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第10話 夢

「死体以外わな…」

「死体…!?」


キュラだけでなく、ニルも顔色が悪くなってきている。


「死体…どうする…?」

「落として。」

「「「え?!」」」


チヌがすごいことを言い出した…

いや死体だとしても40mから落とすって…


「大丈夫。ワタシの能力なら。」

「…だってよ。…落としていいよ。」

「………」


上から人のようなものが落ちてくる。

するとすかさずチヌが動き、地面に向かって

手を合わせ、何かを呟いた。その時、

地面がまるで水のようにぐちゃぐちゃになり、

その上に死体見られるものが落ちた。


「よし。間に合った。」

「…いけたか?」

「うん。いけたよ。もう一回木の上探してみて!」

「わかった!…って、これって…」


「てか何今呟いたの…?」

「おーい!3人ともー!何かの本があった!

それ以外食べ物とかあるけど全部腐ってるー!」

「わかったー!ありがと!もう降りてきていいよ!」


「…これどうやって降りるの…?」



なんやかんやしていたら、気づいたら夜になってしまっていた。草刈り終わってないし…


「…てか、この死体どうするの?」


正直、グロいとかじゃなくて別の意味で気味が悪い。

外傷はなく、血も出てないのに体が冷たくて、

まるで寝ているような感じだ。


「この人、ワタシの主人。」

「え?」「「ん?」」

「でも、確かクレドラゴンってやつに

食われたんじゃ…」

「うん。食われて死んだ。けれど、主人の1番の仲間であり、ワタシの親友が…」

「…どうしたの?」

「いや…その親友が、自分の命を代わりにして、

主人を蘇生しようとしたんだ。」

「身代わり…!?」

「そう。けれど体だけしか戻らなくて、

そのまま魂もこの世のどこかにいってしまった。」

「…その体がこれってことか。」

「うん。」


まさかの急展開。この死体、まさかのチヌの主人。

からの蘇生ができる能力、しかし失敗。

この木の上でそんなことが…


「そしてワタシの夢は、


新しい主人を探して、そいつに仇を取る。」


「…!?」


新しい主人。私のことか…私と仇を取りに行きたい…そう言われちゃぁ…


「その夢、叶えるか?」

「えっ…」

「私、まだ狩りはしたことあるけど、

戦うってのはまだできない。けれど、

そんな夢、叶えないわけにはいかないでしょ…?」

「っ…!」


チヌは目に涙を浮かべている。

正直、まだ私には無理だし…とか日和ってたら、

私は成長できない気がする。

ニルとキュラも守りたいし。

から、私は決心した。



絶対チヌの夢を叶えるって。

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