第1回難民キャンプ会議
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「えー、集まってきただき感謝しております。冒険者ギルドを代表して私が音頭取りをやらせていただきます。よろしくお願いします。では、この5人で会議の方をやらせていただきますので、一応ですが自己紹介から始めましょう。私からですね。冒険者ギルドの代表をやらせてもらっています、エメラリアと申します。ではこちらからお願いします」
「冒険者ギルドの副代表であるロレンだ。主に都市との調整を担当している。まあ、こんな会議をやるって事は厄介事が起きていると言う事になる。領主からも言われているからね。何とかしろとは言われているんだが、何とも出来ない。と言う事で、会議をやらせてもらい、いい案があれば採用する。無ければ、情報の伝達だけでもやっておかないといけないと言う事だな。面倒ごとは今後はこの5人で何とかしていこうという会議の1回目だ。よろしく頼むよ」
「あー、順番的には俺か? 俺はベレット。第1陣がこの都市に来た時の難民キャンプのリーダーになる。今は建築関係の仕事をやらせてもらっている。実質リーダーからは降りたつもりだったんだが、なんだかんだと頼られて副リーダーをやらせてもらっている」
「えっと、僕ですね。難民キャンプのお飾りのリーダーをやらせてもらっています、エレンです。エニュール商会の会長と言う事になります。実務は全部冒険者ギルドの方に丸投げをしてしまって、今は仕入れの担当になっているとは思います。……こんな感じで良かったですかね? とりあえず、円滑に会議が進めば良いなと思っています」
「……なんで俺なのかは知らないが、冒険者代表のレイウードだ。冒険者の代表って言っても、総意じゃないから微妙な所なんだけど、この都市の最強格であるアイアンゴーレムの討伐数が一番多いと言う事と、面倒なことは御免だという事で、俺が選ばれた。何か解決できることならいいんだが、無理な事は無理なので、その辺は承知してもらいたい」
「ありがとうございます。では、現在の状況から説明させていただきます。まずは、建築関連の話ですが、重要である自分たちの家の建築は何とか終わりました。それにつきましては、尽力してもらったベレットさんや冒険者の皆さんには感謝を申し上げたいと思います。これからは、対冒険者の宿屋の建築や、食堂などの金銭を使う施設を作り、都市からお金を稼げるようにしていきたいとは思っています。今までと同じような事を繰り返すことにはなりますが、引き続きよろしくお願いします。それで、仕入れに関しましては、食料品の方がかなりの量が集まってきているとは思います。その辺について、エレンさんから説明をお願いします」
「解りました。食料品については、何とか確保が出来ている状況にあります。肉類に関しましては、冒険者の皆さんが沢山狩ってきてくれているので、村にも卸せるくらいにはなっています。村からも食料品を買い付けていまして、約2か月分の備蓄がある状態になります。備蓄量は最低でも1年分は欲しいと言われていますので、そこまでは積極的に入手をしていきたいと思っております。後は、石炭についても先に話しておいた方が良いでしょうか?」
「そうですね。先にお願いします」
「では、石炭についても輸入をしております。冒険者を派遣して、採取をしてもらう事も考えたのですが、それだと効率が悪いのと、領主様から何を言われるのか解らない状況なので、現状は購入という形で集めさせて貰っています。普通に使えば、1年分の備蓄は確保したと思っていいと思います」
「ありがとうございます。食料については、まだまだ必要だと言う事なので、備蓄を確保してもらうようにお願いします。石炭の話も出てきたのですが、現在は木材が大変貴重と言う事で、薪の一部も石炭に頼っている現状です。ですが、建築ラッシュが終われば、木材にも余裕が出てくるかと思いますので、その時には石炭から薪へと移行していけば、石炭を必要以上に使う事は無くなるかとは思います。……日用品を作るにも鉄が必要になるので、錬金術師を始めとした職業の皆さまにも活躍をしてもらわないといけないのですが、その辺りは今後でも大丈夫だと思います。現状では日用品や武器防具に関しましても、鍛冶用品が足りないと言う事は無いので、問題にはなってこないとは思いますが、鉄の入手に関しては、冒険者の皆さんのご協力を仰ぐことになると思いますので、そこに関しましては、よろしくお願いします」
「解りました。備蓄に関しては、エレンさんに確認してで大丈夫ですか? それともクエストという形で在庫を確認した方が良いですか?」
「在庫に関してはクエストで確認をお願いします。定期的に供給していただければ、十分な量の鉄は確保できると思いますので、クエストの利用を考えてくだされば」
「解りました」
「それでは庶務の方ですが――」
そんな感じで会議が始まった。……冒険者代表って言われてもなあ。俺だって半分くらいは押し付けられたんだよな。エレンさんと仲が良いってだけで、冒険者代表に選ばれたんだよ。皆こんな会議は嫌だって断ったんだ。……俺だって嫌なんだけどな。
それで、実質的なリーダーであるエレンさん、建築担当で副リーダーのベレットさん、冒険者代表の俺、冒険者ギルドの代表であるエメラリアさん、副代表兼調整役のロレンさんで会議になった訳なんだけど、こういうのってしなきゃいけないのかね? 詳しい事は解らないんだけど、まあ、街として機能させるのであれば、必要な事ではあるんだろうなあ。町議会みたいなものなんだろうとは思う。俺が参加しているのが間違いだとは思うけどな。なんで参加しないといけないんだって感じである。
冒険者は基本的には肉の確保、木材の確保、石材の確保、鉄の確保、その他採取をメインに行動している。冒険者ギルドの依頼は無いので、今まで雑用をメインにしていた冒険者も、肉の確保に駆り出している所なんだよな。……大抵の冒険者は、採取の経験があって、それでも無理だったから雑用をやっていたらしいんだよ。戦闘に関しては、武器が揃った段階でやると決めていたところが多かったので、武器の提供をして、ドッカコッコを討伐してもらっている。まあ、鶏だし? そんな強くも無いので、狩りは順調ではある。無理だった人たちは、森でウサギを探している。まあ、結構居るので、ウサギも食料にはなっているんだよな。
冒険者的には特にこれといった問題は起きていないんだよなあ。今現在も庶務の報告を聞いているけど、書類系の話は解らない。いや、シミュレーションゲームで町の運営はやったことがあるよ? 町長になって色々とやるゲームなんだけどさ。それはやったことがある。けど、こんな面倒なことはやったことがない。書類なんてゲームで体験できるわけがないじゃないか。指示を出して終わりなんだから。ガチの町運営はちょっとどころじゃなく大変なんだなあって感じで聞いている。
けど、問題らしき問題は出てこないんだよな。慣れない仕事を難民でも仕事が無い人にやって貰っているらしいが、そこで問題が起きている訳ではないらしい。そこで問題が起きていたら、非常に問題が大きくなるんだけどな。書類が滞ると碌な事にならない。仕事をやったことがある人なら解るとは思うが、書類が止まると業務が止まるんだよ。いや本当に。だから、書類関係の話では無さそうって事で安心はした。でも、解決できないって言われたよな? 何がだ?




