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ストレージで無双する  作者: ルケア


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空駆けの靴と魔眼

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「いらっしゃ~い。来ると思ってたわよ~。使用感はどうかしら~?」


「絶好調だよ。本当に。なんでこんなものが出来上がったのかは知らないけど、非常に良かった。これ以上ないくらいには素晴らしい物だった。……なんでこれの効率が既に上がっているのかは知らないけど、もの凄く良かったよ。これは本心から言える」


「そうでしょうねえ~。素晴らしい逸品だと思う訳ですよ~。それもこれも~、ドラゴンの素材が使いたい放題出来るからですねえ~。ここの環境は素晴らしいです~。研究をしても~、生活できるんですから~。普通だと~、研究はお金にならないから~、させてくれないんですよねえ~。目に見えた成果が欲しいと言われるので~。ここは天国ですねえ~。自由に研究が出来るんですから~。資金もたんまりとありますし~、素材もこれ以上ないくらいにはありますしねえ~。供給が途絶えないのが素晴らしいです~」


「まあ、そうなるんだろうな。研究者的には、この環境が素晴らしいものだってのは解った。けど、ストレージの加護の可能性まで追いかけているとは思わなかったぞ? 普通に足場にするという発想は無かった。何処まで考えているんだよと感心したよ。俺以上に物を考えているんだなって。普通は人の加護の使い方を考えるか? 考えないのが普通じゃないのか?」


「いえいえ~、そもそもですが~、あの弾丸を作れと言われた時点で~、ストレージの加護を悪用するのは解っていましたから~。そこから~、可能性を逆算して~、効率よく運用すれば~、足場に出来ることは解ることですよねえ~。何せ~、強度がある訳ですから~。強度が無ければ~、弾丸を使う事が出来ないはずですので~。であれば~、ある程度の強度は~、担保できていると思ってもいいのですよ~。実際は~、その通りでしたよねえ~?」


「その通りだったぞ。思惑通り足場に出来た。そのお陰で、今回も大量に成果を持ってこれたからな。……でも、普通の冒険者は真似できないぞ? それについても解決策は用意してあるとは思うんだが。用意してあるんだよな?」


「勿論ですよ~。こちらが空駆けの靴になりますので~。これを使っていただければ~、誰でもとまでは言いませんが~? 空を駆ける事が出来る様になる靴になります~。魔力を足場にして~、そこを地面の様に蹴ると言う事が出来る様になる靴になります~。これで~、ドラゴンに手も足も出なかった~、冒険者の皆さんが~、ドラゴンを討伐できるようになるんですよねえ~。そうすれば~、私の元に~、素材が沢山流れてくることになるんですよ~。素晴らしい環境になりますよねえ~」


 ああ、勝手に解決をしていたのか。知ってた。なんだかんだと言いつつも、作ることが出来るんだろうなって思っていたけど、既に出来ていたとはな。これである程度の冒険者、グレアワイバーンを何とか倒せる冒険者であれば、一気に戦闘力が上がる。これを装備すれば、グレアワイバーンに遅れを取る事も無くなるだろうからな。それだけの才能がある冒険者なら、爆発的に伸びるはずだ。その、ちょっとは使い勝手を確認するのに手間取るかもしれないが、それは俺も同じだったんだし。使い方が解れば、無双することだって出来るんだよ。


「となると、後は武器の問題だけだな。ドラゴンの素材を鉄に混ぜると、結構良い武器が出来る様になるんだよな? そっちの研究はどうなっているんだ?」


「そっちについても~、この間終わりましたよ~? 既に錬金術師同士で配合比を教え合ってきましたから~。情報共有は終わっているんですよ~。なので~、新しい武器は~、そろそろ店頭に並ぶころだとは思うんですよねえ~。何処まで進化したのかというと~、鋼鉄よりも20倍は硬くて~、粘りもその位あって~、重さが少しだけ~、重くなって~、切れ味が5倍程度にはなる予定です~。ドラゴンであろうとも~、切り裂けるだけの~、品質を維持してますよ~。これで~、狩りの効率が上がりますよねえ~。そうなると~、もっともっと素材が手に入りますよねえ~。これで研究がまた進みますねえ~」


 そっちも既に終わっていたのか。……これはあれでは? もうこの難民キャンプは止められないのでは? 暴動が起きれば、都市を壊滅させることが出来るだけの戦力と武器を持つことになるのでは? それは良いんだろうか。まあ、俺には関係ない事ではあるんだけど。普通に冷遇するよりも、友好的に接した方が得が大きいと思うんだがなあ。領主は何を考えるんだろうか。ここまで進んでいるとは思わないのかもしれない。けど、現にこうなってしまっている以上は、何らかの対策を取らないといけないんじゃないだろうか。輸出入の改革とか、起きてもおかしくないよな? こっちと取引した方が良いんじゃないだろうか。その結果、都市のお金が難民キャンプに吸い取られてしまう事も考えられるんだけど。その危険性は大きいとは思うぞ? でも、仕方がない事ではあるからな。


 こういう天才を放置していたのが原因だ。こういった奴は、出来るだけ抱え込んだ方が良いとは思うんだよな。自由にやらせるのは当然としても、利益を得られるようにしておかないと、後々面倒なことになると思うんだよ。もう既に面倒な事になってきているとは思うんだけどな? 取り返しのつかないところまで来てしまっているとは思うが、何とか交渉で優位に持っていかないといけないんじゃないだろうかとは思うんだよな。大丈夫なんだろうか? 俺だったらすぐさま交渉すると思うんだけど。こんな装備を放っておいていい訳がないんだよな。


「ああ~、そういえばですねえ~。あれについては~、もう暫く待ってくださいねえ~? 今が一番いい時なんですよ~。素材が沢山ありますからねえ~。もうちょっと研究したいと言いますか~、まだ完全じゃないから~、出せないと言いますか~」


「ん? 他に何か頼んでいたか?」


「ほら~、魔眼ですよ~。最近はドラゴンの素材が沢山手に入っている訳ですよ~。改良をしたいと思っておりまして~。なのでえ~、もう少しだけ待ってくださいねえ~? 良いものが出来上がると思うので~」


「……その感じだと、培養には成功しているのか?」


「というか~、私はもう~、目を入れ替えました~。具合はとてもとても良いですよ~。これだけでも~、魔眼の開発をした甲斐がありますよねえ~。錬金術の成果も~、上がりましたしねえ~」


 ……は? もう入れ替えているのか? ちょっと待とうか。じゃあ何か? 魔眼はもうできているのか? それは、ちょっとどころの話ではなく、やばいんじゃないだろうか。色々とやばいと思うんだよなあ。主に技術的な意味で。


 魔眼が実用段階まで来ているのかよ。そんなの聞いてないぞ!? 何時から目を変えていたんだろうか? まさか、目を変えたから、こんなものが出来上がって来たのか? その可能性はあるな。普通の目で、こんなことが出来るとは思わない。浮遊のマントも、空駆けの靴も、魔眼を使って作って来たんじゃないだろうか。……もう知らんぞ? こちら側と向こう側で、技術の壁が出来てしまっている感じがする。というか、ここだけ技術の革新が起きていると言ってもおかしくないと思う。原因は俺かもしれない。けど、やらかしたのはこの人だから。これだから天才は放置しておけないんだよ。放置しておいた結果がこれだ。俺にとっては利益になるから良いけど、領主としてはどうなんだろうな? 本当に大丈夫なのか、これ。

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― 新着の感想 ―
目の入れ替えはちょと怖い。それにしても、何処まで飛んでいくのか楽しみ。
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