表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ストレージで無双する  作者: ルケア


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/80

成果が爆上がり

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「146,270ギレットだ。……最高記録だな。メギルパンサーをこれだけ狩ってきたんだから当たり前なんだが。急にどうしたんだ? 今まではメギルサーペントをメインにしていたんじゃないのか?」


「ああ、葉巻の話を聞いてな。それで導入したんだが、もの凄く効果があってだな。それでこれだったらメギルパンサーもいけるんじゃないかって思ってそっちに向かっていったんだ。まあ、案の定楽勝で、ここまで狩れたって訳なんだよ。確かに聞いていたよりも素早い動きだったが、葉巻のお陰でよく見えて攻撃が簡単に当てられたんだよ」


「ああ、葉巻か。それは良いものに出会ったんだな。葉巻の効果も微妙な物から良いものまで揃っているんだが、なんだかんだと高いんだよ。いや、安い物もあるんだけど、どうしても効果を優先しようと思うと高くなるだろう? だからそれだけの成果を求めないといけないから、それだけ焦って狩りをする奴も居るんだよなあ。がっつりと値段を取られる訳だから、その分は回収しないとそんな訳だ。それを考えると、葉巻を使わない方が良いって奴らも一定数いるんだよな。まあ、常時吸っている奴らは稼いでいるから良いんだけどよ。お前さんも稼いでいるから問題ないとは思うけどな?」


「そうか? そこまで値段はしてないが。1本500ギレットで買ったからな。良い効果をしていると思ったが?」


「ん? そんな安ものを買ったのか? 高いのだとその10倍はするぞ? いや、ちょっと待て。あそこか? あそこなら良いものが良心的な値段で買えるが……。メルベルメ錬金術店で買ったのか?」


「そうだが、他だと1本5,000ギレットもするのか? 高すぎやしないか?」


「いや、価値的にはそんなものだ。1本5,000ギレットを高いと感じるって事は、まだまだ稼ぎが足りないって事なんだよ。……まあ、なんでか知らないが、あの店だけは良心的な値段で効果の高い葉巻を置いてあるんだが。普通はあり得ないって話なんだよ。だから、何か不味い物でも入っているんじゃないかって疑って、領主様もがさ入れを行ったからな。まあ、普通の素材しか出てこな……かった訳ではないんだが、葉巻に関しては普通だったからな」


「普通の素材じゃないものも出てきたのか?」


「まあ、な。なんでも違法ではないにしても、かなりの劇薬が出てきたらしい。その薬を作るには、もの凄い技術が必要になるんだが、それがあっさりと見つかってな。それ以来、あそこの店がこの界隈では一番の錬金術師って言われているよ。普通はそんな薬は作れないそうなんだよ。まあ、謎が多い店なんだよなあ。値段は良心的なんだが、店主が、その、あれだろ? まあ、色々と噂はある訳だ」


 ……まあ、店主があれなのは認めるが。そこまで警戒しないといけないのかって言われると微妙だとは思うけどな。ああいう輩は絶対に悪いことはしないんだよ。ギリギリを攻めるのはそうなんだけど、悪い物には手を出さないんだよなあ。寧ろ悪い物に手を出すのは、そのクレイジーな奴に技術差を見せつけられて、嫉妬でそういうものに手を出すって相場が決まっている。だから、2番目の奴の方が危険なんだよな。そういうのはお約束って奴なんだよ。まあ、手を出しそうなのは認めるが。


 だけど、あの店は本当に有名なんだな。……色んな意味で。領主様からも目を付けられていたのか。まあ潔白だったわけなんだけどな? あの手の輩はそう言う事にはちゃんと一線を引くからなあ。それしか手段がないって場合は簡単に踏み越えていくんだけど、それ以外にも手段があったら、基本的には駄目なルートを通らないんだよ。常識があるからじゃない。研究がしたいから、悪事には手を染めないってだけなんだよな。手段がそれしかないなら手を出すくらいには倫理観がない。


「しっかし、あの店に行くのか。……常連になる訳なんだろ? あそこを使うって事はそう言う事だしな。まあ、誰もがあそこを経験するからな。上に行きたければ、あの店を使わない手はないし。だが、店主があれだろ? もうちょっと話の出来る奴なら良かったんだろうが、あの手の奴は、人の話を聞かないからな。なんというか、腕は良いんだがなあ」


「それはそうだが、割と話は出来ると思うぞ? ちょっと特殊な思考をしているとは思うが、別に変人であって、それ以上ではないからな。狂人でもあるが、普通に話す分なら普通で、そこまで問題視する様な事ではないとは思うが」


 俺みたいに口を滑らせるような奴でも、ある程度は話が出来るからな。真に話が出来ない奴は、居るんだよ。あれはまだ会話が出来るから問題にはならないんだよなあ。ちょっと悪寒が走るだけで。会話にならない奴が一定数いる界隈もあるんだよ。会話になる分、まだマシだとは思うんだがな。


「会話には、まあ、なるんだが、な? 怖いんだよ。なんだかこっちを値踏みしている様でな。なんというか、相手を人間と思っていないんじゃないかって感じがするんだよな。……解体師が魔物を見る目って言えばいいのか? そういう感じがするんだよ。何時でも解体してあげますよ的な何かが恐怖を煽りたてるんだ」


 ……ああ、まあ、それは解らないでも無い。なんというか、人間は皆モルモットなんだろうなって思うんだよ。そういう気がしている。その手のタイプは一定数いるからな。倫理観が無いのはそのせいだろう。人間を人間と思っていないパターンな。でも、そのパターンって、自分の事も人間と思っていないんだよなあ。そっちの方が恐怖でしかないんだよ。人間とは思っていないから、色んな意味でやばいんだよなあ。俺も口を滑らすたびに、やばいって感じるくらいにはやばいんだよ。


「まあ、腕は良いからなあ。あそこの葉巻を使うと、他の葉巻がちょっとなあ。雑味を感じてしまうというかなんというか。美味いだろう? あそこの葉巻。それしか知らないなら、それしか知らない方が良いと思うぞ。他の葉巻に関しては、他の都市ならまだ解らんが、この都市の葉巻であそこ以上の物は無いんだ。それを考えてくれればいい。あそこが特別なんだよな。何をしているのかが今一つ解らないから怖いんだけどよ」


「気を付けるも何も、別に違法な事はやっていないんだろう? そもそも違法な事でしか作れないような薬を作る場合しか、違法な事はやらないと思うぞ? それこそ研究が出来なくなったら死ぬタイプだと思うし。ああいうのは自由に研究をやらせておけば、大人しくしているもんだ。下手に制御しようと思うと失敗するからな」


「……なんだかよく知っているような口ぶりだが、あれの同類でも知っているのか?」


「知らん。けど、あの手のタイプは放っておく方が良い。勝手に成果を作ってくれるからな。違法な手段も取って良いと許可を出した方が得にはなるんだよ。出来ることが増えると喜ぶタイプだ。成果だけを上げていればお目こぼしするって感じで放置しておけば、勝手に利益になることをやってくれるんだよ。だから、基本的には放置しておいて、何か成果が出ていないか、適当な時機に尋ねればいい。聞いてない事でも沢山話してくれるだろうからな」


 研究者に手段を選ばせる方が良いんだよな。そういうタイプだ。あれは根っからのマッドアルケミストなんだ。研究こそが全てのタイプだ。それこそ、研究を取り上げたら何をしでかすか解ったものではない。好きに研究をやらせて、成果だけを貰うって形にしておいた方が良いんだよ。自由にやらせておけば問題は少ないと思うぞ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