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ストレージで無双する  作者: ルケア


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生まれは農村から

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote


カクヨムに進出しました。同時に更新していきます。過去作は、余裕が出来たらかな。とりあえず、この作品から同時に更新していきます。

「レイウード、本当に出て行くのか?」


「ああ、そのつもりだ。俺の加護は農業系の加護じゃあ無かったし、このまま鉱山都市ガロールへ行って、冒険者にでもなるさ」


「そうか、お前の加護は冒険者向きでは無いと思うんだがな……。寧ろ商人になった方が良いんじゃないのか? その加護なら受け入れてくれる商人は居ると思うぞ」


「そうよね。わざわざ危険な冒険者にならなくても良いじゃない。とは思うけど、決めちゃったのよね?」


「そう言う事。こっちは始めから冒険者になるつもりで居たんだからさ。それに、この加護だって冒険者にはうってつけの加護なんだ。それを俺が証明してみせるんだよ。だからさ、心配してくれるなって。冒険者として大成してみせるからさ」


 俺は今日で15歳になった。15歳になったと言う事は、大人として認められる年齢になったと言う事なんだよ。俺は今日から大人だ。大人になったら仕事をしないといけない。それは国で決められている。ここはレガント王国のシュツメルツ辺境伯の領地である村だ。まあ、普通の農業をしている村なんだよ。そんなところでの仕事なんて1つしかない。農家。99%がこの職業になるんだよ。


 残りの1%の中には、狩人や村長なんかが居るんだけど、まあ、それは置いておくとして、とにかく農家だけって感じなんだよなあ。牧歌的というかなんというか。酪農家もちゃんとした農家だからな。そういった職業の人ばかりがこの農村に住んでいる。俺はその1つの家の5男として生まれた。なんでそんなに子供を産むんだよって思うかもしれないが、それは加護にある。


 加護とは、神様が与えてくれるらしいものなんだけど、1人に1つだけ与えられるんだよ。それが農業系なら、農家の跡取りになるんだけど、なんでかは知らないが、殆どの農家が長男、次男に固まっているんだよな。作為的に感じるんだけど、そう言う事らしいんだよ。だから、本来であれば、2人も子供が居れば十分らしいんだけど、偶に違う可能性があるってのと、3男以降にも農業系の加護が出ることがあるって事で、子だくさんにするのが通例らしい。


 それで、俺の加護が農業系の加護なら、村に残って農家をやればいいと言われていた訳なんだけど、俺の加護は農業系では無かった。だから無事に農家とはおさらばするよって事なんだよ。因みに、俺の加護はストレージだった。うん。よくある無双系の加護だな。転生先だとよく聞くあれだ。そう、俺は転生者だった。日本で生きた記憶が何故か残っているんだよな。何でそうなったのかは知らない。けど、転生なんて素晴らしいと思わないか? 誰しもが思っただろう。漫画の様に活躍する系の主人公を思わせるだろう。まあ、ストレージはそれによくくっ付いてきた加護だからな。無双できると思っていた。


 ところがどうやらストレージという加護は、そんなに良い加護では無いらしい。父さんも言ったように、商人ならまだ受け入れてくれるかもしれないって程度の加護なんだよ。まあ、商人も要らないとは思うけどな。この世界、農家ですらマジックバッグを所持しているからな。だから、人間マジックバッグなんて悪口もあったりするんだよ。マジックバッグは誰でも使えるのに、ストレージはその個人しか使えない。マジックバッグをしまう事も出来ない。そんな訳で、商人でも、小規模の所なら受け入れてくれるかもしれないが、大資本の商人なら、そもそもマジックバッグで事足りるんだよな。マジックバッグとストレージの性能差が無いのが問題なんだよ。ストレージはそれはそれは高位の加護なんだよ。でも、マジックバッグとの違いが殆ど無いからな。


 マジックバッグやストレージには、デフォルトとして、時間停止、容量拡大が備わっており、入れておくと腐ることもないし、料理なんかを保存するには便利なんだよな。当然だけど、ストレージもマジックバッグも同じなんだよ。容量が違うだけで。


