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第17話 ちびすけ

「内装は無いそうです。」

「最近ダジャレ多くない?主人さん?」


家が完成してからすぐ、私たちは完成した家に

駆け込んだ。まだこの日記を書いている時に

住んでいる家の3分の1程度しかないが、

あの変な家と呼べない家に住んでいた私たちに

とってはとても豪華なモノだった。

けど、


「いや内装はどうするよ…なんか木の上で寝ても

痛そうだし何か床に敷けるもの…」

「カーペットとかってことか?」

「カーペット?なにそれ。」


カーペット____私たちが住んでいる世界からしての

異世界(日本)にある床に敷く布。

人が歩く時の滑り止めや床の硬さなどを

感じさせないような用途で使われる。


しかし、当時の私はそんなすごいモノ知ってるはずもない。だって私森育ちだもん…


「確か羊毛とかがを布で包んだりすればいいんじゃない?」

「羊毛…あーふかふかな床にするってことか!」

「主人本当に何にも知らないねぇ…」


いやこの子達が知ってるのがおかしいんだって…

すると下の方から声が聞こえた。


「あ、あのー…!誰かいらっしゃいますかー…?」

「「「「あ」」」」


私たちは一斉に下の方を見た。

そこには…


「あ…!いた!あのー!迷子になってしまったんですけど!」

「羊…羊毛…!」


なんと羊がいたのだ。

しかも喋る。チヌと同じタイプだ。

しかし、今の私たちは喋ることなんて関係ない。

私たちたちが狙っているのは羊毛だ。


「あらー!迷子になっちゃったの?

大丈夫?一緒に探してあげようか?」


なんでこんな自分で聞いててもうざったい

喋り方なのか、それは…


相手が完全な子供みたいだから。


私羊じゃないからわからないけど、

声と喋り方からして7歳ほどに聞こえる。

なのでお子ちゃまと喋る時の声みたいに

喋ってしまったのだ。

というか本意はこやつを捕まえて…


なんてね…


「本当ですか!?ありがとうございます!」


元気がいいなぁ…

そんなことを思っていたら後の3人も降りてきた。


「羊じゃん…!あの、主人さん…

羊肉って、案外美味しいらしいですよ…!」

「ニル!?なぜ食べることを最初に考える…!?」

「えっ…私を食べるんですか?じょ…冗談ですよね!?」

「冗談冗談〜」


いやニルこっわ…!?めちゃくちゃ不敵な笑みを浮かべて、

「羊って美味しいらしいよ…!」

いや恐怖でしかない…!

そういえば、この羊喋るってことはチヌ

みたいに主人が死んじゃってたらするのかな…?


「ちなみに、主人とかいる?」

「主人さんですか…?いたような気がしますが、

あまり覚えていませんね…」


すると急にキュラが話を切り出した。


「あのさ…君の名前…



シュレル…だよね?」

「…!?」

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