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廻生のアリア  作者: jurabisu
第二章
53/107

第53話 7歳、異変 2

タッタッ...タ


「...着いた...」


ここが目的地...


敵の本拠地。

エルゼのいる場所。


薄暗くてジメッとした路地裏。


いかにもって感じの場所だな。

さっきから魔力を感じているが...


...少々、魔力が濃い。

それに、流れが早い。


「...っ...」


濃い魔力に晒されていると、嫌な記憶が蘇る。



...嫌な予感。



もう、失敗しない...


(できるだけリスクは減らす...)


「スゥー...」


ッー...



ジジッ...ジジジッ...


「...ん?」


...あれ?

発動しない...?


(...)


まさか...


...アルテさんのせい?


(...まぁ、考えても仕方ないか...)


今はエルゼを救出するのが最優先。

考えるのは後回しだな...



「...さて...」


ここにある扉は全部で3つ。

それぞれ、正面と左右に1つずつある。


地図によると、正面の建物は教会。

右側の建物が孤児院で、左側が社務所や庫裏等にあたる教会関係者の住居だ。


本来ならしらみ潰しに調べるところだが、俺は"禁書庫"で事前に調べてきている。


その結果、エルゼが左側の建物の地下にいることがわかった。


なんで分かったかって?


そんなの、本に書いてあったからに決まってるじゃないか。

なんなら、孤児院にも地下があって実験がそこでが行われていることも分かってる。


本来なら、「全部の建物を調べてもエルゼが見つからない!一体何処にいるんだ!!」みたいな感じになるんだろうけど、禁書庫が便利すぎた。


なんか、攻略本を買ってゲームをしてる感じだ。


お陰で、緊迫感が少し薄れている。


...まぁでも、細かいところまで調べる時間がなかったから関係者の数や配置は知らない。

それに、調べてから時間が経ってるから、エルゼの居場所が変わっている可能性もある。


そのため、あまり気は抜けない。



(...とりあえず、社務所から調べるか...)


リーゼルは扉に近づく。


(...ん?)


これ...

どうやって侵入するんだ?


やべぇ...

侵入の算段、立ててねぇよ...


どうする...?


ノック...ダメか...

蹴破るのは...アウトだな...

窓から...いや、窓ねぇな...



「ん〜...」


...ガチャッ


「ん?」


スッ...


シュッ!!


「うおっ!...」

「...チッ」


なんだなんだ...

扉が開いたと思ったら、棍棒が降ってきたんだけど...


「...何するんですか?」

「...」


リーゼルは棍棒を振り下ろした人物を見る。


そこには、身長2mくらいのガタイのいい男が立っている。

男は右手に棍棒を持ち、リーゼルをジッと見つめていた。


男は片目が白目を剥いており、もう片方も瞳孔が白く濁っていた。


スッ...


男は無言で棍棒を振りかざす。


(...生憎だが俺は...)


「そんな攻撃に、当たるつもりはないですよ...?」


タッ!...


ドッッ!!


リーゼルは男の懐に潜り込み、鳩尾に掌底を叩き込む。


「ぬぐぅ!!!?」


ダッ、ダッダ...ダン!


ガラガラガラ...


男は体勢を崩し、不安定に後ろへ下がる。

その末に、部屋の中のテーブルに倒れ込み、椅子やテーブルが壊れたようだった。


「ぅが...ッぐ...」


(ありゃ〜...痛そー...)


常人なら、まず動けなくなるだろう。


常人なら、な...


...ガサッ


(まじかよ...動けんの?)


男がゆっくり体を起こす。


全力で叩き込んだつもりだったんだがな...


こんな風に耐えられると、ちょっと傷付く。


「はぁ...」

「うがァぁぁ!!」


ダッダッダッ!



...ギロッ


「邪魔です」



...ズオォォオ!!



その瞬間、建物内の壁から"根"が生え、男を巻き込みながら反対の壁にへばりつく。


男はもう、微動だにできなかった。


「...ふぅ...」


何とか抑えられた、か...?


手加減するの難しいな...


なんか、癖なのかドバっと魔力が出てしまう。

思ったより魔力量の加減が難しい。


今のも、アルテさんの"キス"が無かったら暴走していただろう。


(...もっと、制御しなきゃな...)




「ふぅ...」


リーゼルは深呼吸する。


「...よし。じゃあ...」


...タッ


「失礼します...」

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