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ストレージで無双する  作者: ルケア


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新しい砲弾の威力と葉巻の効果

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 新しい葉巻を入手するのに、約3時間ほどの時間がかかったが、殆どがトリップしている時間だった。葉巻の調合自体は10分程度で済んだんだ。それ以外は恍惚とした表情で、何かを考えている時間でしか無かったんだ。こうしたのは俺が原因なんだから、どうしようもない。とりあえず、待つと言う事で何とかした訳なんだが。


 葉巻は1本で約半日持続するらしく、1日1本を使い切る形で運用するらしい。1本500ギレットと確かに手が届くくらいの値段でしかなかった。これで売れない方がおかしいだろう。売れないのは店員のせいというのが常識的に考えても解ると言う事なんだよな。ああいう性格じゃ無ければ、もっと良い店になっていたんじゃないかと思う反面、あそこまでの性格だから、ここまでの技術になっているんじゃないかって思うんだよな。性格は人当たりには極大なマイナス補正を生み出しているが、研究に関しては、極大のプラス補正を生み出しているんだろうとは思う。なんというか、人間ままなら無いものだよな。何かを得るためには、何かを犠牲にしなければならない。……弟子が出来るんだろうか。それが割と死活問題な気がするんだが。


「とは言っても、葉巻も手に入れたし、使ってみない事には始まらないよな。何がどうなるのかが解らないんだから。動体視力と反射神経って言う特注品だしなあ。効果があるのかどうかも確かめないといけないだろうし、難しい事が起きるかもしれない。とりあえず、吸ってみてから考えるか」


 葉巻を口に加えて軽く吸う。……ミントの様なさわやかさが口からすうっと肺の方に入っていくのを感じる。これは確かに美味い。なんというか、こういうのって苦みとかえぐみを感じるものだとばかり思っていたし、そもそもタバコだと思っていたからな。煙がどうのこうのとあるのかとも思っていたんだが、煙なんてものは発生していないし、さわやかな呼吸が出来ているって感じになるんだよなあ。


「……これは凄いな。ここまで効果が出るのか」


 世界が遅く感じる。動いているものがはっきりと見える。これは凄い。なんというか、時間の感覚が狂ったかの様に感じる。自分の動作の1つ1つが遅く感じてしまう。今まで通りに歩いているのに、1歩1歩が遅い。いや、重い訳ではない。寧ろ動かそうと思えば動かせるのだ。その分疲労は溜まるだろうが、動こうと思えば動かせる。なんだこれは。


「……使うと使わないのとでは雲泥の差があるぞ。何が効果は限定的だ。これに慣れたら恐ろしいくらいには世界が違う。……そこにメギルサーペントがひそんている事も解るくらいには動体視力が向上している。僅かな大岩の動きさえもが見えるようだ」


 ストレージで大岩を除かしてみると、案の定メギルサーペントが。そして、動きが遅いのと同時に、予備動作が解るようになっている。……本気で凄いな。これは世界が違い過ぎる。これを経験したら、戻れなくなるんじゃないかってくらいには素晴らしい物だと思う。それくらいにはっきりと見えている。これなら頭だけをピンポイント狙撃も可能になるな。


「じゃあ、早速!」


スガガガガーン


 鋼鉄の弾丸が、メギルサーペントの頭を捉えるのを確認しつつ、頭が弾ける様を確認したと思ったら、地面に大きくめり込んだ。……動体視力は本物だよ。音速を超える物体を目視で追えるんだから。葉巻の効果は凄まじいものがある。これは、本気で必須のものになるんじゃないか? これがあるだけで、世界が変わり過ぎる。


