことがない気がするからね。

 やるべきことをやってから心置きなく行ってきなよ」


「…はい!」


両手でもう一度自分の頬を叩くと自分の意思でブースに入って行った。




*




久音さんのおかげで予定よりかなり早く終わった収録。

はやる気持ちを押さえて、携帯を見る。


駿河さんからのメールが2通。


1通は病院名を知らせるもの。


もう1通は真澄ちゃんが検査に向かったことを知らせるもの。

そして病院内なので連絡はメールにしてほしいことが書かれてあった。


荷物をまとめ、スタジオの玄関に向かう。

今日に限って足は電車だ。


ただどこかで冷静な自分もいて、こんな時に運転はマズイ。

むしろ自分が事故ったらどうする?と問いかける。


その言葉に素直に従い、タクシーで病院へと向かう。


指示された病院へ着いたものの真澄ちゃん達の居場所がわからない。

受付で緊急搬送された旨を伝え、救急外来の場所を聞く。


が、駿河さんの姿が見えない。


真澄ちゃんに付き添っているのか?

慌てる心を押さえつけ、駿河さんに着いた事を知らせるメールを送った。




*




流石に治療中の部屋には入って行けず、駿河さんからの返事を待つ。

なかなか返ってこない返事に焦燥感を募らせる。


時計を見ても時間はそんなにたっておらず

でもとても長時間待った気がして居ても立ってもいられなくなった時

目の前のドアが開いて、駿河さんが治療室から出てきた。



「駿河さん!」


「ごめんなさい、お待たせしました」


「真澄ちゃんは?」


「今、警察の方とお話ししてるわ」


「警察?いったい何が…」


「槇原さん、ずいぶんガードが甘くなってたんですね」


「ガード?」


「あの子を、真澄ちゃんを突き落とした子はこう言ったわ。

 『仁様にふさわしくない』って。

 仁様…槇原さん、貴方をそう呼ぶ人…わかりますよね?」


駿河さんの言葉に耳を疑う。


仁様、たしかに一部のファンからはそう呼ばれていることも知っている。

ということは?

真澄ちゃんに危害をくわえたのは自分のファン?


「たぶん今頃真澄ちゃんは槙原さんの事を

 どう警察の方に話していいか悩んでいるはずです。

 貴方のことを口にだしていいものか…ね」


真澄ちゃんも気がついているだろう。

自分を害した人間が俺のファンであるということ。


今までは何もしてこなかった。


出待ちは禁止していたけれどそれで何か起こったわけではないから。

でも今回は違う。


自分の欲望に身を委ね、俺の大切なものに傷をつけた。

それをわかっているのか?

それに対して、俺がどんな気持ちになるのかを。

いや、わかっていたらこんなことは起きなかったはず。


俺は表に出てる人間だからどう呼ばれようと

どう思われようとどうでもいい。

それで皆が納得してくれるなら。


でも真澄ちゃんはどうだ?


彼女は普通の女の子だ。

ただ俺と付き合っているだけ。


沸々と胸の奥から湧き上がってくるもの。


どす黒い何かに覆われた気がして

周りが何も見えなくなって、それが弾けようとした瞬間

駿河さんにひっぱたかれた。


途端聞こえる周りの音


俺は今何を?


「槇原さん、少しは冷静になられました?

 今貴方がどんな顔をなさっているか。

 そんな顔で真澄ちゃんに会わないでください」


「駿河さん…」


「今、誰が一番困っているのかわかってますか?

 誰を助ければいいんですか?」


真っ直ぐな目で射抜かれる。

その目は俺を通して俺の背後を見ているようで。


「警察の方とは俺が話しをします。

 真澄ちゃんからは言えないでしょうから。

 案内してもらえますか?彼女のところへ」


そう言って駿河さんの視線に答えると

彼女は背中を見せ、治療室のドアに手をかけた。


「槇原さん、尻拭いはご自分で。

 真澄ちゃんはしばらく私が見ておきます」


小声でそれだけ伝えると彼女は部屋の奥に入っていった。




*



治療室に入ると一番奥のスペースへと歩を進める。

カーテン越しに駿河さんが俺が来たことを伝え、

カーテンを開けてくれたので身を滑り込ませる。


腕につながれた点滴以外治療された跡はないものの

階段から突き落とされたのだから

検査着の下はかわいそうなことになっているはずで。


「真澄ちゃん、大丈夫…じゃないか」


「仁さん」


入った瞬間見せたこわばっていた表情が

声をかけた瞬間すこし和らいだように見える。


「もう大丈夫だから、安心して少し休むといい」


「仁さん?」


もう大丈夫だから。

俺の大事な君に手をだした人間を許す気に俺はならないから。

優しい君のこと、それを知ったら止めるだろう。

だから言わない、絶対に。

気づかせない、それが俺のやり方。


「俺にまかせて。ね?」


手をにぎるとかすかに震えてた彼女の手。

大丈夫だと、ここにいるよと軽く握り返す。


警察?上等。

さっさと動いてもらおう。

そして、その時は…


「大まかな事情はそこにいる駿河さんから聞きました。

 仁とは僕のことです。」


「失礼ですが貴方は?」


「申し遅れました、槇原仁と申します。」


そう言い俺は警察の方に頭を下げる。


「こちらの水口さんとのご関係は?」


「お付き合いさせていただいてます。」


「ご職業は?」


「声優を生業としております。」


俺と警察との会話に彼女が動揺しているのがわかる。

これ以上は彼女が気がついていてもここでは話せない。


本当なら抱きしめてあやして、落ち着かせてやりたいけれど

今の彼女にはそれはできないから握った手に軽く力をいれて。

伝わりますように、もうひとりじゃないと

俺が側にいると。


「すみません、彼女を少し休ませたいのでお話しの続きは…」


「ああ、すいません、では廊下の方に。

 水口さん、またお伺いすることがあるかもしれません」


「はい」


駿河さんに目線で「お願いします」とむけ

俺は警察官と治療室を後にした。


廊下に出た俺は少し離れたところにあるソファーに誘導する。


大丈夫だとはわかっているけれど

万が一にも彼女に聞かれたくないから。


「槇原さん2、3お伺いしたいことが」


「はい」


そして俺は話す。

駿河さんから聞いたこと、たぶん俺のファンがやったであろうこと。


黙って俺の話しを聞いていた警察官同士が何やら耳打ちをしている。


「今、別働隊がコンビニに行って防犯カメラの画像をチェックしています。

 この後、お時間をいただいて確認していただくことは可能ですか?」


「構いません。喜んで協力させていただきます」


「では後ほど署のほうにご足労願えますか?」


「わかりました」


警察官は俺の住所と名前、携帯番号を聞くと

分かり次第連絡すると行って帰っていった。


真澄ちゃん。

君が大事で仕方ないよ。

いつの間にかこんなにも大きな存在になっていた。


だから許さない。


君を傷つけるものは許さない。


それがたとえ、俺自身だとしても。




仁叩かれすぎ(笑)

でもまぁ仕方ないですよね!


何度も見返してますが

誤字、脱字ありましたらよろしくお願いします~ m(__)m


後、感想ください(←直球)

こちらも合わせてお願いしますね!!

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