第一話「降臨」
国内有数の名門校――神門高校。
桜が舞う四月。新入生たちを迎える入学式が終わり、校舎には期待と不安が入り混じった空気が漂っていた。
キーンコーンカーンコーン――。
チャイムが鳴り響き、生徒たちはそれぞれの席へ戻っていく。
教室の扉が開き、一人の男性教師が教壇へ立った。
「やあ、みんなこんにちは。このクラスの担任になった神使後光だ。一年間よろしくな」
教室が静まり返る。
「じゃあ、自己紹介を始めてくれ」
自己紹介が進み一人の少年が立ち上がった。
「大堂勝虹ですよろしく」
そして後ろの席の少年が立ち上がった。
「烏丸鷹正です。よろしく」
自己紹介が進み一人の少女が立ち上がった。
「特永天廻ですよろしくお願いします。」
チャイムが鳴り響き、生徒たちはそれぞれの席へ戻っていく。
続いて隣の席の少年も立ち上がる。
簡単な自己紹介が終わると、神使は名簿を見ながら言った。
「よし。寮について説明する。よく聞いてくれ」
「「はい」」
その日の授業はあっという間に終わった。
「えっと私の部屋は104、ここだ!」
自分の部屋に入った天廻は、自室で荷物を片付け終えると、一つだけ見覚えのないアタッシュケースがあるのに気づいた。
「これなに?」
カチッ――。
ケースが開く。
中には、一見するとベルトのような装置が収められていた。
「なによ、これ?まあいいや職員寮に届けよう」
「たしかこの道を行けば職員寮に行けるんだよね」
月の光が照らす夜の坂道を歩く天廻
夜になり昼と一転して人気のなくなった敷地は人工的な光だけが照らす不気味な空間になっていた
突然肩に手を置かれ思わず身構える天廻
振り返るとそこには髭面の一人のスーツ姿の男がいた――
「やっと見つけたぞ、そのケースを渡せ!」
男の姿が異形の怪人の姿に変わる。
「え?いやああ!」
天廻の悲鳴が辺りに響く。
「!?」
怪人は低く唸り、少女を投げ飛ばす。
「うう」
怪人は低く唸りながら、一歩、また一歩と距離を詰めていく。
今にも襲いかかりそうになった時、突如少年が天廻の前に姿を表した。
勝虹は吹き飛ばされたアタッシュケースを倒し、ロックを解除した。
カチッ――。
ケースが開いた。
「これは!」
勝虹はベルトを腰へとつける。
勝虹の腰にベルトを巻くと勝虹のネックレスが光りだし、宝玉に変化した。
「…変身」
「降臨!ワドラ!白龍!天賦無双!」
「お前は、仮面ライダー!」
胸に龍の頭があるワドラが現れた。
「え?なになに?どういうこと」
「いいから、そこでじっとしてろ。」
ワドラが手をかざすと白い刀が現れた
怪人が飛びかかるとワドラはそれに応えるように互いの拳を交えた。
怪人との間合いをとると、ワドラはベルトにセットしてあった宝玉を刀に装填すると刀身に白いエネルギーが現れる。
「閃光天誅斬!」
突如山一体を照らすような光が見えたかと思えばそこに残ったのは勝虹と消えかかっている怪人だった
「あなた、これがなにか知ってるの、ねえ!」
「お前が知る必要はない。さっき見たことは忘れろ。」
勝虹はぶっきぼうに言う
勝虹のぶっきらぼうな言い方に少し怒りを覚えながら自分の荷物を取り返そうとする
「ちょっと、なにそれ!大体それ、私の部屋に届いたものなんだから返してよ!」
「これは俺のものだ、お前の部屋番104だろ?間違えてお前の部屋に届いたんだ」
「こんな時間に外出とは...二人とも校則違反だぞ」
「え、あ!」
天廻が腕時計に目を落とすと消灯時間である八時を過ぎていた
「先生、こいつ私の部屋に届いたもの自分のものとか言ってるんですよ、先生からもなんとか行ってやってくださいよ!」
「特永、お前、このケースの中見たのか?」
「え、まあ、はい...」
それを聞いた時神使はすこし考えた素振りを見せたと思えば声色を変え特永に問う
「特永、このベルトのこと、誰にも話さないと約束してくれるか?」
「もう、先生まで何言ってるんですか?」
神使の真面目な雰囲気に特永も考えを変える
「わかりました」
「よし、ついてこい」
この時天廻は知らなかった、ここから大いなる戦いに巻き込まれることを




