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第十七話:新たな力 中編

強力なプラズマ光線が舞達を直撃し降り注ぐプラズマ光線で周りの砂が強烈な

熱波で融解しマグマのようになる。


その光景を眺めながら雷斬は勝ち誇ったた笑みを浮かべていた。


雷斬「どんなに強かろうが所詮反応できなければ無意味というものだ。

闇門を仲介し魔界から人界への超火力を誇る凱神機のプラズマ粒子砲で

超遠距離狙撃、これに反応、対応できるものなどいな…」


その時だった、プラズマ粒子砲の光が降り注ぐ中からモード・カオスの舞が

飛び出て雷斬に魔術杖で突きを放つが両腕の刃で防がれる。


雷斬「くっ、あの狙撃に対応しただとっ!!」


エ「くっくっ、残念だったなぁー糞野郎っ!!」

プラズマ光線の中からエレメントドラゴンの下種な笑い声がこだまする。


そしてプラズマ光線が消え、剛雷とエレメントドラゴンが無傷で現れた。


エ「この謀略の黒竜と呼ばれた俺が舞ちゃんに戦闘を仕込んだんだ、この程度の

  こと策などなくとも感知可能なんだよ能無しがぁっ!!」


舞は、魔術杖で鋭い突きを雷斬のジョイント部分を狙って連射するが雷斬も両腕

の刃で受け流しつつ舞に切りかかる。


だが舞も、斬りつけてきた刃を紙一重で交わしその手は攻撃を止めない。


そんな舞を見ながらエレメントドラゴンは高笑いしながら雷斬に野次を飛ばす。


エ「どうしたぁー、さっきまでの威勢のよさはぁー、俺の契約者はよぉー中間

  テストの平均点を39点しか取れないどう考えても脳みそ腐ってやがるとし

  か言いようがよぉっ、神通力の操る才能だけは最強だっ、てめぇのような

  ただ斬るしか能のないキッチン包丁野郎とは格がちがうんだよっ!!」


舞「敵を野次りながら私をディするのやめてよぉー、てか凄く酷いこと

  言われてるーっ!!」


雷斬「品性のカケラもないエセ神竜が、確かにこの契約者の才能は認めます

   よっ、だが混沌型で近接戦闘に特化した私に勝てますかね?」


そう雷斬が言うと雷斬は、舞の魔術杖の連続突きをかいくぐり舞を鎖骨辺り

から一刀両断しようと重い斬撃を振るう。


その瞬間、舞は、魔術杖を手放し、魔術杖が砂の上に転がるのと同時に舞は、

モード・カオスの表皮を吹き飛ばしモード・フレイムにチェンジし剣を出し

雷斬の重い斬撃を受け流し、雷斬に向かって五つの火炎旋風を放つ。


雷斬は、バックステップで避け距離をとる、近接戦闘特化の雷斬にとって状況は

不利になったはずなのに雷斬の口元は三日月のように笑っていた。


それを見たエレメントドラゴンは、焦った。


エ(心)「まずいっ、確かに無属性タイプとの近接戦にモード・フレイムは有効

     だが、さっきの高出力のプラズマ粒子砲は防ぎきれないっ、あの

     ポンコツキッチン包丁野郎はそいつを狙ってやがる。」


それに気づいたエレメントドラゴンは舞の頭の中に語りかけようとしたがそんな

エレメントドラゴンを舞は横目で見て不敵な笑みを返した。


剛「おいっ、ヤバイいんじゃないのか?」


エ「いや、どうやら考えがあるみてぇだ。」


次の瞬間、闇門がチカッと光り舞にプラズマ粒子砲が放たれる。


雷斬「お得意の属性変化も火属性に変わったばかりでは追いつかないはずだ、

   これで詰んだでしょう。」


だが、舞の体にプラズマ粒子砲が到達することはなかった。


舞の頭上には混沌の霧が展開されプラズマ粒子を無力化していた。


雷斬「くっ、どういうことだ火属性のままなのにどうしてっ!!」


エレメントドラゴンはすぐに気づいた。


舞の左手には先ほど手放した混沌型の魔術杖が握られていたのだ。


エ「くっくっ、最高だぜ舞ちゃん、試してみたいことってこのことか。」


剛「おいっ、何が起きたっ、火属性のままで混沌型の呪術を使ったというのか?

  だがそれには完全体のモード・カオスじゃないと無理じゃなかったのか?」


エ「ああ、本来ならな、だが舞ちゃんは混沌型の時に出した魔術杖を留めて

  おくことでモード・フレイムの状態でも混沌タイプの魔術杖を使うこと

  で混沌型呪術を使用できたというわけだ。」


剛「そんなこと出来るなんて聞いてないぞっ!」


エ「俺も今、知ったよ、俺たち神竜は己の体自体が武器そのものだ、そんなこと

  考えたこともなかった、だが人間の舞ちゃんは自分で考えそのことに気づい

  たんだ。」


剛「だが、そんな使い方してあの魔術杖もつのか?」


エ「いや、長くはもたないだろう、だが舞ちゃんはそれまでにかたをつけるみたい

  だがな。」


舞は、右手の剣をまっすぐに前に突き出し左手の魔術杖を左胸のあたりに構え雷斬

と対峙する。


舞(心)「前にどのくらいの時間、モード・カオスを解いて魔術杖を維持できるか

     試したけど約十分が限度、それまでに倒しきれるかどうか判らないけど

     やるしかない。」


覚悟を決めた舞が雷斬に向かって低空で飛翔し雷斬に斬りかかるが雷斬も応戦し

二人は激しい斬り合いを始める。


その斬り合いに闇門から凱神機のプラズマ粒子砲で舞を狙撃するが左手の魔術杖で

混沌の霧を生み出しプラズマ粒子を無力化する。


舞がプラズマ粒子を無力化する時に若干の隙が生まれ雷斬が一刀両断しようと

間合いを詰めにくるが火炎系呪術の火焔球が雷斬を迎撃する。


雷斬「出鱈目な性能だな、だが火炎系の呪術で自分を迎撃出来ると思っている

   のなら見当違いだっ!!」


雷斬が目では捉えきれぬほど高速で刃を抜き放つ。


すると火焔球が真っ二つになり見えない真空の刃が舞の肩を切り裂いた。


舞「くっ、一体何がっ!!」


その光景を見ているエレメントドラゴンは、苦い表情だった。


エ「やべぇ、あの包丁野郎、真空斬撃波を放ちやがった、こいつは

  モード・フレイムでもやばいぞ。」


剛「そろそろ俺も動いた方がいいか?」


エ「ああ、手はず通り頼む、だが急げ舞ちゃんがもたんかもしれんからな。」


剛雷はその場から姿を消した。


一方、舞は、見えない刃に苦戦していた。


舞(心)「火炎系呪術も切り裂かれ突破されるし、刃は見えないし…途中まで

     上手くいってたのにどうする私っ!!」


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