冒険者たちにも通達
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「そんな訳で、会議は聞いてきた。まあ、俺たちにはそこまで関係なかったからな。なんでも市民たちは難民が羨ましいそうだ。勝手に嫉妬してろって話でしかなかったからな。まあ、それはいいとして、山岳町リデールトの偵察の許可が出たから、そっちに行きたいパーティーは居るか? なお、ストーンゴーレムを積極的に狩りに行っているパーティーはストーンゴーレム優先な。俺もこっちに居残りになったから。最低でも5パーティーは送り込むぞ。色々と調査をしてもらいたいこともあるし、それじゃあ行きたい奴らはこっちに来てくれ」
会議で話し合ったからな。まずは山岳都市デカレントから、山岳町リデールトまで移動する。そこも余裕であれば、山岳町ウルガーラに移動する。そこでも余裕であれば、山岳町オレイルに移動する。そこで余裕であれば、そこで稼いでもらう。多分だけど、上に行けば行くほどに、稼ぎは良くなるはずだからな。それの確認もあるんだけど。まずは情報収集をしてもらわないといけないんだよな。魔物の調査とか、色々とだな。
「1、2、3、4、5、6パーティーか。腕には自信があると思っていいよな? 少なくともドッカディアは余裕で倒せてほしいが?」
「余裕も余裕だぞ? まあ、アイアンゴーレムは面倒だが」
「当たり前だよなあ。ここの連中は簡単には負けねえよ」
「解った。一応会議で決まったことを伝えるぞ。まずは山岳町リデールトの調査だな。魔物の調査、稼げるかどうか、後は冒険者ギルドの様子とかだな。それと、足りてないものの調査だ。それは冒険者ギルドの職員に聞いてもらえれば良いからさ」
「難しい事ではないなら問題ないな」
「先ずはってんなら、調査が終われば次を目指しても良いのか?」
「調査が終わればな。ウルガーラ、オレイルまで行っても問題ない。オレイルで稼げるなら、そこで居座って貰っても構わん。要は、難民キャンプが儲かれば良い訳だな。それのための調査だ。ただ、無茶はしないでくれよ? 生き残らないと報告が出来ないだろう?」
「それは当然だな。無茶しても意味ねえからなあ」
「なあ、上でなら酒を飲んでも良いのか?」
「上に行って稼げるのであれば、酒は解禁しても良いらしい。まあ、稼ぎで飲み尽くすなって事だ。下よりも稼ぎが少ないなら、酒は禁止だってよ」
「酒が解禁なのは有難いぜ。どれだけ待ち望んだことか」
「誰が一番稼げるか競争だからな? まあ、俺たちが一番だろうが」
「相性の問題もあるだろうからな。こればかりはお前たちとは解らんぞ?」
「要するに、稼げれば何をやっても良いと言う事だな。まあ、ある程度常識的な範囲でって事ではあるが。流石に帰って来いよ?」
「解ってるって。そこまで好き勝手はしねえよ」
「まあ、俺たちだって世話になっているんだから当然だよなあ」
「常識がない奴らは必要ないから帰って来なくてもいいぞ」
「お前が一番常識が無いだろうがよ!」
「好き勝手にやっても良しだ。ガロールの冒険者の力を見せつけてやれって事だな。こんな所の冒険者にデカい顔させてやるつもりはないって事なんだよ」
やいのやいのと言いながらも、士気は高い。酒の解禁が大きいよなあ。この難民キャンプだと飲めないし。まだ酒の解禁はしてないんだよ。食料が圧倒的に足りていないので、そっちが優先になっている。まあ、餌はあった方が良いからな。成果は期待しよう。
「なあなあ。会議では他にどんな事を言われたんだよ。話しても良いなら話していけよ」
「あのなあ。それなら会議に参加してくれても良かったんだぞ?」
「おっと、それは無理だ。眠くなるからな。良いじゃねえか。何かおもしれえ事はあったのかよ?」
