第14話 転生者について
「いやほんとに誰...!?」
眼の前にいたのはなんと…
人間の体に大きな一本のツノが頭にあり、
背中にはちょっと茶色がかった羽根。
これは明らかに…
「まさかクレドラゴン…!?」
「あー…まあそうゆうことですね…」
「いや完全なお嬢様じゃん…!」
*
その後、クレドラゴンは
もうお前たちには危害は与えない。
と言ってくれたので、私たちは家に
帰ることにした。
そして帰ってきて、私がすることは…
「えっ…ちょ、ちょっとぉ…!
なんで手首を縛るんですか…!」
「すまないけど、あなたには色々聞きたいことが
あってね。しばらくはこのままで。」
「えぇ…???」
このクレドラゴンお嬢様を木にくくりつけてやった。今からしばらくの間、尋問するつもりだ…
けど正直にいうと…
お嬢様すぎて本当に可愛い。
服がまずお嬢様。めちゃくちゃ綺麗な
上品な服を着ている!
そして髪!めっちゃ綺麗な金色!こんな
髪色初めて見た…まあそりゃ私の周り
ニルとキュラとチヌしかいなかったからね…
ちなみに目の色は…
「…?な、なに?私の顔見て…て、照れるんだけど…」
「…ふーん…」
瞳の色は黒色だね、真っ黒。
…え真っ黒…!?聞きたいことがまた増えた…
*
「さーて、みんな。尋問タイムを今から
始めるぞー!」
「「「おー」」」
「へ?じ、尋問!?」
「ただの質問責めだよ。別にごはんを与えなかったりとかはしないから。私たちの質問に
答えてくれればいいだけ。」
「…まあ私一応神だからそんなのされても
別になんともないけどね!」
「じゃあする?」
「いや遠慮させていただきます!!!!」
…いや可愛いな…
ちなみに、今私が日記を書いているときにも
この子はすぐ隣にいます。
やっぱ私的にはケモミミの中で特に可愛い
人だからね。…龍ってケモミミなの…?
「さて、聞きたいこと一つ目。
…なんでチヌの主人を殺したの?」
「……それは…世界にとって必要なことだったから…かな。」
「世界にとって必要なことだった…?」
「うん。話が長くなるけど…
この世界は、本来この世界の生き物しか生きられない。そもそも他の世界があることさえも、
他の世界から他の生物が来ることさえ知らなかった
私「たち」はある日、1人の少年に会ったんだ。
その少年は、「東京はどこ?」
と言った。当然、東京なんてところ、この世界には
存在しない。しかし彼ははっきり言ったのだ。
そしてその少年は、こう言う。
「元の世界に帰るために魔王を倒す!」
と言った。しかし、この世界には魔王は
いない。そもそも、この少年が元の世界に
戻るための方法を知っている人がいなかった。
私たち____「神」はその子をあまり
重要視していなかった。
しかしある日、彼がある能力に目覚め、
天に穴をあけ、別の世界の「なにか」を
こちらの世界に持ってこようとした。
しかしらそれを私たちは阻止した。
その後、事は収束していったのだが、
私たち神はある条約を誓った。
それが、
「転生者は全員始末する。」
彼はいわゆる転生者というひとだったらしく、
この世界を守るためにはそうしないといけない。
もしかしたら、またあの大災害が
起こってしまうかもしれないから。
そして、チヌの主人は第46代目転生者。
私は彼が木の上に建てていた家を
そのまま消し炭にした。
「…しかたのないことだったんだよ。」
「…そんな…」
「けれど、あなたも半分同じなのよ。」
「…え?」
ニルとキュラが怪しげな表情でこちらをみる。
「…それはどうゆう…?」
「…それは今伝えるべきではないと思うの。
だからまだお預けね。」
「………」
「さて、尋問は終わり?」
「…あともう少し聞きたいことがある。」
私はその後、この子自身のことについてなど
いろんなことについて聞いた。
しかし、チヌの主人が「転生者」ていう
人で、危険だから始末したって…
人の心とかないんかな…神さんたち…