フィリピン、レイテ島の死闘
南雲中将って名将ですよ。
艦隊決戦さえできる環境があればですが。
4月10日本連邦はレイテ島に集結したゴラリシ国の船団を撃滅するべく水上艦隊を囮にしたのだ。
レイテ島北方に日本艦隊を集結させ、敵艦隊を誘い出し、がら空きになった補修船団を撃滅する作戦であるが、敵艦隊北方にありと誤報があっても決して補給船団の壊滅を忘れるなと西雲に命令した。
そして日本艦隊500隻は北方に集結して攻撃を加えながらゴラリシ艦隊を北方に引き釣り出すし。
「今だ。敵補給艦隊を強襲して手柄を立てろ。北方の偽艦隊など気にするな。任務第一である・・」
そして主力船団小林水軍は敵の補給艦を総攻撃してドラフム1の守る敵艦隊を砲撃するのだ・・・。
「何故だ?日本軍は何故敵艦隊を撃滅しに北方へ向かない?このままでは補給艦隊が全滅だぞ・・」
今時そんな古典的な陽動作戦に引っかかるのなんてゴラリシ国の参謀か軍師位のもんだよと思うし。
「最後まで諦めるな。日本の艦隊など艦隊決戦しか出来ない軍隊の筈。そのうち味方が助けに来る」
などと抵抗を続けて3時間立ち、戦力も衰えてきたところ悲報がもたらされたのだがこれで絶望し。
「味方の艦隊がレイテ北方で日本軍に全滅させられた?もう駄目だ。降伏しようじゃないか・・・」
これこそ日本軍の計略なのだが追い詰められて自暴自棄になっていた補給部隊は降伏の道を選んだ。
「降伏する。ジュネーブ条約に従い捕虜は低調に扱えよ」などと言うがゴラリシ国はテロリストだ。
これも便利な言葉でテロリストと決めつければ国際条約を守る義務さえ感じない列強なのであるが。
「お前達は釈放する。捕虜に食わせる飯はないから。そのうち騙されたお前らの艦隊が戻ってくる」
「おっ俺達を罠にかけたのか?ゴラリシの艦隊は健在なのか?」と聞く降伏兵だが聞いた通りだし。
「まあどの道お前らの指揮能力では手痛い打撃を受けてると思うが、小林水軍のアデリーさんだぜ」
お前らなんかが勝てると思ってるのかと小林慎吾は思うが、西雲は艦隊を再編成して北に向かうし。
「補給基地は叩いたんだから敵艦隊と艦隊決戦やっても良いんだよな?日本の艦隊は7割だからな」
アメリカ艦隊の7割海軍があれば艦隊決戦でアメリカを倒す事が出来ると言う思想があるのである。
「待て西雲。敵艦隊はもう直ぐ騙された事に気付き戻って来る筈だ。そしたら艦隊決戦だぞ・・・」
この艦隊決戦に拘る将軍は、敵から鹵獲した船を再武装して守りを固める事にしたが、船は来ない。
「おい慎吾。何時になったら敵艦隊は戻ってくるんだ?艦隊決戦が出来ないと武勲が建てられない」
まあ同じ武人として気持ちは分かるが、艦隊決戦で滝破っても名声だけ高まり出世は出来ないのだ。
「何だと?狡猾なテロリスト共だ。分かった。西雲にはそう伝える」などと不穏当な電話がかかる。
「おい。テロリストはグラック連合に逃げ帰ったとか言うんじゃないだろうな?」と西雲は聞くが。
「その通りだ。逃げ帰った。だが安心しろ。お前の功績は末代まで語り継がれるだろう」と言うが。
「俺が決戦主義者の中二病なのは知ってるだろう?艦隊決戦こそが海の男のロマンなんだ。だから軍隊に入ったのに飛行機が敵軍を壊滅させるから出番がないんだぞ。これなら軍事評論家の方がぁ?」
「俺に愚痴るな。フィリピンは軍事要塞化してゴラリシ国の侵攻に備える。艦隊決戦は諦めろ・・」
「嫌だ。艦隊決戦が出来ないなら軍隊辞める。止めるな。俺にも意地って物があるんだ。人生のな」
艦隊決戦に拘らなければ太平洋戦争の英雄南雲中将に匹敵する名将なんだがなと思う慎吾だが・・。
南雲は愚将という奴もいるが、南雲中将は使える主を間違えなければ山本五十六のような名将だし。
「西雲。艦隊なんて飛行機の護衛がなければただの鉄屑なんだ。大和や武蔵の最後を知ってるだろ」
「大和はイXカンダルに放射能除去装置貰いに行ったんだよなぁ?アニメで見たんだが。艦隊決戦で空母が敵戦艦を撃滅していたじゃないか。艦隊決戦の出来る要素はまだ残ってると俺は思うのだが」
「アニメと現実を一緒にするなぁ。お前の采配で部下が死ぬんだぞ。お前が理想に燃えるのは勝手だが部下を巻き込むなら、お前を追放するか処刑するしかなくなる。艦隊決戦できるようにするから」
あくまで日本連邦の指示は守って欲しいと思う小林慎吾だが、西雲も馬鹿ではないので我慢したが。
