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廻生のアリア  作者: jurabisu
第一章
36/107

第36話 6歳、魔女との邂逅 3

「...面白い」

「...?」

「...あ、ごめん。じゃ、君の質問に答えてあげる。まず、私は君の言う"化け物"じゃない」

「じゃあ貴女は、一体...」

「まだ答えは終わってないよ?」

「?」

「...私はこの"禁書庫"を管理している"魔女"、アルエンテ・レベレシオン。略名はアルテ。」

「...禁書庫?...魔女?」


思いもよらなかった返答にリーゼルは理解が追いつかなかった。


「順に説明する」

「あ、はい」

「...じゃあまず、魔女って分かる?」


"魔女"

さっきは唐突にそんなことを言われたから理解出来なかったが、多分、俺が知っているものと概念としては近いはずだ。


時に大釜で薬をかき混ぜる老婆、時に妖艶な美女として描かれる人達。

漫画やらアニメやらでよく登場するから、前世の人々は皆知っているだろう。


よく魔法や魔術と言った空想の産物と一緒に登場するよな。


...しかし、地球人が思い描いた"魔女"と、この人...アルテさんが言った"魔女"は同じなのだろうか?


もし、違ったら話が分からなくなるかもだし、ここはNOとしておこう。


リーゼルは首を横に振る。


「ん...」


...サッ


すると、アルテはどこからともなく大きな杖を取り出し...


...ダン!


杖で床を叩いた。


スッ...


...パラパラパラ


少しすると、どこからか一冊の本が飛んできてひとりでにページが捲られはじめる。


...パラッ


ページが止まると、本はそのままリーゼルの手の上に落ちる。

その本の開かれたページには、壁画のような絵と文章がかかれていた。


アルテの方を見ると、「読め」と言わんばかりにこちらを見ていた。


俺は本の文章へと目を落とす。


(ん〜...なるほど)


まぁ、要約すると...


魔女とは、魔力総量が常人の数十倍~数百倍ある女性のこと。

多くの魔女はあまりに膨大な魔力に身を飲まれ、のちに塵灰と化してしまうが、稀にそれを克服し力とする者もいる。


...とのこと。


うーむ...意味がわらない。

これはそういう設定なのか?


まさか、この人厨二病...?


...いや、まてよ?

もし、この魔女とか魔力が本当に存在するなら、今、俺がいるこの場所にも説明がつく...

(魔力がある=魔法が存在する=なんでもあり)


「...分かった?」

「はい、なんとなくは...。ですが、本当に存在するんですか?」

「それだけで信じろとは言わない。論より証拠...」


サッ


スウゥゥゥ...


するとアルテは、またもや杖を持ち、大きく掲げる。

だが、さっきとは違い異様な気配がした。


...ダン!

ザザッ!!!


「っ!?」


(...今、何が起きた?)


一瞬の出来事だった。

アルテが杖で床を叩いた次の瞬間、俺は...


"蔓"に全身が巻き付かれていた。


グググ...


(動け、ない...?)


...トン


ザザザ...


アルテがもう一度床を叩くと、蔓はリーゼルの身体を解放し、どこかへ消える。


「...はぁ、はぁ」

「どう?信じてくれた?」

「信じますけど...苦しかったです...」

「ん...」

「...それで、今のは一体?」

「...魔法」

「マホウ?」


魔法って、あの魔法のことか?

地球人なら誰でも一度は夢見たことがあるアレか?

異世界ものの定番である、あの魔法のことなのか?


...あれ?でも今、詠唱とか無かったような...


魔法って、なんかこう...かっこいい詠唱とかあると思ってたんだけど...


「あの、詠唱とかってないんですか?」

「詠唱...?詠唱があるのは魔術」

「マジュツ?」


え、なんか違うの?

同じものじゃないん?


「魔術は...」


アルテはそういうと、右手を前へ突き出す。


「..."植物系統(ラグド)"・"レーベ"」


シャッ!!


「!?」


"詠唱"が終わると床から急速に"何か"が生え、リーゼルの頬を掠める。


(...茨)


痛い...


「あ、ごめん」


サッ


スッ...


アルテが腕を横に払うと" 茨"が崩れて床に散らばる。


(今のが詠唱...?)


短すぎじゃね?

たった2節しか聞こえなかったんだけど...

簡単な魔術、みたいな感じなのかな?


「...私、魔術は得意じゃなくて...危うく殺しちゃうとこだった」


(殺されるところだったのか...危ないな...)


「...でも君、なんで詠唱のことを?」

「あ、えっと...お母様が聞かせてくれた昔話に出てきて...」

「ん、そう...」


やり過ごせたか...?


「...ま、とにかく、私は魔女だから」

「はい、それはよく分かりました...でも、そんな事、僕に教えてもいいんですか?」

「ん。そうじゃなきゃ君を家に入れてない」

「なら、僕に教えたわけは...?」


リーゼルがそう聞くと、アルテは小さく微笑む。




「...だって君、"魔女"だもん」

早く戦闘シーンを書きたい...

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