おまわりさんこいつです
このゲームがクソと呼ばれる理由の一つに機能解放制度というものがある。
機能解放制度。その名称は公式が発表しているものではなく、ユーザーが便宜上そう呼んでいるものである。
NGOを発売初日に遊んだプレイヤーは、どこまでも広がる青空と草原、肌を撫でる風の感触、鼻腔をくすぐる草花の香りに度肝を抜かれた。
冷静になってあたりを見回せば、遠景に連なる山峰、鬱蒼と生い茂る大森林、澄みきった青の海岸線など大迫力の自然を堪能できた。
次々にログインしてくるプレイヤーは皆一様に圧倒され、一頻り同じようなリアクションを取ったあとにふと気付いた。
街もNPCも見当たらないんだけどここから先どうすればいいの?
この直後の展開は血みどろの虐殺劇なので割愛。
結論から言うと、『MMOに必須な要素のほとんどを運営が意図して解放していない』ということが分かった。
そのことに気付くきっかけは、とある鍛冶師の行動であった。
サービス開始当時は隣人を斬りつけ合うゲームと化しており、剣や槍などのリーチの長い武器が猛威を振るっていた。
初期職業によって持たされる武器が変わるため、魔術師や僧侶などの武器を持たない職業の者は成す術なくリスポーンキルされるという何も面白くないゲームになっていた。
そこで一念発起した鍛冶師が、森で適当な木の棒とツタと石を見繕って槍を作ったところ、全プレイヤーにアナウンスが響いた。
『武器作成が解放されました』
New Generate Onlineはあらゆる全てがユーザーによって新たに創り出されます。
このゲームのキャッチコピーは『あらゆる機能を隠しておいたから試行錯誤して頑張って解放してね』という意味であったのだ。
心躍るようなファンタジーやほのぼのスローライフを期待していたプレイヤーは続々とリタイアしていった。石器時代の追体験要素など誰も望んでいなかったのである。
それでもまだNGOに可能性を感じていたプレイヤーは、あらゆる文明が未発達の世界で時に殺し合い、時に協力してあらゆるものを作り出した。
複数の要素が解放されていく中で、後にギルド『検証勢』を立ち上げる者たちがとある法則を見つけ出した。NGO運営公式ホームページに掲載されている怪文書と、隠し要素が解放された状況の関連性である。
NGO運営は、ゲーム発売日から一日ごとに公式ホームページで一万字程度の文章を公開した。
覚えさせる気が無い固有名詞の連発、難解な言い回し、意味不明な世界観、誤用誤字脱字が当たり前のその文章は怪文書と呼ばれ、プレイヤーからしばしば注目されていた。
中学生が書き直し不可の状況で妄想の限りを書き殴っただけと言われるそれを『検証勢』が精神を削りながら読み解いた結果、怪文書は隠し要素解放手順のほのめかしであると判明した。
以前から、隠し要素の解放状況と怪文書の一場面に類似点が見られるという指摘が挙がっており、『検証勢』は怪文書のそれらしい点を片っ端から再現していった。
決定的になったのはギルド機能解放の瞬間であった。
『人々はヴァン・ヌ・ディアルク平原に集った。中でも四人の歩み出た人間の言うには、我らの結束は未来に渡り不滅である。ウィスヌル・ヴィッツハーライド神はこれを認め、彼らを一つの団体と認めたとされたと言われていた。これが俗に言われる人類対神人類最終戦争の嚆矢であったというのが有名な話である』
※NGO公式ホームページ掲載文章『第十話 ヴァン・ヌ・ディアルク平原の誓い』より引用 "原文ママ"
馬鹿馬鹿しいと思いながらも『検証勢』は人を集め、その中から適当に四人を見繕い上記のセリフを再現させた。
『ギルド機能が解放されました』
