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第13話 連携

「作戦通りにいけますように…!」


もちろん。私たちは作戦なしで適当に

喧嘩を売りにきたわけではない。

しっかり作戦を考えてきたのだ。


「まず…全員散らばって!」

「「「了!」」」

『散らばって的を拡散しようという魂胆だな…

実にいい作戦だ。だが、我の力には

及ばん…!』


その時、全員の頭上に巨大な石が現れた。


「なっ…!?」

『我が一つだけ能力を使うとは限らん。

我は地の神だ。人以上のことはできる』


そう。この龍は神なのだ。

本来、「操作型」は同時に複数の対象を

操れるが、「設置型」は同時にたくさん能力を使うことは、体力的にも不可能なのだ。


「神っぽいねぇ…!けれど、この石は動かない!

避けるのは簡単____


その時、ものすごいスピードでその岩が

落ち、砂埃が舞った。


ドガーン


その後、数秒ほど静寂が流れ…


『不意打ち…になってしまったか、

しかし弱かったのぉ…』


龍は勝ち誇ったかのように天を見上げている。

しかしその時、どこかからなにかが

擦れる音がする。


シュー


『まだ生きているのか…」


このものが擦れる音。何か聞いたことが

ないだろうか?それは、


「生きてるも同然だよ!」

『なっ…!」


龍の足元には小さい影が。その正体は、


シュー(主人!今だ!)


『蛇…!」


なんと龍の足元に蛇がいたのだ。

もちろん、その正体はチヌ。

そして私は、


「砂埃から失礼ー!」


砂埃に身を隠しながら、私はツタを出しまくる。

そしてそのツタは、龍の足にしっかり

巻きついた。


『ツタだと…!足がとられた!」

「そしてここにぃー!」


そして、ニルがいた場所に落ちた足の上に

誰が乗っている。それはもちろん!


「ニル!火を!」

「わかってるよっ!」


足の上に乗るニルが無数の火を龍めがけて

投げまくる。


「おりゃりゃりゃりゃ!」

『しかし、地の神には火は不利!」


その時、龍の足元らへんから、巨大な

岩が生え、ニルの攻撃を防ぐ。

しかし、それも私たちは狙っていた。

そしてその巨大な岩をものすごいスピードで

登る誰かの姿が。そして岩の上まで登り切り、そこから龍の頭上めがけて勢いよく飛んだ。


「龍さんー!頭がガラ空きだぜ!」

『な…まさか、あの火は囮…!』

「これで、最後だ…!」


頭上めがけて飛んだ人物はキュラ。

そして右手には斧。そして、その斧を勢いよく振り下ろし、その刃は、龍のツノに命中した。


『あ、待ってそこはダメだ!」


その時、その龍の鱗の隙間から光が

飛び出し、視界を遮った。

この光…ケモミミの光と似ている。

しかし、私はそれと同時に吹っ飛ばされ、

森の木に頭を打ち、意識を

失ってしまった。




「ニルたち….これ死んじゃったかな…?

やりすぎちゃったかな…」

「いや、やりすぎというより…

何で光って吹っ飛ばしたの?って

感じだけど…」

「うっ…頭が痛い…」

「あ、生きてた。」


頭を触ると血が出ていた。

頭をかなり強く打ってしまったらしい。

そしてさっき聞き覚えのない声が…

私は顔を上にあげた。


「はーい?え、大丈夫?」

「…はい?」



いや…どちらさま…?

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