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ストレージで無双する  作者: ルケア


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騎士団と冒険者

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 そんな訳で当日。出発が当日ではなく、作戦会議に丸一日使うらしい。とはいっても、騎士団の命令を通達するだけだろうけどな。そもそも冒険者に作戦立案を任せる様な事はしないって話なんだよ。どう考えても騎士団が主導で話を纏めて、騎士団が主導で討伐をする。冒険者はその補助役でしかない。期待は半分って所なんだよな。まあ、そんな事は俺じゃなくても解っているとは思う……と思っていたんだがな。


「おいおい、作戦が単調過ぎやしねえか? 騎士団が正面から攻める。俺たち冒険者が守りを固める。それでおわりだあ? 舐めてんのか? それは作戦とは言わねえだろ!」


「ふん。冒険者に依頼をしたのはあくまでも冒険者ギルドの面子を保つためだ。そもそも作戦行動は騎士団のみで行う。冒険者はその補助だ。それが嫌なら付いてくるな」


 とまあ、こんな調子である。俺的には、騎士団が馬鹿すぎると思うんだが、それはここにいる冒険者が全員思っている事だろうな。そもそもである。冒険者150人と騎士団500人を動員するんだ。真っ正面に騎士団500を投入する馬鹿が何処にいるって言うのか。普通は逆だろ? 冒険者150を突っ込ませて、混乱を誘い、逃亡する盗賊団を騎士団500が逃がさない様に包囲する。これなら納得が行くんだ。人数的に。それの逆をしようって言うんだから、騎士団が馬鹿なのだ。


 盗賊団がそんな正直に真っ正面から戦ってくれるとは思わない方が良い。普通に考えて、80~100人の集団なんだ。500人に攻められたらどうするのか。答えは散り散りに逃げる。それが当たり前の事なんだよ。人数差的に勝てる訳がないんだから。下っ端から団長まで逃げる。方々に散らばって、また大きな集団になるだけである。要するに、10人程度切り捨てて終わりにしようと言っている訳だ。馬鹿だと言われても仕方がないだろう。俺も馬鹿だと思う。


「冒険者が攻めて、騎士団が包囲した方がマシだろうが! 人数はそっちの方が多いんだぞ!」


「ふん。冒険者ごときが突撃して何になる。やられて盗賊団を強化するだけだ。そっちは散り散りになる雑兵を片付けるだけで良いと言っているんだ。我々に従えばいいのだ」


「そもそも500人で突撃してどうしようってんだ! 戦力差は最低でも5倍だぞ! そんなもん、部下を放っておいて逃げるに決まってんだろうが! 騎士団は正々堂々戦うのかも知れねえがな! 相手は盗賊だぞ!? 正々堂々正面から戦ってくれる訳がねえだろうが!」


 もっともである。正面から戦うなんて盗賊の手法じゃない。そもそも奇襲と逃走、ヒットアンドアウェイが普通なんだから、今回の襲撃なんてまず間違いなく察知されている。逃走経路の確保や騎士団打倒の作戦を考えているのが普通だろう。俺なら罠を張り巡らせておくだろうな。騎士団がこんな猪突猛進の馬鹿だと解っているのであれば、進軍ルートに罠を大量に仕掛けて、根城を囮に使い、逃走経路を塞いでから焼き討ちって方法を取るだろうなあ。森林が燃えることになるが、盗賊団に取っては痛くも痒くもないんだから。どうせ別の拠点があるんだろうとは思う。場所を転々としているだろうからな。1か所にずっと居る訳がない。そういう視点が完全に抜け落ちているんだよなあ。これでは、騎士団の擁護が出来ない。作戦と言っても、誰が何処に配置するなんてことも一言も言っていないのだ。何のための作戦会議なんだよと思わないでどうするというのか。


