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ちょっと連れ去られたんですけど
それは普通の金曜日の夕方に起きたことだった。
「優香、今日今からカラオケ行かない?って美佐からメールきた。」
「今から?うーん、小夏行くの?」
「・・・優香が行くなら、行く」
「そっか、じゃあ行こうか!」
「いや、困る」
だれかの声がした。
人の会話に入ってくるなんて最低だ。
「誰!?」
「おい、何してるこいつだこいつ」
「失礼しました、遼音様!」
急に誰かに腕をつかまれて、甘い香りをしたハンカチを口に当てられる。
「優香!」
「こな、つ」
「こなつさん?この子借りるね」
「・・・・・?」
なんか頭がふらふらして・・・。
そうして優香は誰かも分からない男の人たちに誘拐されたのだった。
暗転する意識の中優香が見たのは7人のイケメンだった。