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『ら』抜き言葉は〜「言葉の乱れは宇宙の乱れ」編

作者: R66

ラーメン二郎を食べに行きたいと思っているうちに、こんな話を思いつきました。

細かい矛盾は放置してくださるとありがたいです。

関西弁は、全くの似非ですので、そこらは完全スルーでお願いしたいと思います。



「ら抜き言葉で日本が乱れているのが気になるんですわ」

66

「ワイもら抜き言葉を使うけど()なんてなくても生きて行けるで」

「そういうことやから、日本語が乱れてしまうのや」

66

「そう言ったかて、ワイ何にも困らへんのや」

「世の中()がなくなってしもたら、困るんやわ」

66

「ワイは困らんな」

「どこが困らんのや。()がなくなっただけで、世の中大混乱やわ」

66

「食べれる言うたかて誰も困らんし意味通じるで。正直()なくても世の中周るで」

「そんなこと言うたら、ラーメンなんか()()()って、ホラー映画になってしまうやないか」

66

「お前が言うてるのはオーメンかい。世の中ラーメンなくても、二郎さえあれば生きて行けるんや」

「二郎言うたら、ラーメンやないかい」

66

「二郎はラーメンではなく二郎という食べ物である」

「なにドヤ顔で言うてんねん。そんなこと言うても()抜いたら、社訓がなくなるやないか」

66

「3番のLove&Peaceかい?あれは英語だからセーフ」

「それなら問題ないな。いや、そう言う問題やない」

66

「面倒くさい奴やな。()がなくても二郎食えることは十分分かったやろ」

「そんなこと言うたら、カラメマシが出来ないやないか」

66

「お前、神の使徒の手を煩わせるようなことしとんのかい。卓上の使えや」

「神の使徒って誰や」

66

「二郎という神の食べ物を提供して下さる崇高な使命を帯びた方々のことや」

「ああ豚の食べ物を出す養豚業者やな」

66

「お前、豚さんはもっと自然で体に優しいものを食べてるんだよ。二郎を豚の食べ物と一緒にすんな。日本にいる1億5千万人いるジロリアンを敵に回すぞ」

「日本にそんな人口いる訳ないやろ。オーバーな奴っちゃな」

66

「オーバー違うで。外国人も聖地巡礼に来てるんや」

「二郎が教会みたいになっとるやないかい」

66

「教会と二郎のどこに違いがあるんや。毎日炊き出しをして下さるんや。日本全国どこに行っても二郎以上の崇高な心を持ち合わせた教会はないで」

「それはオーバーやろ」

66

「オーバー違うわ。普通の教会は毎日行列ができるほど炊き出しをするんかい。二郎は毎日行列ができとるやないかい。しかも二郎は完全食やで」

「それ商売だから。しかもお前豚さんの食べ物より体に優しくないみたいなこと言うてたよな」

66

「商売やない。博愛主義に基づく炊き出しや。二郎は、たんぱく質・脂質・炭水化物・繊維質の全てが摂取できる素晴らしい食べ物なんや」

「分かった分かった。そういう事にしよ」

66

「お前は二郎いうものが良く分かってへんようだな」

「いや、お前ほど毒されていないだけや。頑張って 布教ちゅうどくに努めてくれや」

66

「それがな、布教言うてもなかなかできへんのや。いい知恵ないかい」

「神の食べ物言うて布教したらいいんやないかい」

66

「それが出来れば世界は二郎(あい)に包まれてんのや。食べたことのない奴に二郎の素晴らしさをいくら説いても店に来てくれへんのや」

「まあ、そういうとこは宗教と一緒やな。街中で見知らぬ外国人に誘われても礼拝行こうとは思わんし、休みの日に突然訪問してきた外国人に着いて行こうとも思わんしな」

66

「そやろ。二郎の素晴らしさをワイだけが分かっていてもダメなんや。世界中にその素晴らしさを分かって貰いたいんや」

「まあそれは無理やろ。日本かて全部の都道府県に二郎ある訳やないし」

66

「そうなんよ。二郎のないとこに出張したいとは思えへんしな」

「そこかい。でもお前の二郎愛は充分分かった。お前の話聞いてたら俺も久々に二郎食べたくなってきた。今から二郎行かへん」

66

「ちょっと今俺ダイエット中やから」

「おいおい、今の今まで言うといて、それはないんやないか」

66

「俺今金あるから、炊き出し食べへんでも大丈夫なんや」

「いやいや、これまでの流れだと、二郎食べに行く選択肢しかないやろ」

66

「いや俺だってたまには豚さんの食べ物食いたい時もあるんや」

「さっき二郎は完全食言うてた奴とは思えへん発言やで」

66

「二郎は神の食べ物。それ以外は豚の食べ物。俺かて毎日神の食べ物食べてる訳やない」

「お前がそう言うても、お前のおかげで俺の胃袋は二郎しか受け付けんのや。責任とれや」

66

「全ての二郎が盛りも料金も違うように、(そうすい)の愛も公平ではないんや」

「いや、宗教観か二郎観か知らんが、お前の考え聞いとるわけやない。二郎食いに行くだけやないか」

66

「俺かて健康に気を遣っとんのや。二郎食うためにも健康が一番なんや。悪魔の誘いするんじゃない」

「二郎は神やろ。悪魔やないやん」

66

「お前、言葉の乱れが気になる言うてたやん。俺かて食で健康が乱れへんように努力しとんのや。社訓でもいうとるやろ。味の乱れは心の乱れ、中略、宇宙の乱れ。」

「もう、分かった。ニンニク入れますか?」

66

「ニンニクマシマシヤサイマシアブラカラメ」

二郎について若干ディスり気味かも知れませんが二郎愛が丼から零れたと思って優しくして下さい。


疲れたサラリーマンが心の整理をしている最中です。


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