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アレ
新型魔動人は、腰の剣を鉈の代わりにし、邪魔な茂みを薙ぎ払いながら道を確保し駆ける。
「お早い、お着きで。」
団長が迎えた。
「用意できております。」
「判った。」
技術責任者が巨大な金属の箱の横で王子を迎える。
「これなら、城魔獣を倒せるのだろ?」
「理論上は。」
「結構。」
「ですが、試験は…。」
「今からやる!」
「解りました。では、私めは、データを取らせていただきまする。」
「生きて帰れたら、活用してくれ。」
「是非、そうしたいですな。」
二人は笑う。
「行くぞ!」
新型魔動人は巨大な箱の中に手を入れ、太いコードの様なものを引き出す。
「それを、右の腰にあるコネクターに。」
言われる通りの腰装甲の後ろに隠されたコネクターに接続し、続けて取り出したのは…。
『巨大な大砲』
右脇に抱える様に持ち、左手で砲身を構えた。
使用されていなかったパネルに光が灯り、接続されたと確認された。
「接続確認!」
そのパネルの脇のスイッチを『パチン』と上げる。
「魔力注入開始。」
機体と接続したコードを七色の光りが大砲へと流れる。そして、大砲に付けられた四角に細く区切られたゲージを灯していく。
初め薄っすらと明るかったパネルが次第に強い光へ。
「魔力充填率30%。」




