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朝起きるとカーテンから差し込む光が眩しくて薄い布団からでたら昨日二口だけ残した気の抜けた甘いサイダーを口にしてすこし苦笑いをして朝食のパンを口にする。 何にも味がしないな…なんて思いながらコーヒーを口にする今日の見慣れた街は何故か心を私をつつみ込んでくれるようなそんな気がした。時計を見ると朝の6時で仕事がないのに久しぶりに早起きしたもんだから、自転車を漕いでお墓参りにいこうかなんて思い、車庫の鍵を開け重いシャッターを開けた。車庫の蜘蛛の巣は朝の霜で朝露となり、早朝のすこし暖かい母のような色をした光で反射をしている、こんな眩しいのに蜘蛛はまだ眠りについたままだ。 なぜか今日の景色の色がモノクロに見える気がして、 自分の人生ってつまらないのかなって思いながらタバコに火を付け 深呼吸をした。風も吹いていないから、タバコの火が空高く舞っている。このまま雲にでもなって雨が降れば、心のこの辛さもなくなるのになって思い錆びたチェーンの自転車の鍵を開け外に出かけて た。見慣れたイチョウ並木の枯れ始めるこの季節は、寒くも心地よさを感じている。 朝っぱら大きい声を出して坂道を下ってやろうなんて少年の心に戻りたいなって思いお墓の近くの花屋へむかいクリスマスも近いからなって赤が大好きな娘のためにポインセチアとばらの花を買ってハンドルに掛けて、錆びて重くなったペダルを漕いで大きなベルのある墓に向かった。娘にプレゼント渡したいなってこの時期になると毎年心が締め付けられる。私の友達にも娘や息子がいるせいで冬は遊べないんだ。だから一人でお酒を片手にタバコを吸って、なんで俺だけって途方にくれてしまうんだ、この歳になると髭も伸びるのだいぶ早くなるんだよな娘がいた頃は2日で伸び始めていたのにもう今は夕方になるとジョリジョリになっている。ふと思いだし、ビデオプレイヤーにカメラで撮ったホームビデオを再生して
娘も頭にジョリジョリされるの好きだったなって私の妻も、娘を産む前にジョリジョリされるのが大好きで、やっぱ親子って似るんだなって愛おしく思いながら時代から掛けはなれたビデオプレチヤーから流れるホームビデオを観ていた。
画質が悪いのに私にはそこにいるような気がした。
今日もあの夢をみてしまうのかって思いお酒の匂いに溺れ夢を見た。
※【娘が母から借りたママチャリの後ろに乗って笑っている湖が眩しいほど輝いて、イチョウ並木のイチョウはまだ緑のままでこんなに幸せな事ってあるのかって笑っている私。】
そんな幸せな夢から目覚めてまた心が辛くなる。
私は娘が亡くなってから辛いから仕事をたくさん入れていた。イルミネーションの光とネオンの光が目に刺さって涙も出ないなって思い腕時計をみると
明日はクリスマスと出ている。 家の近くのチキン屋ではチキンの予約が始まっていた私はチキンの予約をいれ3本買った。 娘が亡くなってこんな事したことも無いのにって思いいつもは缶ビールなのに瓶ビールなんか買っちゃって、冷蔵庫にコップと一緒に冷やして置こうと新しいコップも買った。
協会へ足を運ぶとクリスマスキャロルを歌う少年達の姿があった。協会で配られていたクッキーとすこしぬるくなったミルクを片手にしんみりしていた。
曲が終わりチップを投げクリスマスマーケットで買い物をした。24日25日のためのブレッドを買い高めのバターも買った娘の大好きなグミとオレンジサイダーも買って家に帰った、クリスマス前なのに仕事が残っていたから家ですこし仕上げをしてイブの前だからって思って贅沢はせずいつもの食事で終わらせ明日に期待をした。
※
朝起きると新聞が刺さっていてメリークリスマスの下には今日も痛ましい事件があった。そんな子供達はクリスマス楽しみにしてたよねって涙が込み上げて来た。昨日買ったブレッドにバターを塗ってコーヒーを飲み 読者で時間を潰した。
星の王子さまはいつもなら理解できるのになぜか心のソワソワが邪魔をして読者の邪魔をしてきた。
スマホがなって友人が久しぶりに飲もうと言ってきた。チキンを娘と妻にお供えして十字を切り友人の家へ向かった。
今年はなぜかモノクロに見えていた景色に色がついた気がした。