掲示板に糞運営の投稿が溢れかえった日であった。
「ユーザーによって新たに創り出すんじゃなくて運営の自己満クソ小説を読ませたいだけじゃねーか」というご意見はもちろん特定の攻撃的な脳波を検知されて運営のもとに届くことはなかった。
解放するための難易度に大きく差があったのもクソと呼ばれる一因であった。
特にひどいと評判なのが街の解放である。噴水を作る必要があったのだ。
建築機材など無い状況で何日もかけて穴を掘り、石を組み上げ、【冷水】で水を満たし続ける拷問のような作業を経て噴水を作り上げた結果、ポンと街が出来上がったのである。ちなみに街が出来上がった範囲内にいた多くのプレイヤーはグラフィック処理の問題なのか問答無用で死亡したという。
多くのプレイヤーがNGOをクソとして見限ったなか、全ての隠し機能が解放された暁には神ゲーになれる可能性があると信じて疑わない者が一定数存在し、今も怪文書の更新を待ち侘びている。
どれだけつまらなくても、どれだけ破綻していても一定数の読者が物語の続きを熱望している状況というのは、実は筆者としては羨ましかったりする……。
※追記、いつも誤字脱字報告助かっております
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「ホシノぉ! どこ行こうってんだよえぇ〜?」
「ホシノ〜! どうせ新規プレイヤーに粉をかけようってんだろ? いい加減諦めちまえよ〜」
「黙れクソ共がッ! 散れ! 死ねッ! 馴れ馴れしいんだよ殺すぞクソ共!」
自宅を出た僕達は、新規プレイヤーのログイン場所となる街の中心の噴水広場に向かっていた。
男と並び合って歩きたくないというホシノの強い希望に沿う形で後方から着いていっているのだが、肝心のホシノが他プレイヤーに絡まれているので遅々として進まない。
やはり有名人はすごいな。次から次へと群がっている。クソにたかるハエのようだ。
「おっホシノじゃ〜ん! おっ、おっ、おっ、ウェ~イ! おっおっ、ウェ~イ!」
「ホシノォ! てかどこ住みなの? てかCONNECTやってる? やってるるるぅぅぅ?」
「ホシノちょっとモノマネ見てくれよ! キミの名前ってぇ、んもしかして実名だったりするるぅ? 実は俺もなんだよんねぇ〜! ホシノヒカリをもじってぇんスターライト。ちょっとクサイかんなぁぁ? ここでイケメンスマイル!」
「鬱陶しいっつってんだろ死ねやクソ共ッ! ケツ触んじゃねぇよクソホモがッ! 死ねッ! 死ねッッ!」
路傍でバザーを開いて暇そうにしていた連中は、降って湧いたホシノという暇潰しで盛り上がる。
このゲームのプレイヤーの半数はほぼ惰性でログインしているだけなので、バザーに適当な商品を並べたらあとは適当に別ゲーの配信やゲーム内掲示板を見ているだけなのだ。
MMOといったらバザーでしょ! という安直な理由で作られた文化だが、店主のほとんどが中空を見つめながらボケっとしてる光景は、ヤクが蔓延ったスラム街にしか見えないことで評判だ。
そんなゴーストタウンが盛り上がるほどホシノの人気は並外れている。なんというか、親しみやすいのだろう。主人公に負かされて吠え面をかくお約束に忠実な悪役感がある。
暴言を吐いてはいるものの、暴力やプレイヤーキルという手段に訴えたことは無いというのもポイントが高い。レッドネームになったらナンパどころじゃないというのも理由の一つらしいが。
惜しむらくは、絡んでいるプレイヤーが総じて野郎しかいないという点だ。どこまでいっても出会い厨だからね、女プレイヤーが寄り付かないのもやむなし。
「はーい今から配信はじめまーす! ホシノさんに直撃インタビューどーん!」
