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ストレージで無双する  作者: ルケア


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夜の戦闘

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 精神を統一する。ここからが本番だ。護衛依頼は続くが、ここが山場だろう。比較的大きな盗賊集団を相手に、大立ち回りを期待されている。ここから先には何人たりとも通しはしない。そのくらいの決意が無ければやっていられない。出来れば向こうにも流れて欲しいが、こっちに多く来る可能性もあるし、こっちに全力で来る可能性もある。さあ、何処からでもかかってこい。


「……来るか。数は、15は居るな」


 半分以上はこっちに来たか。当然か。馬が確保出来れば退却も容易い。馬車を確保するよりも馬を確保した方が良いのは確かなんだよな。馬さえ奪ってしまえば、後は商人の積み荷はここに置いておくしかないからってのもある。俺たちが去った後に、もう一度村を襲撃すればいいだけの話だからな。難易度は格段に下がるんだよ。


「さあ、何処からでもかかってくるんだな。こっちは1人だ。油断してきてくれるのであれば、地獄を見せてやる」


「っち! 人が居やがる! どけ!」


「そうはいかんよ。簡単にやられてやる訳にはいかないなあ」


 短剣を投擲してきたが、それはストレージに仕舞って無かったことに。そのままの勢いで突っ込んできたところを、手首を確保して、そのまま捻り、投げる。手首の関節は外した。痛みで動けない様に。


「ならないのか。面倒な。1人1人処理するしかないか」


「っかは!? っクソが……」


 ストレージから先ほど投擲された短剣を返してやる。背中から胸へと突き抜け、まずは1人。これは時間がかかるな。速攻で終わらせたかったんだがな。


「いや、向こうが速攻で来るか。待てないのは同じことか」


 冷静に考えてみれば、向こうは急いでいるのだ。仲間の死を無視して突っ込んでくる。それはそれで面倒だが、面倒ごとが1つ減った。これなら一気に展開が出来る。


「通さんよ。ここで俺の相手をしてもらう。自分たちで作ったバリケードを利用される気分はどうだ? 行先を塞がれた気分はどうなんだ? こちらを相手してもらおうか」


「っち! 回り込め!」


「そうはさせん。言っただろう? こちらの相手をしてもらうと。既に360度囲ったよ。木材もあれば、石材だってあるんだ。周囲は既に囲われている。さあ、俺を突破してみせろ」


 様子見で遠くからちまちまとやられるのが一番面倒だったんだ。こうやって全員で突撃してくれるのであれば、全方位を囲ってやればいい。ここは俺の闘技場だ。俺を倒さなければ、ここは通さんのよ。


「だから、そうやって突破しようとしても無駄だ。こちらにも手札はあるからな」


「っくぁは!?」


「仕方ねえ! こいつからやるぞ!」


「だから飛び道具は効かないと、始めに証明しただろう? 投擲は無意味だと。ほら、返してやるよ。だから、躱して見せろ」


「っぐあ!?」


「っうがぁ!?」


「この野郎が!」


「この程度の突撃でどうにかなると思うな。痛みに耐性があるのが悪い。即行動不能にしてやろう」


 勢いが付いた攻撃は容易い。その勢いを利用して投げればいい。そして、そのまま捻ることで関節を無力化する。だが、痛みに耐性があるのか、それでも動こうとする。だから首にナイフを発射して止めを刺す。死体は転がしておけば良い。向こうさんが躓いたら、それが最後だ。


「さあさあ、まだまだこちらは動けるぞ。投げるのは禁止だと言っただろう。無意味だと言っただろう。かかってくるが良い。そちらはまだ14人も居るんだから。馬から狙う事は解っていた。ならば待ち受けるだけの話だ。全力で足掻け」


 合気道は体の動きや重心を使って攻撃するのが得意な武術だ。力はそれ程必要ない。だが、そこに力が合わされば、色んな攻撃が出来るのだ。小手先の技術でどうにかなるレベルまでは鍛え上げた。ならば、そこに大きな力が合わされば、どうなると思う?