「まあ、それよりもだな。このクレーターとどう向き合うのかだよな」


 砲弾が地面にめり込み、そして爆発した。……爆薬なんて仕込んでいない。単純に岩が圧力で圧縮されて、それに耐えきれずに爆発しただけだ。そして、そこにはクレーターが出来ていた。……ここまでの威力になるのか。まあ、さもありなん。戦車砲を至近距離で地面にぶつけたらどうなるのかという事なんだよな。当然だが、クレーターが出来上がる。その辺一帯の地面が吹き飛ぶ。当然だ。それがこの砲弾の威力なんだから。……とはいえ、威力が高すぎる訳なんだが。


「見事に頭が吹き飛んだよな。まあ、身体も別の場所に吹き飛んでいったんだが。接射するものではないなあ。これはメギルパンサー専用にした方がいいのかもしれない」


 圧倒的な威力を誇る訳なんだが、メギルサーペントには過剰だな。今日は奥地に行ってみるか。メギルパンサーに会いに行こう。そして、狩れるだけ狩ってみようじゃないか。


 そうと決まれば、行動は早かった。急ぎ足で山を駆け上る。メギルサーペントは見逃さずに全部刈り取ったが、場所が解るのは良いな。凄く良い。メギルリザードやメギルゴートも相手にならないので、簡単に刈り取った。葉巻の効果は凄いものがある。目がまるで別物だ。ここまで酷使すると、次の日が大変なんじゃないかって思うくらいには酷使していると思う。まあ、目の疲労なんてあんまり気にしたことがないんだけどな。明日、どうなるのかでちょっと気になって来るな。


「……あれか。あれがメギルパンサー」


 大きなヤマネコって感じだな。だが、あの動きは、こちらに既に気が付いている動きだな。それで何時でも回避できるように整えているに違いない。ここからでも届くが、まずは大岩で牽制だな。


「……!? 躱されるか! やっぱりな。だが、空中に逃げたのは命取りだ!」


 そのまま次弾で鋼鉄の砲弾を発射した。……反応こそしたが、動き切れずに頭を吹き飛ばしたか。なるほど。メギルパンサーは戦車砲にも反応するだけの反射神経を持っていると。そして、そのまま回避行動を取れるだけの身体能力もあることが解った。まあ、空中に居る場合は、回避できないみたいだけどな。それでも捻って何とか躱そうとしたのが伺える。砲弾がデカすぎてどうにも出来なかったみたいなんだけどな。


「……一瞬でケリを付けたのは良いが、葉巻無しでは怖いな。今までの大岩の砲弾なら簡単に躱される。それこそ当てどころを考えている余裕は無いだろうな。5発くらい連射しないと当たらないだろう。それだけ今回の砲弾のスペックが高いと言う事なんだけど……。それはちょっとなあ。まあ、何とかなるだけマシか」


 とりあえず、メギルパンサーも倒せると言う事が解った。それだけでも大きな収穫だ。比較的綺麗に倒せるんだし、今度もメギルパンサーを探そう。単価は高い方が良いからな。どんどんと倒して、最高額を目指していこうじゃないか。資金はなんぼあっても良いからな。どうせ砲弾に消えていくんだ。どんどんと消費するんだから、どんどんと購入しないといけない。……それだけの回数、あの錬金術師に会わないといけないって事なんだけど、ちょっとだけ慣れてきた感じがする。なんというか、余計な会話をしなければ、問題ないんじゃないかって思うんだよな。余計な事さえ話さなければ、問題ないんじゃないかと思う。……今後も不用意に言葉に出てしまうことがあるんだろうけどな。


 何はともあれ、砲弾のスペックは完璧だな。何度使っても壊れない。曲がらない。折れない。暫くは使えそうだ。まあ、それでもいずれは壊れるんだろうが。流石にずっと使えるものではないとは思っている。ずっと使える様な素材なのかと言われても、解らないとしか言いようがない。無制限に使えた方が有難いが、そんな訳にはいかないだろうからな。何回か使えば、その内がたが来るとは思う。まあ、精密なものではないから、ある程度は大丈夫だろうとは思うけどな。それでも、予備の弾頭は欲しいものだ。今度は結構な数を依頼しようと思う。

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