「おいカメラ止めろ! ざけんなクソ共! いい加減飽きろよ! ライカン! こいつら全員殺せ! 大型を使えッ!」
ギョッとしたギャラリーがこちらを一斉に見てきたので、僕がノリで大型爆弾を取り出して着火するふりをしたら、みな蜘蛛の子を散らすように【踏み込み】からの【空間跳躍】を駆使して逃げていった。
みんなおおげさだなぁ。こんな街中で大型なんて使わないよ。多分。
「いや助かったわ。しかしあいつら男に絡んで何が楽しいんだろうな。ホモかよ」
「女プレイヤー自体数が少ないからしょうがないんじゃない?」
「まあそれはある。『花園』さえ無けりゃなあ」
「女プレイヤーの九割が所属してるからね。それだけ出会い厨が嫌われてるんだよ」
『花園』。男子禁制の鉄の掟を掲げた女プレイヤーのためのギルドだ。
性別と体型を変更できないキャラクリ仕様は、リアル女性がNGOのプレイを躊躇う理由としては十分だった。十中八九めんどくさい輩に絡まれると予想ができたからだ。
そこで生み出されたのが『花園』だ。NGOがサービスを開始する前からSNSで声掛けが始まり、最低限のマナーを弁えることを条件に広く同士を集めた。
サービス開始直後はギルドシステム自体が未実装で、ゲーム内容も殺伐殺し合いオンラインだったのだが、事前に仲間意識を高めていた彼女達は足の引っ張り合いにはならなかったという。今でも結束は固い。
ギルド内でおおよその役割が完結しているため、野良に流れてくることは少ない。極稀にやってくる新規の女プレイヤーの保護にも精力的だ。出会い厨にとっては大きな目の上のたんこぶだろう。
「嫌われてるって言われてもな、同じ趣味の異性を探すならオンゲが手っ取り早いだろ。マッチングサービスなんてやらせバイトか詐欺師か宗教勧誘しかいねーぞ。あいつら内気な人間に受けそうなプロフで釣ってくるから質が悪すぎるんだよ。それに俺はヤリモクじゃねぇ。真剣に出会いを求めてるんだよ。つーかさ、『花園』にも一人くらいそういうプレイヤーいねーのかな。お前知ってたりしねぇ? 誰か紹介してくれよ」
「花園所属じゃないけど紹介してあげようか?」
「え!? おいマジかよ! 言ってみるもんだなオイ! 誰だ? どんな感じのコよ!?」
「シリアっていうんだけど」
「ブン殴るぞテメェ」
「ダメ?」
「俺にだって選ぶ権利あるっつの」
ダメか。二人でくっついてなんか化学反応が起きてまともになってくれないかなと思ったんだけどね。
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街の中央にある噴水広場は今日も過疎っている。新規のログイン地点であり、プレイヤーのリスポーン地点でもあるのだが、新規はそもそも少ないし、リスポーン地点は自宅を選ぶ人が大半だ。
このゲームは街の中をワープ出来ないので、すぐに外に出られる街の外縁部のほうが人気があるのだ。人の所有物でない家ならば『この家は自分のものだ!』と念じるだけで自分のものに出来るので、簡単にリスポーン地点を更新できる。
ホシノは噴水の縁に腰掛け、じっと新規がログインして来るのを待っている。開いた大股に肘など乗せてカッコつけ、石像のように動かない。
僕は近場のオープンテラスのカフェで草をモシャりながらせっせと爆弾を作っている。カフェとはいっても店員はいないしNPCはそもそも未実装なので勝手に居座っているだけだ。
しばらくそうしていると、天からしゃんしゃんと光が降り注いできた。新規プレイヤーのログイン演出だ。
死んでるのかと勘違いするほど不動だったホシノが動く。アバターが構成される地点を割り出し、さり気なくキャラクターチェックが出来るポジション取りに走ったのだ。
