4 政府が「スパイを雇って」国民に対して情報工作を仕掛ける可能性
筆者:
この項目については以前も別のエッセイにて語ったところではありますが、復習がてら語っていこうと思います。
僕がかなり懸念していることとしてはスパイ防止法など成立せずとも「他国の情報工作を活用する」又は「政府がスパイ雇って国民に情報工作をする」という恐れです。
質問者:
筆者:
読売新聞の26年2月23日の記事では「日本を批判するアカウント群3000」が日本の政策を批判する活動を行っていたという内容がありました 。https://www.yomiuri.co.jp/national/20260222-GYT1T00352/
この記事を簡単に要約するのであれば
第51回衆議院選挙中に日本語や英語で中国出身のアカウント3000ほどが「首相が旧統一教会から票を買っている」「首相は軍備増強と歴史修正に道を開いた」「社会保障の若者負担が増す」などの主張を投稿・拡散していると言ったものです。
確かに中国による影響力工作は問題ですし、日本にとってマイナスになる情報を含むことだと思います。
しかし、中国のアカウントは多少の誇張はあるかもしれませんが、事実を大きく含む指摘もあります。
例えば旧統一教会との関わり合いについては安倍元総理大臣が密接に関わっていたことはほぼ間違いない事実ですし、
また、社会保険料についても毎年月500円(年6000円)ほどずつ静かに増えていますし、子ども子育て拠出金も今年の4月から保険料に上乗せされます。
中国からの情報攻撃と共に日本政府からも情報攻撃を日本国民が受けているという事はこれまで振り返ってきた通りですしね。
質問者:
大手新聞を活用して印象操作をしようとしているという事ですか……。
筆者:
ここで難しいのは「中国ナラティブ(物語)」と「日本政府ナラティブ」が交錯しているという事です。
中国が高市政権を下げようと、「票を買っている」とまで誇張表現をしているわけですが、
そこまで酷いことはしていないわけです(少なくとも証拠はない)。
そうなると「誇張のドが過ぎた表現」ぐらいの評価なのですが、
「これは海外からの工作だ!」「スパイがやったことだ!」という事にして政府が言い逃れられてしまう要素にも活用しようとしていることです。
質問者:
なるほど……中国の意図しないところで高市政権をアシストしているという事ですか……。
筆者:
正直なところ、極端な主張をされると受け入れられないという方が今増えていると思います。
そうなると中国の情報工作サイドのレベルはちょっと低いのかなと思いますね。
キチンとした事実を広げるだけでも自民党がマズいという事は伝えられると思いますからね。
質問者:
筆者さんはもしかすると「政府側が海外から情報工作をしている」という説も立てていますよね……。
筆者:
証拠を上げることが出来ないのであくまでも推測の域を出ませんけど、
仮にこれが行われているのだとするのなら警戒しなくてはいけません。
政権側が「不都合な真実」を海外サーバーを介して中国人が投稿したかのように不自然な日本語にして投稿すれば「海外からの工作だ!」として封じることが可能になってしまいますからね。
これが成り立ってしまうのであればスパイ防止法なんてなくてもメディアを活用して言論操作することが可能になりますからね。
日本メディアは「村社会」のガラパゴスルールに支配されている感じがあり、
どこかから自主的に情報操作が行われているとしか思えない様相を呈しています。
例えばジャ〇ーズの性加害問題についてもイギリスの報道機関がずっと前から指摘していましたが、
加害者本人が死去するまで口をつぐみ続けました。
このように情報の出どころが問題なのではなく、「真実かどうか?」が大事だと思うんです。
質問者:
筆者:
方向性としてはレッテル張りをして議論を拒否する姿勢であり、正当な批判を叩き潰すという何かとても安易な思考回路に落とし込もうとしているようにしか見えません。
世の中、何でもかんでも善か悪の二元論で片づけられるほどそんなに単純な構造ではないはずです。
旧統一教会の問題や社会保険料の問題については正直僕も日常的に発信を行っているので、「批判=中国系アカウント」の理論であれば僕も「中国系アカウント」という事になってしまいますからね(笑)。
そのためにメディアとしてはどこが正しく、どこが誇張表現なのか? どこからが誹謗中傷なのか? 重要論点については特に洗い出しをすることが役割なのではないかと思っています。
それらの分析を全く出来ておらず、「中国ナラティブ」の段階で止まってしまっていることが、この記事の最大の問題と言って良いでしょう。
質問者:
”意図的に”と思わせるところが分かっている側としては怖さを感じてしまいますよね……。
前回この記事を紹介されたときは、「国内外から情報工作されている事を見極める力が大事」というお話でしたが、なかなか難しいと思うのですが……。
筆者:
そうですよね。前提知識があれば見極められるかもしれませんが、そうでない場合はコロッと靡いてしまう可能性はあると思います。
そこで、僕がお勧めしたい考え方としては「一拍置いて疑問に思う事」ことと「分からないこともある」ということです。
まず、感情に流されてしまうと冷静に物事を判断できなくなります。
インパクトのある表題記事ほど、「本当か?」と疑問に持つ気持ちが大事です。
情報拡散などの同調の動きを取り、後で振り返った際に「この間はこう判断したのだから」と過去の自分を否定したくなくなります。
質問者:
筆者:
マスコミは「100%嘘記事」というのは書かないものの「一部の切り取り」を行って印象操作をする事は日常茶飯事にやってきますからね。
次に「分からないこともある」というのは、世の中は善悪二言論で片づけられることの方が少ないと思っているので善か悪かのカテゴリに分類しきらない方が良いです。
特に政治経済や長い歴史が絡んでくると100%良いことや100%悪いことの方が少なく、「ココの部分は良いけど」「ココの部分は悪い」と個別具体的に判断していくべきだと思います。
例えば中国の問題だって共産主義や国防動員法などによって半ば脅されているから中国出身の方を警戒する必要があるのであって、中国出身の方そのものが悪いわけでは無いと言った事です。
質問者:
外国人問題は長期的や総合的に見たらマイナスになる可能性が高いというだけで、個々人の方は一生懸命生きておられますからね……。
筆者:
むしろ外国の方も東南アジア出身の方だと半ば騙されるようにして連れてこられて「安い労働力」としてこき使われるわけですからね。騙している業者と安い労働力に頼ってイノベーションを起こさない企業、そしてそこから支援を受けている自民党が相互に絡み合っていることが問題を起こしていると思いますよ。




