魔眼に取り換える
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「……んじゃあ何か? こっちでバウンティの相手をするのかよ?」
「無謀……だとは思うが、やるしかなくなったって事か」
「まあ、今の実力なら、大抵の奴には負ける気はしないんだがな……。バウンティはちょっとな」
「不安なのも解るが、向こうの難民キャンプの冒険者も居るからな。戦力としては当てにならないだろうが、雑魚の相手は出来ると思う。というか、向こうの全力の戦力でも、3人が関の山だろう? こっちはドラゴン相手に戦える冒険者が20人は居るんだ。それの事を考えれば、まだ勝率はある。……30%程度の話ではあるが、犠牲無く勝てる確率が30%だ。犠牲ありきなら80%くらいは勝てると思う。まあ、皆にも死んでほしくないし、俺も死ぬつもりは無いが、何とか勝利出来ればなとは思っている。ある程度の賞金も出るんだしな」
「まあ、な? 積極的に戦えば、犠牲が出る事もあるだろう。それは仕方がない。……まあ、この連中を殺したいかって言われたら、答えはノーだ。全員が頑張っているんだし、見捨てていく訳には意かねえ。でも、バウンティの脅威もあることは確かなんだよな。放置は出来ないし、そもそも放置したらこっちにも被害が出てくるだろう。……やるしかねえのは解るがなあ」
「俺たちが何処まで通用する様になっているのかだよな。それが問題だ。何処まで出来るのか。それを証明しないといけない訳なんだが……。ドラゴンを討伐できるようになったからと言って、バウンティに勝てるかどうか。本気で戦っても解らないからな。こっちの方が武器は良い。装備も良い。だが、対人戦だと、向こうの方が経験豊富だぞ? そこは考慮に入れておかないといけない。俺たちが得意なのは、魔物相手だからだ。対人戦闘は向こうの方が強いと思わないといけない」
「かといって、やらないままに、負けを認めるのかって言われたら違うわな。さっきの作戦も、まあ、戦力からしたら納得いくものではある。雑魚を相手するやつ、ボスを相手にする奴を分けて、俺たちがボスを担当すると。そうすれば、ある程度の実力を出せば何とかなるって算段なんだろう。それも解る。結局は、遅いか早いかの違いでしかないんだよな。どうせバウンティに当たるのであれば、こちら側に有利な状態で当たりたいって思うよな」
「……それとなんだがな? もしも、強くなれるのであれば、何をしてでも強くなりたいか?」
「……は? それはどういう意味だ?」
「そのままの意味だ。簡単に強くなれるとしよう。それで、その手段を取る勇気はあるかって事なんだよ。かなりの恐怖でしかないとは思う。身体を弄ることになるからな。それでも強くなりたいか。勝つ確率を上げたいか、って事になるんだよ。まあ、かなりの外道に当たることは解っている。確実に強くなれるとは限らない。だが、方法があるとすれば、強くなれる可能性があるのだとすれば、自分の身体を弄られることも構わないかと聞いているんだ」
……恐らくだが、そろそろ魔眼が完成に近づいていると思われる。それを皆に移植できれば、どうなるのかは解らないが、多分だけど、普通では無くなる。強くなれるのかは解らない。だが、可能性としてはあり得る話だ。あの天才錬金術師が何処まで仕上げているのかは解らない。が、不可能を可能にすることくらいはやってのけるという信用がある。それを受けられるか。自分の人生を賭けられるかどうかだな。その魔眼を手に入れて、どうするのかまでは、こちらでは決められない。だけど、方法があるとすれば、魔眼を移植するという方法があると言う事なんだよ。強くなれるかどうかの保証は無い。が、何かしら便利になるというのは、あり得る話だろうとは思うんだよな。
「……目を取り替える? そんな事が可能なのか? というか、そもそも、そんな事をやろうと思う奴がおかしいだろ……」
「まあ、おかしいのは認めるが、それで劇的に強くなれる可能性がある。どうする? 勝率を上げたいなら、それの処置を受けてみる気はないか? 勿論だが、俺は受ける。この戦闘で、勝率を少しでも良いから上げたいからな」
どんな目になっているのかは知らない。だが、俺が語った魔眼の1つでも可能になっていれば、色々と世界が変わるんだよ。何処までやらかしているのかは知らない。それは俺もまだ聞いていない。だが、目を取り替えたという結果は聞いている。それでおかしな物を作っていることも知っている。それで本当に強くなれるのかは解らない。やってみた結果、失明しましたって事もあり得る。大きな賭けになるとは思うが、俺は賭けに出るつもりだ。勝率を少しでも上げるために。まだ、俺の冒険者人生は始まったばかりなんだからな。
「……話は解った。俺も賭けにでる。ただ、お前さんの目は用意しているかもしれないが、他の奴の目はまだ用意していない可能性があるだろう? 早めに目を作って貰った方が良いんじゃないか?」
「その危険性はあるから、作戦決行までに目を作ってくれと頼むしかないな。まあ、何とでもなるとは思うが。天才のやることは意味が解らないからな。俺も試してみる価値はあると思うんだよ」
「よっし。決まりだな。じゃあ、早速行くか。こういうのは早い方がいいだろう?」
「そうだな。目を取り替えたい人は続いてくれ。皆で行って、深淵を覗きに行こう」
「……おい。ちょっと待て。それはねえんじゃないのか?」
いや? 確実に恐怖というものを味わうと思うんだよな。……俺も最近会っていないけど、どんな風に進化しているのかが解らないからな。ただ、こういう信用は出来るんだよ。何かやらかしているんだろうなって言う、確信があるんだよ。
「いらっしゃ~い。あら~? 今日は大勢なのねえ~?」
「ああ。ちょっとな。……魔眼を移植してもらいたい。ここにいる全員にだ」
「あら~? 流石に今は無理ね~。10日ほど欲しいわねえ~。培養するにも~、そこそこの時間が必要なのよ~。全員で~、23人分でしょう~? 目は用意しておくから~、後10日は待ってねえ~? でもでも~、貴方の目は既にあるわよ~? 早速移植するのかしら~?」
「ああ、移植にかかる時間はどの程度なんだ?」
「移植自体は~、30分程度で終わるわよ~? ちょ~っと~、脳も弄りまわすけれど~、人格に何ら変更は無いわよ~。私で実験済みだもの~」
「……脳も弄りまわすのか。まあ、それでも良い。ここの人の分の目は作っておいてくれるか?」
「勿論いいわよ~。実験動物は~、多い方が良い物ねえ~。今できる~、最大限の魔眼で良いのよねえ~?」
「それで良い。というか、時間が余りないからな。今の現状の最大限で大丈夫だ。……一応聞くが、痛くは無いんだよな?」
「痛くはないわよ~? 麻酔を使うもの~。ちょ~っと~、強力な麻酔なんだけども~、術後の後遺症は無いわねえ~。ただ~、半日は動けなくなるわねえ~。まあ~、目に慣れるためにも~、そのくらいの時間は~、あった方が良いとは思うわよ~?」
「そうなのか。じゃあ、頼む。……先に目を取り返させてもらう。使用感は後で説明するから。俺が実験台になって、それを皆に伝える。今日の所は解散と言う事で良いか?」
「……おう。まあ、なんだ。死ぬんじゃねえぞ?」
「それは大丈夫だろう。……多分だけど」
まあ、何とかなるだろうとは思う。既に自分で試しているようだし、痛みなんかも感じないとは思いたい。どうなるのかは未知数。でも、結果はなんとなく解っているような気がする。良い方に転がることを信じて、手術を受けるしか方法が無いんだよな。