選んだのは少し離れた位置にあるベンチ。【踏み込み】でグンと加速したホシノはベンチに飛び込みポーズを整えた。さも長い間寛いでいましたと言わんばかりだ。
新規プレイヤーのアバターが足元から構成されていく。ホシノの視線がナメクジのように這い回る。スラリと伸びた足を見て目を見開き、腰のあたりで視線を止める。粗末な服に隠されたスタイルを見透かそうとしているのだろう。
ねっとりと蛇のように絡みつく視線が胸部装甲値チェックに入った。モンスターと相対した時とは比べ物にならない集中力を発揮している。一度腰回りへ視線を落とし、再度装甲値チェック。おおよその勘定を済ませたホシノの口角が僅かに上がる。基準をパスしたようだ。
最終審査は顔のキャラクリだ。ここではセンスのチェックが入る。奇抜なものやネタに振り切っていないことを祈る段階だ。
シャープすぎない顎周り。薄桃の唇。軽いチークの入った頬。アーモンドのようなくりっとした目に主張しすぎない睫毛。柔らかなアーチ状の眉。小顔に見える黒髪のショートボブ。
ホシノ、起立。勢いから察するに高得点といったところか。
警戒心を抱かせないようゆったりと近付いていくが、心なしか足取りが弾んでいる。一つ間違えば犯罪者にしか見えないムーブに肝が冷える。
新規プレイヤーが接近するホシノに気付き、手を握りしめて胸の前に構えた。警戒、もしくは距離を取りたがっている。しかし出会い厨は歩みを止めない。その程度で怯むようでは出会い厨の名折れだ。
張られた壁を、しかし無視してホシノが迫る。にこやかな笑みは彼女にはどう映っているのか。相手が小学生ならそろそろ防犯ブザーを鳴らされる段階だ。
コンタクト寸前。
天からしゃんしゃんと光が降り注いできた。突如として現れた、引き締まった筋肉を持つ長身金髪イケメン。安堵した表情を浮かべて駆け寄る女プレイヤー。おそらく知り合いだったのだろう。手を握りながら去っていく二人。
「リア充がッ! MMOなんてやってんじゃねぇよ!」
ホシノ、渾身の叫びであった。噴水の縁にドカッと座り直し、再びその時を待つ。心なしか背筋が丸まったように見えるのは気のせいだろうか。
やっぱこれだね。長年愛される時代劇の落ちのような安心感を得た僕はうんと一つ頷き爆弾作りを再開した。程なくして、僕の対面に見たことのないプレイヤーが腰を下ろした。
豪奢なドレスに金髪ドリルヘアー。少しキツめの顔。プレイヤーネームはシラギク。これは……『花園』のプレイヤーだな。
『花園』のプレイヤーは名前に花の名前を使っていることが多く、ギルドのトップの趣味でやたら着飾った衣装をしているのが特徴だ。
シラギクはキッと睨みを効かせて言った。
「ご機嫌よう。あなたのお噂はかねがね伺っておりますわ。ところで、あちらで迷惑行為をなさっている殿方は貴方のご友人で間違いありませんわね? みっともない真似は止めるよう進言して下さいません? 以前から注意を繰り返してますけど一向に改める気配がありませんの」
「わお。お嬢様ロールだ。初めて見るね、珍しい」
創作物の中でしか見たことのないキャラクターだ。扇子開いてオーッホッホとか笑うんだろうか。
「っ……! とにかく、迷惑行為をやめさせて! これから新規が入ってくるのに萎縮しちゃうでしょ!」
「あれ、お嬢様ロールしないの? 恥ずかしいの? ロールプレイは恥じらいを捨てなきゃ」
「うるさい! 人並みの常識を捨ててるあなたに言われたくない!」
化けの皮ぺらっぺらじゃん。僕は嘆息した。
