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二十九章 不死の都

私たちは昼華の少女の像に向かって進む。

十二段ほどの階段を上るとあの台座が見えた。

私たちは階段を上り切ると台座へと近づいた。

「またこの台座」

白梅は台座を見てそう言った。

私たちが台座を見ていたその時、辺り一帯から赤い光が集まってきた。

赤い光は全壊した大聖堂を駆け回ると台座の真上で止まった。

台座の上にある透明な球体へ赤い光が静かに注がれていく。

すると、赤色の光が輪を生み出して渦巻きながら透明な球体を赤色に染め上げた。

「また一つ、手に入りましたね」

梨々香はそう言いながら赤く輝く球体、アニカの赤魔力を手に取った。

「そうだね」

華はアニカの赤魔力を見てそう言った。

「これって何に使うんだろうね」

白梅はアニカの赤魔力を見てそう言った。

私たちが赤く輝く球体を見ていたその時、広場の地面が大きく揺れた。

「え?ここがエレベーター!?」

白翔は驚きながらそう言った。

「そういうわけではなさそうです・・・」

梨々香が地面を見てそう言った瞬間、地面が崩落した。

凄まじく深い暗闇を私たちは落ちていく。

深い暗黒が烏賊墨色(いかすみいろ)になっていくと共に黒い捻じれ針が飛んできた。

落陽(らくよう)淵崩(えんほう)

梨々香は黒い捻じれ針を消し飛ばしながら途轍もない速度で降下していく。

暗闇が金色に照らされる中、凄まじい炸裂音と爆風が穴を駆けた。

「ヤバ!」

白梅は体勢を乱しながらそう言うと壁にぶつかった。

「白梅!」

白翔は白梅を見てそう言った。

「大丈夫!」

壁に張り付いた白梅は息を整えて再び降下を始めた。

「・・・」

華は梨々香に続いて床に着地した。

「・・・これは・・・」

華は驚きながら周りを見渡す。

私たちは動く骸骨たちが生活を営む暗く寂しい都を見つめる。

城下町の中心にある白い結晶に包まれた城からは、かつてのドミニクからも感じた、あの"黒き魔女の権能"がさらに禍々しい濃度で放たれていた。

灯の都は一大信仰の崩壊と魔術の台頭によって荒廃した。

一大信仰の勢力は闇に隠れた蛇の神人を恐れた。

死の恐怖は一大信仰の復権を阻止し、魔術の存在価値を高めた。


次回予告は活動報告から!

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