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謎の人 Second Season  作者: 深緋
12/16

その12

何時からだろう…少なくともここ最近ではない事は確か。


京都から帰ってきた次の日、真琴さんに会って。

その時は感じてなかったと思う。


でも…特に最近感じる 誰かの視線。


何度か振り返ってもそれらしき人はいなくて。

最初は勘違いかと思っていた。

自意識過剰かもと。

でもそれを塗り替えるくらい感じる、感じている視線。


バイト中でも大学でもお構いなし。


誰に相談する?


由岐はダメ。

仁さんの事をまず話さなきゃだから。


仁さん…たぶん一番こういうのに慣れているはず。

でも仁さんもダメ。

そもそも今すっごく忙しくて連絡もまともにできていない。

寝る前のメールしても「まだ仕事あるんだ」との返事が多い。

身体壊さなきゃいいんだけど…


後は…真琴さん。

どうかな?時間とってもらえるかな

仁さん達が忙しいってことは真琴さんも忙しいはずで。


一瞬躊躇したものの、誰かに話しを聞いてもらいたくて

「気のせいだよ」と、言ってほしくて、

もうそろそろ仕事終わりであろう真琴さんにお伺いのメールを送った。





*





メールを送って数分、真琴さんからOKの返事をもらった。

そのことに少し安堵。

時計を見ると真琴さんとの約束までまだ少し時間がある。


待たせてはいけない。


いつもなんだかんだで奢ってもらっているけど

今日は私が呼び出したので奢ってもらうわけにはいかない。

ATMでお金余分におろしておかなくちゃ。


コンビニでATMを触っているとまた感じる視線。


待っている人がいるのかな?と思い

ATMについてるミラーで確認すると女の子が一人後ろに。


なんだ…気のせいか。


少しだけホッとしてお金をおろすとコンビニを後にした。





*




「真澄ちゃん、こっちこっち!」


待ち合わせの公園でキョロキョロしていると背中からかかった声。

振り返ると真琴さんが手をふって立っていた。


しかし仕事帰りなのに隙がないと言うか。


お化粧も今メイクしたてです!って言ってもおかしくないくらいきまってる。

仕事柄なのか体質なのか、真琴さんは顔に汗かかないって言ってたっけ。

ちょっとうらやましいです。


「待たせちゃいましたか?」


「ううん、私も今来た所だから大丈夫よ?」


よかった。

誘っておいて待たせるなんて失礼だもの。

でも真琴さんなら待ってくれてても「そんな事ないよ」って言ってくれそうで。

そんな優しい所も尊敬できる。


「どうしたの?」


「いえ、なんでもないです。

 くまくま亭予約してるので行きましょう」


「ええ。あ、ごめんなさい電話が」


可愛らしい着信音が響き、真琴さんが慌てて携帯をバックから取り出す。


お邪魔しちゃいけないよね

少し離れたところで待っていようかな。


ふと思いつき、自分の携帯でチラっと時間を確認する。

うん、予約時間までまだ少しある。

一安心して少し離れようと歩き出した時、前から来た人にぶつかってしまう。


手から飛び出す携帯。


一瞬気をとられるけれど、まずは謝らなきゃ!


「すいません!」


慌てながらも謝るとうつむき加減の女性の姿が目に。

あれ?この人どこかで…?


「…いえ、大丈夫です」


「ごめんなさい、どこか怪我してないですか?」


「…大丈夫です」


「本当にごめんなさい」



頭をペコリと下げて携帯を…あれ?なんでぶつかった人が持っているの?

拾ってくれたのかな?


「あ、あの携帯拾ってくださったんですね。

 ありがとうございます!」


「この携帯…」


「へ?」


「この携帯であの方と連絡してるのね…」


「あの方?」


何を言ってるの?あの方って誰?


「真澄ちゃん、どうしたの?」


通話が終わったのか真琴さんがこっちにやってくる。


「あ、この人にぶつかってしまって…」


「ちゃんと前みなきゃダメよ?貴女お怪我はないですか?

 私の連れがごめんなさいね?…真澄ちゃんも大丈夫?」


「私は大丈夫です…けど」


私とぶつかった人との間の微妙な空気に真琴さんが気づく。


「真澄ちゃん?」


「いえ、あの…すいません、その携帯私のなんですが…」


「携帯?」


ギュッと握られてる私の携帯を見て、真琴さんの眉が顰められる。


「拾って下さった…んだと思うんですけど…」


一向に渡してくれない携帯。

どうしたんだろう?


「アンタなんか…」


小さな呟き。


「「え?」」


「アンタなんかあの方に、仁様にふさわしくないのよ!!」


キッと睨みつけられて思わずびっくりしてしまう。

仁様?あの方って仁さんの事?この人って?

その顔はコンビニで見かけた人の顔で。


ドン!!


私の携帯を握りしめたまま、ぶつかってくる人。

予想外の出来事に避けることもできず、足が中を舞う。


「真澄ちゃんっ!!」


耳に飛び込んでくる真琴さんのせっぱ詰まった声。

結果的に私を突き飛ばした女の子の驚愕した顔。


その手に握られた私の赤い携帯。

すべてがゆっくりと、まるでスローモーションのように見えた。




飴をください~ (´;ω;`)

(詳しくは活動報告にて)

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