一度でもそれらしいキャラを作ってロールプレイをしたなら最後まで貫き通してほしいものだ。ネトゲの恥は掻き捨て。体型と声だけで特定されることなんて極めて稀なんだから、いっそはっちゃけちゃえばいいのに。
「やめさせたいなら自分で説得しなよ。言っておくけど、ホシノは本気なんだ。僕らがとやかく言う事じゃないよ」
「本気だから気持ち悪いんじゃない。ゲームでまで下心が透けて見える態度で言い寄られるなんて最悪なの。私は被害者を減らしたいだけ」
「そのへんの見解のすり合わせも含めて当人同士ですることだよ。僕は一友人として本気の彼を応援する。それだけの話だよ」
どうせ成功するとは思えないしね。僕は言う必要のない本心は胸に秘めた。
「……正義、を名乗るなら困ってる人を助けるのは当然の行いではなくて?」
「助けてもらえるのが当たり前だと考えるのは傲慢だよ。そして甘えだ。ピーピー鳴いて口を開けて、親鳥から餌を与えられるのを待ってるだけの雛と変わらない。あまり正義を侮辱しないほうがいい」
「…………どうしても、意見を変える気はないのね?」
「いくら乞われてもできない相談だ。正義に二言はないよ」
シラギクの目に鋭さが宿り、柳眉を逆立てた。刺すような視線を、僕は真っ正面から受け止める。
僕の意思の硬さを悟ってか、シラギクが表情を緩めると同時、ため息を大きく吐き出した。どこか投げやりな態度になって言う。
「いくらいるんですの?」
ふむ? これは異なことを言う。僕は不意を衝かれた。
「唐突に何を言い出すのさ」
「回りくどい問答は嫌いなの」
シラギクはアイテム化したお金である金色のコインをパチリと鳴らして置いた。
「十万よ」
「なんのつもり?」
「依頼料と考えて貰って構わないわ。三十万」
「僕に金で友を売れとでも?」
「五十万」
「……僕はよくデスペナ食らうからお金ってすぐ無くなるんだよね」
「……チッ!」
淑女らしからぬ舌打ちをしたシラギクが麻の袋を三つ投げてよこした。険のある表情をしているがどうしたのだろうか。
「中を検めても?」
「お好きになさい!」
ふむふむ……この間消費した桃色爆薬に、雷汞結晶、響音石か。いい落とし所だね。僕は努めてにこやかな笑顔を浮かべた。
「分かったよ、僕がなんとかしよう」
正義に対する心付けを貰った僕はそれらをインベントリにしまう。すっくと立ち上がり、世の女性を悩ませる迷惑行為を諌めるべく歩き出した。
義憤に燃える僕の背中に声がかけられる。
「差し支えなければ聞かせてもらいたいのだけど、この一連の流れはあなたの言う正義に反しないんですの?」
またもや異なことを。僕は肩越しに振り返って言った。
「正義っていうのは流動性があるものなんだよ。思想、立場。その他にも色々ね。時代は権利の保護と悪漢の制裁を求めた。それこそ、一人の女性が身銭を切って強く訴えるほどに。僕はそこに正義を見たんだ」
「あなたろくな死に方しませんわよ?」
応え無く僕は歩き出す。未だに石像のように固まっているホシノに声をかけた。
「はい、ホシノ。差し入れだよ」
僕は導火線に着火した筒状の小型爆弾を差し出した。
「ん、ああ助か……は?」
巻き起こった爆発が人権の尊重を叫ぶ時代の到来を告げるようで晴れ晴れしい。時代にそぐわない思考の悪は滅びた。
「テメェいかれてん」
リスポーンした悪を正義の光が塗りつぶす。都合三回ほど悪を滅ぼしたところで反応が途絶えた。自宅にリスポーンしたのだろう。
僕は構えていた小型爆弾をインベントリにしまい、悪の根絶を切望していたシラギクに笑みを投げかけた。
「私はただやめるよう説得してほしかっただけなのに……狂ってる……」
ちなみに騒動の一部始終を『ケーサツ』連中が隠れて盗撮していた。再生数はなかなかのものだった。