 容量は圧倒的にストレージの方が大きい。大きさを測る方法はあるんだけど、海の水がどの位入るのかとか、そのくらいのスケールになってくる。マジックバッグの100倍は入るんだよ。……死んだら中の荷物は全部消失するんだけどな? マジックバッグは壊れた場合は全部吐き出すんだけど、ストレージは保存したまま死んでしまえばそれまでなんだよ。容量が大きいだけの人間マジックバッグ。それが世間一般の評価である。


「それじゃあ行ってきます。多分帰って来ないとは思うけどさ」


「気を付けるんだぞ?」


「いってらっしゃい」


 村を出る。まずは目的地につかないといけない。目的地は鉱山都市ガロールだ。当然だが、村とは規模が違う。そして、鉱山がある。メギル鉱山と言うんだが、そこでは鉄と石炭が取れるらしい。なので、シュツメルツ辺境伯家でもかなり賑わっている場所だと聞いている。そして何よりも冒険者としての仕事があるって事なんだよな。


 冒険者ってのは、冒険者ギルドに所属する何でも屋集団なんだよ。依頼で農業をする事もあるし、探し物をする事もある。だが、それらの手伝い系は一般的ではない。そこまで稼げないからだな。本業は魔物の討伐にある。魔物、そう魔物だ。この世界には普通に魔物が存在する。


 まあ、普通の場所には出ないんだけどな? 特定の場所に限り、魔物が出現するらしいんだよ。何でなのかは知らない。知る必要もない。でも、魔物と言えば冒険者って感じで漫画によって刷り込まれている俺は、これだと思ったね。魔物を討伐する冒険者こそ、俺がなるべき職業だって思ったんだ。当然だよなあ。誰もが憧れる冒険者だ。転生してみたらやってみたいことNo.1と言っても過言ではないだろう。当然だけど、俺もやりたい。冒険者になりたい。でも、加護がストレージなんだ。当然だけど、戦闘特化の冒険者には向いていないであろう加護なのは間違いない。


 それはそうだろう。冒険者が魔物を回収するにしても、マジックバッグで事足りるんだから。ストレージなんて必要ないと思うのが普通だろう。俺もそう思った。……ストレージの仕様をしっかりと認識するまでは。ストレージの加護なんだけど、普通に使えばマジックバッグと同じような使い方しか出来ない。でも、普通じゃないように使えば、ある程度の事は出来るのである。


 まあ、最強! って訳では無いんだけどな? どう考えても他の加護の方が強いのは明らかだ。だけど、ストレージの加護が戦闘で使えないって事はない。まあ、準備がかなり必要になってくるから、面倒ではあるし、お金も沢山必要になるから、冒険者に向いているとは思わないんだけどな? でも、俺は冒険者に成れると、そのポテンシャルはあると考えている訳だ。何しろマジックバッグとは違う仕様がちゃんとあるんだからな。それを有意義に使えば、十分冒険者が勤まると思う。


 そりゃあ剣を扱う加護だったり、魔法を使う加護もあるから、そっちに比べたら劣るだろうとは思う。そっちが使えればその方が強いのは明らかなんだよ。だけど、俺には使えない。だったら冒険者を諦めるのか? そんな訳がない。工夫をすれば良いだけなんだよ。世の中、使えない加護なんて渡される訳がないんだから。何かしらの使い道があるはずなんだよ。それを考えてやれば、自ずと答えは見えてくる。まあ、俺が冒険者になったら、ストレージでも冒険者は出来ると、証明してやろうと思う訳だ。出来ないことはない。そう、やってやろうじゃないか。

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― 新着の感想 ―
1話だけで日間ランキングの上位に入るのは期待されてますね。ストレージですか!アイテムボックスの上位互換(大容量、時間停止や時間加速で熟成する)・・のイメージですね。今までの作品では、⓵生き物が入らない…
冒険者用の知識と身体能力と優れた感覚は、スキルを得る前から優れてないと活躍できないだろうな ストレージの出入り口を、自分の体から離れてるところでも装備品の交換でも、自由自在に指定できたらいいな
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