難民生活は続く
カクヨムと同時に投稿していたんですが、ミスりました。
なので今日は2話更新で完結になります。
さっき気が付きました。すまねえ。すまねえ。
OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
バウンティを倒す。それが俺たちに与えられた課題だ。それを目指して、俺たちは強くなった。まだ技の領域には踏み込めていない。だが、正直、負ける気がしなかった。そして、作戦が始まった。今日の日が落ちた時、一気にバウンティの根城を落とす。かつての村の居住地を根城にしたバウンティ狩りが、今、始まった。
「全力でやれって事だったからな。まずは住宅を全部潰す。生き残りを処理する。これでお終いだ。俺が住宅を潰すから、後は皆に任せた」
「任せとけって。誰一人として欠けるんじゃねえぞ?」
「当たり前だ。誰に言ってやがる」
「他の連中ももう少しで村に近づくぞ。見張りと交戦したら一気に降りるからな」
「援軍は見えねえな。……日和ったんじゃねえよな?」
「いや、流石に無いだろ。こっちが勝てるって作戦をしっかりと伝えて貰ったはずだからな」
「まあ、こっちが先に仕掛ける分には問題ないだろうよ。さて、一気に行くか」
全ての住宅の上に、大岩を出現させる。それらが一気に住宅を押し潰して、轟音が鳴り響く。その音と共に、皆が一気に下に降りていった。今は空中で待機しているだけなんだよ。ストレージの入り口の上に立っている。空駆けの靴でも良かったんだろうけど、俺はストレージがあるからな。空からゆっくりと下に降りていく。生き残りを探すには、集中力を上げればいい。見えないものも見える様になる目なんだから。流石に魂なんかは見えないが、潰れた住宅から次々と賊が飛び出してくる。……簡単には死んでくれないか。瓦礫や死体を一気にストレージの中に仕舞っていく。仕舞えなかったら、生き残っている証拠だ。それを徹底的に洗い出す。
「っち! 賞金稼ぎ共が手を組みやがったか!」
「いや! こいつら! 強すぎる!」
「ぎゃあああああ!!!!」
「ま、待て! 待つんだぎゃああああ!!」
圧勝だな。まあ、そうなるか。とりあえず、邪魔にならない様に、死体は回収していく。まだ強い個体は見えない。住居と共に始末できたのか? まあ、それならそれで良いんだが……。とにかく、今は60人ほどを回収している。最終的には250人程度になったらしいが、情報が正しいとは言えないからな。生き残っている中に、強さがおかしい奴が居るかもしれない。真剣に見張っていかないといけないな。
一応だが、包囲戦だ。こっちの戦力の内、24人が内部に襲撃をかける。見張りも含めた外周部分に居る賊に関しては、他の冒険者にお任せしてある。まあ、まず逃げないとは思うんだけどな。逃げられない様に俺たちが襲撃している訳だ。一気に殲滅してしまえば、逃げる間もなく倒せると思っていたんだよ。まあ、それはあながち間違いでは無いと言う事なんだよ。
ただまあ、それでも逃げようとする連中は居る。それを砲弾でしっかりと処理していく。これで100人目。処分は順調だ。まだ150人もいる筈なんだけど、それもまだ瓦礫の下にいるのかね? 回収しながら敵の人数を数えていく。全ての住居を確認した結果、死体の数は230を超えた。……どれがバウンティだったんだ? 処理できたのかどうかが解らない。運よく倒せているなら良いんだけど。まさかとは思うが、遠征しているじゃないだろうな。それはそれで面倒なんだけど。強い個人がいたかどうかだよな。まだ生き残っている連中が居るので、その中に居るかもしれないが。
「クソが! こんなことがあって堪るかってんだ!」
「死んでおけ。集中……レーザー発射!」
無事に頭を貫いて射殺す。人間相手には反則だな……。これで234体目。遠距離なら絶対に負けるつもりはない。ただ、まあ、近距離で勝てるのかって言われたら、微妙だと思うが。武器があっても1対1なら負けないと自負している。ただ、それよりも、今回は殲滅をしなければならないので、それが最優先の課題ではあるんだけどな。
