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第16話 家作り

「…今季節夏だよね…」

「そうだね。」

「どうやったや雪が降るぐらい寒いダジャレが

できるんだよ。」


水が木のせいでなくなった。けれど()にすることないよ〜とか誰かさんが言ったせいで

「じゃあ今から温めます。こほん。


雪が降ってる!?You kidding!?(()()()でぃんぐ)」


「………あのここ異世界ですよね、英語使えるの普通にダメだと思うけど…」

「あ」


ということで、雪が降っている中家を作り始めないといけない私たちでした。



「じゃあ、まず木を集めないとだけど…

あのデカい木が湿っちゃったのがなぁ…」

「大丈夫、主人。俺が一瞬で木を集めてやっから!」


するとキュラは森の方へ走っていき、

少しして帰ってきた。そしてキュラの両手には…


「ほらー!いっぱい取れたぜー!」

「…? キュラなにしてるの?…って?!」

「「「いや多すぎでしょ!!!!?!?」」」


キュラの身長の二倍ぐらい積み上がった木の

丸太がキュラの両手に抱えられていて、

顔が見えない…

にしても多い。多すぎる。


「よいしょーーー」


ドカドカドカ


キュラは私たちの近くに来た後、ドカドカと

丸太を床に転がして置いた。


「で主人、こっからどうするの?」

「えっと…まず木達を縦に切って。」

「わかったぜー」


するとキュラは丸太の先の方にしゃがみ、


「おりゃ」


木に向かってチョップした。

…いやなんでチョップ?そんなんで切れるわけ…

その時、スパーンと軽快な音を立てて木がまっすぐ縦に切れた。

…そういえばさっき直径6mの大木普通に

切ってたわ…


「ほら主人、もう切れたぜ。」

「でもキュラ、この丸太床に使うと思うから

もうすこし四角く…」

「え?もうしてあるよ?」

「…ん?」


キュラが切った丸太をよく見てみると…

なんと、あの丸太がたくさんの木の板に

変わっているじゃありませんか。


…んーいや待て待て!いやおかしい。

縦にチョップしただけでこんなにも綺麗に

一瞬で木の板ができるわけない。

某四角な世界ゲーじゃないしそんなのまるで…


「????????」

「いやチーター?」

「? チーター?」

「ん?チーターってなんだっけ。」


あれ、チーター…動物の名前か、

ん?なんで動物の名前が咄嗟に?

なんでその言葉が出たかわからないけど、

なぜか意味はわかっているようなわかっていないような感じ…


「まあいいや、じゃあキュラ。

その板をぜーんぶあの木の上に並べて。」

「え?木の上?」

「うん。」

「俺終わったー…」



そんなこんなで、順調に家ができていき、


「あとはこの階段だけ!キュラ!後もうちょっと!」

「ワカリマシタ。ハヤクキンムヲオワラセタイタメ、イソギデツクリマス。」


なぜこんなにキュラがカタコトなのかと言うと、

単純に高所が苦手すぎて精神が参っちゃって

別人格に変わっちゃったらしい…

そんなにキュラって高所が怖いんだ…


そしてカタコトキュラと協力しながら

(もちろん、ニルとチヌにも手伝ってもらってます。)

ついに…!


「やっと完成したぞーー!!!!」

「「「やったーーー!」」」

「涙が出てくるぅ…!俺頑張ったぜ…!」

「キュラやっぱ流石だね。」



そんなこんなで完成した家なのであった。

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