「んー、そうだな。とりあえず、俺たちが使っている武器の品質は、この都市のものよりもかなり良いらしいって事だな。向こうの冒険者が羨ましがっているらしい。んで、売ってくれって言っているらしいが、領主様が駄目だと禁止しているらしいな」
「……あー、やっぱそうか? いや、全然折れねえなって思ってたんだよ。安物じゃねえんだろうなって思ってたんだが、やっぱ全然違うのか?」
「あ? お前もそう思ってたのかよ。やっぱ鍛冶師が違うと全然武器が違うなってのは思ってたんだよ。切れ味はそうでもないんだが、頑丈になったよな。これで切れ味が良ければ最高なんだが」
「いや、切れ味も並みの鍛冶師よりはいいぞ。俺も結構武器は変えてきたけど、この武器が一番しっくりくるからな。切れ味もそこまで悪くはないし、これで十分だろ?」
「普通は剣が折れる頃に、それまでの稼ぎが吹っ飛ぶんだがなあ。まあ、タダで使わせてもらっている分、楽が出来ているが、そもそも折れないんだよなあ。なんでなんだ?」
「あー、実はそれは鉄じゃないんだよ。いや、鉄ではあるんだけど、合金なんだよな。鉄とは違うものも混じっている。だから強度はかなり高くなっているんだよ。折れないのはその所為だな。まあ、折れる様な使い方をしなくなったのもあるんだろうけど。メギルサーペントは逃げるだろ? だから頻繁に地面を叩いているんじゃないのか? それとは違って、ドッカコッコはこっちに向かってくるから、地面を叩かなくなっているんじゃないのか?」
「ああー。それはあるな。それで新人共が剣が無くなったって言わないのか」
「地面を叩くことが相当あったからなあ。それも原因か」
「お前ら……。地面と戦っているんじゃないんだぞ? ちゃんと切れよ」
「とはいうがな? メギルサーペントは避けるだろう? あれも苦手なんだよなあ」
「いや、首元を狙えば避けないんだぞ?」
「知っているが、首元に追いつかねえんだよ。仕方がねえだろ?」
「まあ、ともかくだ。こっちはこっちでちゃんとやれって事だな。武器は普通よりも良いものを使っているんだから、その分成果を出してくれって事なんだよ。今まで通りで良い訳なんだけどな?」
「まあ、急に倍にしろって言われても無理だからな」
「りょーかい。まあ、適当にやるさ」
「疲れない程度にはな」
「怪我しても回復魔法を使ってもらえるんだから助かるよなあ。俺、この前で3回目だったけど、怒られなかったからな。いつもありがとうって言われちまったぜ?」
「俺たちもそれだけ貢献できているって事なんだよ」
「まあ、微々たるものではあるんだがな」
「役に立たないよりは良いだろ」
そうなんだよなあ。役に立たないよりはいいんだよ。役に立たない人は配置換えをするだけなんだけどな? やる気があるなら役に立ってもらう。それが難民キャンプでのルールなんだから。メギル鉱山よりは大分楽だけどな。あっちの方が難易度的には高かったとは思う。こっちはしかも高難易度の場所まであるんだから、もっと稼げるんじゃないかとは思うけどな。今日にでも行ってきてもらったら、何かしら掴めるかもしれないし。相性の問題もあるだろうから、何処まで行けるのかは解らないけどな。最後にはそこだからな。なんでも相性なんだよなあ。
俺も行けたら行ったんだけど。石材担当は残らないといけない。上で石材が取れれば行く価値があるんだろうが、それも不明だからな。何の魔物が居るんだろうか。何が居ても、何とかなるとは思うんだけど、どうだろう? 鉄の砲弾で何とかできない敵が居るんだろうか? 居て貰っても困るんだけどな? 何ともならないと撤退しないといけないし。行くからには、一番上まで登りたいとは思うんだがなあ。それも暫くはお預けって感じになるんだけど。早く帰ってきて欲しいよな。酒ばっかり飲んでいないで。