 俺ならどうするかなあ。外道な戦法で戦った方が良さげだよな。騎士団がここまで馬鹿だと火計が一番簡単だと思う。入り口を爆弾で塞いで、火をつけて。それで散り散りになった騎士団を闇から狙い撃つ。そんな形だろうか。罠は落とし穴に針地獄、そこに汚物を入れておけば、足が腐って戦いにもならないだろうし、鉄の鎧を着ている騎士団には効果的である。普通、靴の裏まで鉄で覆われている事なんて無いからな。そんな事をしたら、歩くだけで疲れてしまう。そこを的確についていくのがいいだろうなあ。


「そもそも今回は騎士団の作戦だけで十分だったのだ。そこに冒険者ギルドの面子も立てよとのお達しでこうなっている。冒険者の助力など必要ないのだ。我々だけでも遂行できる」


「やれるもんならやってみやがれ! こんな笊な作戦で打ち漏らしなく出来るとは到底思えねえ! これで逃げましたってなったら騎士団は責任を取って、地の果てまで追いかけるんだろうな! それくらいはしてもらうぞ!」


 そもそもこの作戦を考えた馬鹿は何処のどいつなんだろうな? 一応だが、ここはシュツメルツ辺境伯家の領地なんだぞ? それを取り仕切っている時点で、高位の貴族家の出なのは間違いないとは思うんだが、シュツメルツ辺境伯家の出なら殺されても文句は言えない所業だし、もし他の貴族家の出なら、お取り潰しまで考えられるんだが? ここまでの無能を排出したんだから、責任を取って貰わないといけないよなあ。まあ、色々と言いたいことはあるけど、そんな感じだな。この作戦、そもそも上手くいかないので、成功報酬なんて無いのと同じなんだよなあ。そもそも成功報酬は要らないからさ、被検体を5人くらい貰えないかね? それで勘弁してもらいたいんだけど。


 無能のお世話係は、誰なんだろうか。騎士団の面子を見渡しても、皆真面目な顔をしているんだよなあ。この作戦であきれ顔の人が誰も居ない恐怖。ここでこのままの作戦を遂行する訳にはいかないよなあ。かといって、騎士団の面子もあるんだろうし、どうするべきだ? 普通に考えたら降りるんだけど、冒険者ギルドの面子もあるって話なんだろう? 面倒だよなあ。面子で行動しても良い事なんて何も無いってのに。


 そもそも、相手が盗賊だって解っているんだろうか。解っていたらこんな作戦は立てていないか。そもそも相手を謀ることが前提なんだよなあ。盗賊団の手法で、真っ正面から戦うなんて事はまずあり得ないんだし。真っ正面から戦うときは、騎士団の強さが割れていて、かつ、確実に勝てると思われている時だけなんだよなあ。まあ、それでも罠は使うし、減らせるに越したことはないからな。全面戦争なんてあるはずも無い。そんな事も解っていないんだから、もうどうしろって言うんだよなあ。


「こっちだって命張ってるんだ! そもそも作戦を成功させるつもりがないなら冒険者を呼ぶんじゃねえ!」


「ふん。無能が。これで作戦が失敗するときは、冒険者の技量が足りない時だけだ」


 ああ、これは本格的に駄目かもしれんね。これは降りるしかないだろうなあ。でも、全員が降りるって訳にもいかないんだろうなあ。冒険者ギルドの面子も大事なんだろ? 一応こっちの面子が潰れない様にしないといけない訳なんだが。こういった謀は苦手なんだけどなあ。単純に物理で殴れば終わりって状況に持っていくのが望ましいんだが。でも、こうなった以上、作戦に参加しない方がマシである。こんな作戦で成功するなんて、冒険者側は誰も思っていない。そんな作戦は無意味だ。なら、多少の面子が潰れることは承知で動かないといけないだろうな。うーん。こういうことは苦手なんだがなあ。やるしかないか。


「提案がある。ここに冒険者ギルドのギルドマスターを呼んでくれ。こちらにも面子があることは承知している。だが、此度の作戦は承知しかねる。故に、最終決断を取れるギルドマスターを呼んでくれ。話はそれからだ」


 ギルドマスターを呼んで、ギルドマスターを説得した方がマシだ。こんな泥船、こっちから願い下げだ。

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