「当然こうなる。加護も無く、力もさほどではない盗賊程度、いくら居ようが問題になならんよ。ただまあ、連携をしてくる気があれば、また別の結果になっていただろうが。連携も何も無しではこうもなる。現状認識が甘すぎるな」


「っば、化物が!」


「化物? そいつは違うな。俺以上の人間は幾らでもいる。俺はまだまだ並みの人間だよ。加護ありの理不尽さに比べれば、現実的な範囲内だ。俺はまだ常識の中で動いているに過ぎない。鍛練の差だけだ。本物の理不尽に比べたら、俺なんてまだまだ修行が足りんのよ」


 加護のある奴らと一緒にしてもらっては困るんだよ。俺の加護はストレージ。戦闘にも役には立つが、所詮は外部ツールでしかない。チートツールを持ち合わせている加護持ちとは比べ物にならないんだよ。加護というものは理不尽だ。それは、……向こうの方へ向かった奴らが実感しているだろうよ。向こうの冒険者は、戦闘系の加護を持った5人だからな。こっちよりも凄惨な現場になっていることだろう。こっちはまだ人間が手を下した程度の事でしかない。地形も変化させていないしな。


 やろうと思えば地形も変えられるが、そんな事をする必要はない。まだその程度の相手だと言う事だ。鋼鉄の弾丸を打ち出すまでもない。ストーンバレットを使うまでもない。技術で圧倒できるのだよ。加護とはまた別の物だ。体の使い方でどうにでもなるんだよ。人間は、動ける範囲でしか動けないからな。これが関節を自由に外せたり、意のままに身体を変化させられるのであれば、また別問題なんだけどな。


「さて、お前で最後だ。時間は与えてやらん。まだ全員だと決まった訳ではないからな。それじゃあ、さようならだ」


「っく、クソが……」


「さて、後片付けをしようか。こっちには結局17人来たが、向こうはどうなんだろうな? ……気配は感じない。こっちにはもう人は居ないだろうな。向こうの戦闘音も聞こえないし、既に後処理の段階なんだろう。少しばかり時間をかけすぎたか? だが、こちらも最速で終わらせたと思うからな。やはり加護持ちは化物揃いなんだろうな。暴力的なまでの理不尽を叩きつけてくる。相手にするのは厄介すぎるな。……それらの対策も考えておかないといけないんだろうが」


 盗賊落ちした冒険者も居るという話だからな。そんな理不尽な奴らをどうやって叩きのめすのかは考えておかないといけない。こちらにある手札でどうにかしないといけないからな。全く、ふざけるのもいい加減にして欲しい。強いとかそういう次元の話じゃないからな。加護って奴は厄介なんだ。こっちのネタは割れているからな。ストレージを活用しなければ戦えない。それは開幕で解ってしまうんだよ。だというのに、向こうの手の内が解る頃には死んでましたなんて話にもならないからな。


 戦後処理も済んだ。今日はこれ以上の襲撃は無いと見るが、どうだろうな。これ以上の戦力は無いと見ているし、来るなら全員で来ている筈だ。これで終わりだと思う。が、今日は寝られないだろうな。護衛としての最低限の仕事はしなければならない。それが護衛依頼ってものだろう? まあ、それが解っていない奴らも居るって事は良く解ったけどな。中規模商人の護衛ですらそれなんだから。


 冒険者の質の向上の為にも、ランクシステムの導入だったりは必要かもしれない。まあ、そんな事は俺が考える事ではないんだけどな。ランクがあっても、ランク詐欺が横行するだけだろうし。所詮は同じことになるかもしれないな。だけど、商人の護衛を遊びか何かだと勘違いしている奴らはどうすれば良いんだろうな? 冒険者的にはアウトだぞ? 普通の護衛依頼でも、こうやって当たり前のように夜番をする奴が居ないってどう言う事だよな。

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