「あいよっと! そら、これも数えてくれ」
「235体目だな。後は15程度は居るか。予定通りだな。外に出ていた遠征部隊は無かったって事になるのか?」
「さあな? それよりも、強い奴は居たか? こっちは雑魚しか居なかった」
「こっちも見てないな。下手をすれば、遠征部隊にいる可能性もある。まだ気を付けた方がいいかもしれないな」
「それは面倒だな。だがまあ、何とかなるだろ」
「だな。向こうもそろそろ終わりそうだ」
夜になった瞬間の襲撃。それは余りにも綺麗に成功しすぎた。強い強いと言われていたバウンティが、まさかこんなにあっさりと片付くとは思っていなかったんだよ。死体は全部で253体。これで全滅の可能性も十分にあった。ただ、強い人間がいるとは思っていたんだが、ここでは見なかった。別動隊で動いている危険性もあったんだが、瓦礫で死んだ可能性も十分にあった。そして、日が過ぎていき、無事にバウンティが全員討伐されたという報告が出回った。……あれで全部だったみたいなんだよ。強い奴は、運よく最初の一撃で死んでくれたようだ。運が良かったな。そのお陰であっさりと片が付いたんだから。
「じゃあ、今日にでも出て行く訳ですか」
「そう言う事らしいよ? 彼らの難民生活も終わりって訳だよ。多少の資金を持たせて難民からは無事に開放ってね。私たちもそうなってくれると有難いんだけど」
「……流石に噴火は無理でしょうね。まだ収まらないって話を聞いてますけど」
「昨日も大きな地震があったしね。まだまだ帰れないって事なんでしょうね。でも、そうなった場合は、何代後になるんだろうね? というか、まだ結婚相手も見つからないの?」
「いや、難民の殆どが結婚しているじゃないですか。選ぶ余裕なんて無いですし、そもそも都市の住民で難民になりたいって人が居ないんだからしょうがないじゃないですか。俺だって結婚したいですって。それは解っているんですが、稼ぎがあるって言っても、難民では駄目だって人が多すぎるんですよ。俺のせいじゃないんですって」
「まあ、婚期は逃さないようにね? まあ、男だから、多少老けてても大丈夫だろうとは思うけど。女の方が戦争だからね。いい男を捕まえないといけないんだし」
「それが解っているなら、難民でも良いって人が居ないものですかねえ」
「さあ? それを説得するのがあんたの仕事だろ? 女は顔と金だけじゃないっていうけど、難民って属性は消せないからね」
「本当にそれなんですよ。難民じゃなければ、こう、多少は、そう言う事があったんでしょうけど、難民ってのが大きすぎるんだよなあ。早く市民にして欲しいんだけど」
「無理でしょ? 辺境伯様がそんな事を許すわけがないんだし。子爵様もそんな事で辺境伯様と揉めたくないでしょうからね」
「望み薄だよなあ。誰でもいいとは言わないけど、結婚したい……」
まあ、平和になったからね。婚活でもそろそろ始めないといけないとは思ったんだよ。でも、難民で独身って殆どいないんだ。しかも全員が予約済みって訳なんだよ。そうなってくると、市民か冒険者から選ばないといけない訳なんだけど、難民だと言う事がマイナス過ぎて、どうにかなりそうなんだよなあ。関係は全然進まない。そもそも難民がNGって人が多すぎるんだよ。こっちだって好きで難民をやっている訳ではないんだけどな。
そんな訳で、次なる敵が現れた訳だ。結婚したいのに、相手がいない。資金力はあるんだけど、難民キャンプに属していると言う事がマイナス過ぎるんだよなあ。難民になっても良いから結婚してくれるって人が居ないんだよ。そんな訳で、最強の敵を倒さないといけない訳なんだけど、難民って強いんだよ。倒せないんだよなあ。
以上となります。まあ、まだ書けるんでしょうけど、ここでとりあえずは終わりです。
楽しんでもらえたんだろうか?戦闘系の話がへたで申し訳なかったとは思うけど。




