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ストレージで無双する  作者: ルケア


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第2回難民キャンプ会議

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「えー、第2回難民キャンプ会議を始めたいと思います。進行はエメラリアが担当いたします。よろしくお願いします。皆さまにはお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。この度、難民キャンプの宿屋が完成し、冒険者の宿泊が開始されました。冒険者の皆さまには石材や木材の調達を頑張って貰ったことに対して感謝を述べたいと思います。レイウードさんから伝えて貰えればなとは思います。さて、今日集まって貰った事なのですが、領主様との話し合いを通じて、こちら側に解ったことについて報告をさせて貰おうかと思って集まって貰った次第です」


「領主からの話があるのか? って―ことは、何かしら進展があったって事で良いのか?」


「ですね。前回からそこまで時間が経ったとも思えないですし、何か大きな進展が無ければ、こういった会議はしないと思っていましたから」


「冒険者の方には伝えておく。今後は実力に見合った場所で、狩りをしてもらう事になる。クエストはまだ残っているとは思うから、ストーンゴーレムやアイアンゴーレムを狩る冒険者もいるとは思う。それの受け入れの方はやって貰えると助かるな。継続してクエストを熟していってもらう形になるとは思うが」


「冒険者の方はお願いします。それと、進展はありました、っと言えるのかどうかは微妙ですが、こちら側と決まったことについての話し合いは必要だと感じたので、取り急ぎ報告会を兼ねてという形になります。……難民キャンプの中の宿屋の件についても、色々と話があったので、それについても知らせておかないといけないかなと思いまして」


「それじゃあ私の方から説明させてもらう。まずは宿屋についてだ。難民キャンプで冒険者の宿屋をやることに関しては、了承を貰った。理由としては、ここに集まってきている冒険者の数が増えていること。その宿屋の数に対して、冒険者の数が多くなってきているため、大部屋が既に機能しない程度にはいっぱいであることを伝えてきた。それで、難民キャンプの宿屋も積極的に活用してもらう事で、冒険者の泊り先がないって事を防ごうって訳だね。その理由で何とか宿屋の運営権は貰ってきた形になる」


「付け加えると、価格はこちらで決めても良い様にと言われていますね。多少高くなっても構わないと言う事です。ただし、余りにも安値にだけはしてくれるなとは言われております。こちらとしても、運用費を稼がないといけないので、安値にはするつもりはありません。取れるところからはしっかりと取る事を予定しております。また、それに関わることで、難民とそれ以外の冒険者を区別するために、冒険者証とは違った、難民の証である物を配ろうかと思っております。鉄製のネックレスの形で作ろうかと思っているので、その件に関しては、生産職の皆さんと話し合いが出来ればなと思っております」


「……なるほどな。冒険者が入ってくるから、難民と区別する必要があるってか。てなると、食堂でも、一部は有料になるって事になるな? そうしねえとただ飯を食わせることになっちまう。運用を考えるのであれば、そこも有料にしないといけないだろうな」


「ですね。宿屋と食堂については、有料にしないといけないでしょうね。後は商店もそうでしょうか? 色々と難民の皆さんには無償で与えていますが、今後は難民である証を出してもらわないと有料にしなければならないと言う事になるんですね」


「いや、ちょっと待ってくれ。商店の利用は無理なんじゃないのか? 確か、それに関しては領主から駄目出しを食らっていたはずだ。錬金術店の品物や、武器防具の性能差があるから、販売は出来ないと思っていたんだが、そっちについても許可が出たのか?」


「出てないんだよ。こっちが商売をしていいのは、宿屋と飲食店のみ。それ以外の商売は禁止されているままだね。だから、難民に扮した冒険者を見分けるためにも、難民の証が必要になってくる。これは隠れてやられると、本当に困ったことになるからね。出来る限り早期に作って貰えると助かるかな。それと技術交流についても拒否されてしまったよ。向こうの品質を、こちらの品質に合わせることが出来れば、こちらでも商売をしてもいいと言う事になるんだけど、それは無理だと言われたよ。難民の方が技術があることを認めたくないみたいだね。それについても今後も交渉をしていくつもりでは居るんだけど、無理そうだとは思うんだよ」


 なるほどなあ。色々と話をしているみたいだな。商売が出来るのは、宿屋と飲食店。飯屋と飲み屋って事なんだろうな。それでも外部から金が入ってくるんだから大きいとは思うけど。冒険者もこんな稼ぎやすい場所があるなら、積極的に移動してきてもおかしくないしな。レーベン山脈は稼ぎやすい場所だ。冒険者が集まるのも解るってものなんだよ。


 ただ、それ以外の商売が禁止されるのは、どうなんだろう? 地元の産業を守りたいって話であれば、技術交流に乗って来てもおかしくないんだがな。こちらの装備や消耗品の価値が高いんだから、技術交流をして、職人や錬金術師の商品の質を上げた方が良い様な気がしないでもない。出しても良い技術と、駄目な技術はあるんだろうが、ある程度の事は飲み込んでも良いとは思うんだが、それすら駄目なのは、ちょっと意味が解らない。


「まあ、冒険者に関することはそんな感じだね。後は何時までこの待遇なのかって事なんだけど、どうもその点に関しては煮え切らなくてね。向こうが色々と拒否してくるんだよ。難民は難民のママいて欲しいって感じらしいんだよね。それは冒険者も同じかな。難民で居なければ、色々と不便があるって感じの様相だったね。多分だけど、シュツメルツ辺境伯家から強く言われているんじゃないかな。火山の活動が終わり次第、ガロールに戻る様に言われるんだろうとは思う。そもそも火山なんて今まで動いていなかったんだから、今後も動かないなんて保証は無いし。ガロールに戻ったら直ぐにまた噴火なんて事も考えられるからね。慎重に決めて欲しいとは思うんだけど、その辺は貴族の世界だから、上手くはいかなさそうなんだよ」


「火山の活動については、100年単位で追いかけないといけない事だぞ? そもそもの話、活動しなくなるって何時解るかなんて解らないからな。活動しなかったから火山が休んでいるっていう判断が出来るだけで、何時噴火するのかなんて解らないんだ。偶々今まで噴火しなかっただけで、今後はどうなるのかは解らない。結果論でしか語れないとは思うんだが……」


 火山活動なんて人間が解る訳がない。火山が止まるなんて誰も予想が出来ない。辺境伯も何を考えているんだって話だよな。そもそも暫くはあそこには人は住めないんだぞ? 簡単に考えているのかもしれないが、火山とはそういう場所だ。山である以上は、火山の可能性があるんだよ。まあ、山じゃない火山もあるんだけど、そんな事を言い出したら、何処にも住めなくなるからな。火山活動が全くない場所の方が珍しいんじゃないのか?


 まあ、それも色んな要素が重なった結果なんだろうけど。詳しい事は地球科学の世界なんじゃないのかね? そんな分野なんて修めている訳がない。一般人には縁遠い話である。仮にそういう分野に精通していたとしても、世界が違うんだから、研究のしようがないよな。今までの常識では計れないんだから。今後はどうなっていくんだろうな? 俺が生きている間に戻るなんてことにはならないはずなんだけど。

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