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ヨンドゥール

投稿にだいぶ時間がかかってしまい申し訳ありませんでした・・・(誰も待ってない)。

これからも暇があるときに読んでいただけると幸いです。


ファラリの森を出て二日が経った。

俺たちはとっくに森から出ており、あと少しでベルンの領域に入るところだ。



「ねえ、黒騎士。あとちょっとでベルンの領域に入るから聞くけど、具体的にはどーすんのよ?」



キングウルフの大きな背中に仰向けになって寝転んでいるスライミーが俺に聞いてくる。



「んー。とりあえずベルンに入ったらマリーの親父が言っていたヨンドゥールだったか?そいつの所に行くつもりだ。それでいいか?」



もともとはベルンに着いたらお互い別行動だったのだが、スライミーは俺と一緒に同行してくれるらしい。

わざわざどこか知らないがそこそこ名門の魔法学園からの招待状を断り、こちらについてきてくれるというのだ。

この二日で、俺のスライミーの評価はなかなかのものとなっている。

この借りはいつか返さないとな。



「あ!見えてきた!」



スライミーが体を起こし、指を指す。

俺もその方角を見るとそこには・・・



「な、なんだ?ばかでかい塔みたいなのがいっぱい・・・」

「ええ、あれはそれぞれの魔法学校の塔ね。象徴的なものよ」



なるほど。だから全ての塔が同じ形をしていないのか。

なんていうか、色々独創的というか、迫力のある塔ばかりだな・・・



「たしかヨンドゥールってやつも魔法学校を設立してんだよな?てことはそいつの塔もあるはずだが、どれかわからんな」



ベルンが見えてきたと言っても、距離はまだまだあり、正確には見えない。

というか、見えてもどれか全くわからん。



「私も全然わからないわ。こればっかりはベルンの人たちに聞くしかなさそね」

「そうだな。よし、一気に飛ばせ。キング!」

「わふ!!!」



キングウルフことキングは、超高速でベルンにまで駆けてくれた。

普通の馬であれば小一時間はかかったであろうが、キングは20分程でベルンのすぐ近くに着くことができた。

さすがにキングを召喚したままで行けば騒ぎが起きるだろうから、キングにはしっかりとお礼を言い、消えてもらった。



「よし、ここからは徒歩だな。もうすぐだし大丈夫だろ」

「ええ。まずはあの門兵に色々聞いてみましょ。温厚な人ならいいけど・・・」



そう言いながら俺たちは門兵の元まで歩く。

すると、当然に止められ、来た理由などや持ち物検査が始まる。



「特に異常はないが・・・その装備、ただの冒険者ではないな?」

「ただの冒険者さ。ちょっと運がよかっただけだ。それより、ヨンドゥールという男の魔法学校に用があるんだがどこに行けばいい?」

「へぇ、運ねぇ。ま、問題ごとは起こさないでくれよ。ああ、あの人の魔法学校生か!わっはっは!」



少し年の取った門兵がヨンドゥールと聞いた途端に吹き始める。



「なんだ?面白いことでもあるのか?」

「いやいやすまない。お前は何も知らないんだな。まぁ行けば分かるさ。あっちをまっすぐに行けばすぐにわかる。気をしっかり持てよ!」



門兵は魔法学校の象徴である塔が連なっている方を指ささず、何もない方を指さしている。

見た感じ学校なんてありそうにはないが・・・。



「気遣い感謝する」

「いいってことよ!頑張りな!」



門兵はニカッと笑いながら俺たちを見送ってくれた。



歩くこと5分程度で大きいとは言えないがまぁそれなりの建物がポツンと建っているのが見えてきた。



「ねぇ、あれじゃないの?」

「あれがか?他みたいに時計塔が見当たらないんだが...」



だが、もう辺りを見渡せばここにしか建物はない。



「とりあえず、聞いてみるか」



俺たちはその建物の正面玄関まで行き、やや大きいドアをノックする。

しばらくまってからドアの向こうから小走りで向かってくる音が聞こえた。どうやら人は居るみたいだ。



「はーい。どちら様ですか?」

「しがない冒険者だ。ここらへんにヨンドゥールってやつが設立してる魔法学校があると聞いて来たんだが知らないか?」



ドアから出てきたのはなよなよしていて如何にも弱そうな青年だった。



「あ、ヨンドゥール先生はこの学校の学長です!先生をお呼びしますので宜しければ中へどうぞ」



青年はそう言いながら接客室らしき所に案内してくれる。

どうやらここが本当にヨンドゥールの魔法学校みたいだが...。

全く学校とは言い難く、どちらかというと廃棄まじかの寺子屋のようなものだった。

俺たちはしばらく待っていると、俺たちが入ってきたドアが開く。

そこからここまで案内してくれた青年ともう1人の知的に見える若干背の高いエルフの男が...エルフだと?



「はるばるお越しくださりありがとうございます。私に用があると聞きましたが、どのようなご用件でしょう?」

彼はにっこりと、だが目は全く笑わずに言葉を発した。



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