2話 食事
説明回です。
「は?」
「いや、だから神様だよ〜」
食事の恩があるとはいえ初対面でふざけられるというのは腹が立つ。こちらは真剣だっただけによけいにだ...
「ふざけないでください!」
「いや、ふざけてないよ⁈」
「自分は神様だ〜なんて言っておいてふざけてないわけないでしょ」
「あー、そっか。君のいたところじゃ神様って存在の力は希薄なんだっけ?じゃあ、信じられないのも無理ないのかな?」
「何を言っ「ま、いいや。じゃ、君にわかりやすく神様の力を見せてあげよう」は?」
「だから〜、君にわからせてあげるんだよ、神の力をね」
そう言って、男は右手をあげて人差し指をだす。
すると指の先が光を放ちはじめ、しだいに強くなっていく。呆然とその光景を眺めていると男は、
「それじゃ、いくよ〜」
と言い、指を振る。何が起こるのかと見てい「あっ」いきなり暖炉が爆発した。
「.....これが神の力の一端さ」
「いや、今あっ!って言うたやん!」
「いや〜、普段魔法なんて使わないからさ。失敗しちゃったぜ!」
「失敗しちゃったぜ!じゃないですよ。びっくりしたー」
「ごめんごめん、でもこれで神様だって信じてくれたかな?まぁ、この世界では魔法なんて神様でなくても使えるんだけどね」
「まぁ、はい。こんなことされたら信じま...ん?この世界ではってどういうことですか⁈」
「......まだ言ってなかったね。ここは君のいた世界じゃない、異世界だ。剣と魔法の世界って言ったらわかるかな?」
「...は?」
一瞬の思考の停止のあと忠勝が声をあげると神は説明を続けた。
その内容は、なんでもこの異世界は名をアベルといい、このアベルは地球ほど文明が発達しておらず、病気や魔物、戦争により人が死にまくるためアベルの地力ともいえるエネルギーが尽きそうになっているらしい。
そこでエネルギーが豊富な地球からそのエネルギーを送ろうと考えた神達が強いエネルギーをもつ人間から無作為に選んだ者をアベルに送るという方法で補給しようと考えた。
今回はしばらくエネルギーに困ることのないように忠勝を含めて7人がアベルに転移しているとのことだ。
「つまり、あなたの所為で俺は異世界にきたってことですか?」
「そう...だね。その点については悪いと思ってるんだ。でもこっちにも都合が「ありがとうございます」あって...ん?」
「だってこれって異世界転移ってやつですよね?ずっと憧れてたんですよ!まさか、本当にあるとは思いませんでしたけど。やっぱ、これってチートな力貰えたりするんですか?やっべー、テンション上がるわ。あ、魔法!使ってみよ!ファイヤーボール!あれ?この手に焔を!すべてを焼き尽くせ!エクスプロ〜「はい落ち着いて〜」」
「大丈夫?ごめんね、話を遮っちゃって。でも、とりあえず聞いてほしい。今回のことは君にとってはラッキーだったとはいえこちらの世界の都合で君を巻き込んだのは事実だ。謝罪だけはさせてくれ」
突然の異世界転移に興奮してテンションが上がってしまった。
「....大丈夫ですよ。俺には向こうに残した家族がいるわけじゃありませんし、こういう世界には本当に憧れてたんです。顔をあげてください。神様が頭を下げてたらいけませんよ」
「ありがとう。ところで、君のさっき言っていたチートな力だけど君の適性を観て授けることになってるんだ」
「そうなんですか?じゃあ、はやく観てください!」
「焦らないで。隣の部屋に移動しようか。道具があるんだ」
「行きましょう行きましょう」
2人は席を立ち移動をはじめる。ここで忠勝は神にまだ聞いてないことがあると気づき声をかけた。
「そういえば、神様の名前ってなんて言うんですか?」
「あ〜、私の名前はアベルだよ」
今回会話が多めになり見にくいと思ったため、余白を増やしました。
1話とどちらが見やすいですかね?
次回、チートゲットの予定です