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夢のような浮遊感

作者: 蓬 哉人


いつかの夢の中の事…



いつのまにか私は寝ていた


変な感覚を感じ


少し悪寒を感じた


目を恐る恐る開けると


其処には皆がいた


私の大切な友達と言う名の


"家族"が


皆を見てホッとした私は


手を伸ばした



皆は笑って手を


差し出し返してくれた


でも安心感も束の間


もう少し…


もう少し手が触れる所で


目の前から皆が消えた










伸ばした手は虚しく空だけを掴み


伸ばした意味を無くした腕は


重力に従ってぶらんと垂れ下がり



ただ私は呆然とその場で


一人立ち尽くす




さっきまで其処にいたのに



…何処へ行ったの?



妙な温かさだけがその場に残る



『行かないで』


『離れないで』



寂しさに崩れた私


惨めに一人


床に水溜りを作る


余韻の温かさが切なくて


悲しくて


愛しくて


でも


どうしようもなくて




その場所には私の声だけが


虚しく響き渡る









泣き止んだ私はまた立ち上がって


また目を開ける


ほら 信じていれば



また其処に皆はいた




今度こそ



と私が再度手を伸ばすと


其処にはちゃんと


本物の温かさがあった


伸ばした手はちゃんと届いていて


触れた手にはいつもの温もりがあって


私はとても安心した



でも不安は完全に消えなくて



『…夢じゃないよね?』


『皆は私を置いていかないよね?』



私そう控えめに皆に問いかけると


一瞬キョトンとした表情をしたものの


すぐに眩しくて暖かい笑顔で



"そんなわけないじゃない"



と返してくれた



さっきまでの不安と悲しみは


いつのまにか消えていた



私はいつまでもこの温もりを


手放すことは出来ないだろう

初!小説です^^


途中までは暗く…でも、

最後はハッピーエンドで終わらせてみました。

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