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外
陣営に運ばれると、次に待っていたのは大音量の作業音。先程の比ではない程の反響。
「拷問だな。」
諦め、また耳を両手で塞ぐ。
何時間にも感じる作業音の反響。実際には、小一時間といったところか。
「よし。これで開くはずだ。」
団長の魔動人の両手がキャノピーにかかる。
「ゆっくりな。」
ようやく、出られると気を抜く。
『ギャウゥゥゥゥゥ。』捻れる音が響いた。
「うっ。」
歯を食いしばり耐える。
反響が止まると、コックピットが人一人が通れる隙間で外と繋がった。
「王子。無事ですか。」
ひょっこりと技術責任者が顔を覗かせる。
「ああ、耳以外はな。」
「それは、何よりで。」
技術責任者の顔から、団長の顔に代わりに太い腕が伸びて来た。
「王子。お手を。」
その手を掴み引っ張られた先は、待望の外。
「これから、調査しますので王子はお休みを。」
技術責任者が一礼する。
「そうさせて貰う。流石に疲れた。」
歩き始めた王子を取り囲み、戦闘服を脱がせ始めた召使い達。




