表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

16/18

第15話 一段落

「私の主人はいないけれど、

別にすることもないし、あなたを主人とするわ。」


尋問をした後、彼女を解放して

どこかにいっちゃうのかな?とか思ってたけど…

え?仲間になるの?


「…チヌ、いいの?」

「…正直嫌。」

「だよねー…」


だって主人を殺した人を仲間にするなんて、

私も正直嫌…だけどこの可愛さがどこかに

行ってしまうのは…


「主人がこの人を仲間にするなら、ワタシは

もうあなたを主人とは言わない。」

「えちょっ!?それは流石に無理だな…」


チヌがいなくなるのは普通に無理。

だとしたら、もうこの子は諦めるしかないね。


「…やっぱり神は神らしく

天に帰ってくれないかな…?」

「その言い方はないんじゃない?…まあ

正直、こうなることわかってたけどね。

わかったわ。あなたの仲間にはならないよ。」


…複雑な気持ちだな…



「よーしー!とりあえずひと段落したし、

やっと草刈りも終わったしー!」


あれから2週間後。

地の神さんは元の場所に戻って、

私たちは4人で暮らしている。

あの後は普通に暮らして、草刈り大会も

再開してけど…最終的にはキュラが全部

刈っちゃって勝負にならなかったんだけどね…



「さて、主人。これからどうするんだ?」

「とりあえず…家建てようかな。

もうそろそろこんな小屋は嫌だしね…」

「だとしたらどこに建てますか?家。」

「うーん…じゃあ…」


私は木の下の方へ行き、

キュラの目を見てこう言った。


「この木…半分に折ってその上に家建てる?」

「「「…はい?」」」



ツリーハウス、それは木の上や側面に

ある住居のこと。

木の高さにもよるが、高いほど

外敵に襲われにくくなり、その分

移動が大変になるというメリットデメリットがある。


「…そして俺がこの木を横に折れと?」

真っ二つに…?」

「いぇーす…物理能力なら…ね?」

「いやいやいや40mだよ!?そんなの…

待って横に折れって言った?」

「うん。」


この木、高さはかなりあるものの木の直径は

あまり大きくなく、大体…直径6m…

いや結構あるな…


「6mなら余裕だな…よし、

とりあえず折ってみるか。」

「ちなみに半分に横に切るから20mぐらいの

ところまで登ってね。」


「…いやだぁぁぁぁぁぁ!!!!」



「おりゃゃゃゃ!!!!」


スパーーン


「こやつ…やりやがった…!」


キュラが木に向かって渾身の一撃を入れたところ、

なんかバキバキって感じじゃなくて

スパーーンって切れてました。

ちなみに、高いところが苦手なキュラですが、

今は私がツタで作った足場に乗っています。

…いや草能力便利…


「このキュラ様に切れないものはなぁーい!

…で、この木をどうするんだよ、主人。」

「落ちた木ってどこにある?」

「あそこ。」

「…私たちの川がぁぁぁ…!」


なんと、キュラが切った木の上の部分が

倒れて川に直撃してその衝撃で水が全部

どっかいっちゃってる。

…やばいじゃん!


「というかこの木後で使おうと思ってたのに!

湿っちゃったら使えないじゃん!」

「まあまあ主人、木はどこにでもあるし、

水は…水の能力使えるやつとかを仲間にすれば

問題ないでしょ?きにすることないよ。」

「木だけに…?」

「……………」




あぁ…空気最悪…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