「ドラフム1、30機がレイテ島に上陸しました。陸上戦闘でレイテ島を奪い返す作戦のようです」
「俺が行く。心配するな。昭和の撃墜王たる俺がディールギスに乗ればドラフム30機くらいはな」
そしてゴーレムに乗りティミッド50機を率いてレイテ島を守るべく突撃したのだが敵も強いのだ。
「本当に勝てますか?貴方海軍兵ですよね?何をミスして海軍の艦隊司令官から1隊長に降格を?」
「艦隊決戦を主張したら意見が対立したので陸戦で憂さ晴らしをする事にした。心配するな。ドラフム1ならディールギスで何とか戦える筈だ。手柄を立てないと艦隊決戦をさせてもらえないんだよ」
その間にもドラフム1はレイテ島の防衛網を突破して基地内に侵入を始めたので戦う事にしたのだ。
「良いか?お前らは爆弾でドラフム1を足止めしろ。死にたくなければ功を焦って倒そうと思うな」
「分かりました。では最終的には西雲隊長にお任せすれば良いんですね?」と兵は聞くのだが・・。
「そうだ。基地の中に隠れて爆弾を撃ち込み続ければいい。勝利の暁には20万円のボーナスだぞ」
「分かりました。でしたら基地の中でのんびりと隊長の勝利を見物しながら足止めしておきますよ」
そしてディールギスは西雲の指揮の元、圧勝してレイテ島からの撤退をする事にしたがディールギスもズタボロで西雲は軍の病院に担ぎ込まれたのだが命に別状はないので、助かったのだがどうしよ。
「ミダスさん。何の用です?芸能人に戦闘の士気を高める為に派遣されたんですか?それとも・・」
西雲がズタボロになり戦力が低下してる時に、3英雄のミダスが戦ってくれるなら有難いのだがな。
「文民統制という奴だ。文官である俺がレイテ守備軍の将軍に任命されても不思議ではないだろう」
「ミダスさんが俺達と共に戦うのか?士気が上がりますね。ですが制海権を奪った今船は来ないぞ」
アデリーは海軍を動員してゲリラ戦で船を1隻ずつ沈めているのだが、フィリピンには補給は届いていない筈なので、そのうち降伏するだろうとも思うんだが空母で補給は済ませている日本が有利だ。
「良いかぁ。苦労してゴラリシ国から奪ったサーベルだ。この武器ならドラフム1を打ち砕けるぞ」
オリハルコンで作った超高性能武器であるがゴラリシ国の侵攻を防ぎグラック連合に侵入しないと。
「今黒いレオタードに命じてゴラリシ国の反政府組織と連絡を取っています」とミダスは報告する。
「この作戦においては小林慎吾殿の配下になる。我々はレイテ島を守る様にとしか言われていない」
それなら撤退したドラフム1を追ってルソン島を攻撃しようかと思う西雲であったのである・・・。
ここでフィリピンを奪回すれば功績は俺の物で、艦隊決戦できる立場になれるかも知れないのだが。
「奪い返せるなら奪い返して良いと言っていたぞ。どこまで本気なのか俺には分からんがな・・・」
なのでルソン島に奇襲攻撃をかけて大打撃を与える作戦に出たが、ルソン島の警戒は万全だったし。
「本気で襲撃するんですか?ルソン島攻略に編成された300機のティミッドでは勝ち目が薄いし」
そりゃ軍人だから国の為に死ねと言われるなら死ななければならない事もあるだろうが無駄死には嫌だと思う兵士達であり、フィリピンを奪い返す作戦で全滅したら何の為に戦ったんだろうと思うし。
「我々に死ねとおっしゃってるんですね?何の為に死ぬのか教えて頂けるなら死にましょう・・・」
「ルソンを奪い返し、フィリピンを抑えゴラリシ国のテロリストを殲滅する戦いだ。確かに犠牲は多いだろうが我々は負けない。制空権だって日本連邦が抑えてるし艦隊と歩兵の協力も万全だからな」
我々は兵30万人で守るルソン島を攻略してアジア中東のシーレーンを維持して敵に備えないとな。
「分かったら直ぐに奇襲しろ。危険な任務だが死ぬのが怖いなら敵ゴーレムを2.3体引き付けて逃げ待っていろ。囮としてドラフム1を引き付けておいてくれれば有難いからな」と言うのだが・・。
囮として名乗りだたら臆病者の汚名を末代まで背負う事になるから、軍人としては恥なんだよなぁ。
そりゃ死ぬより生きていた方が良いに決まってるが俺達は全員志願兵であり死ぬ覚悟はできている。
軍人とは国の為に戦いそして死んでいく商売であり、負傷して帰還すれば傷病兵として国や民衆から哀れまれる屈辱的な仕事であるが哀れまれても100円も寄付する気も起きないらしい迫害ぶりだ。
しかも民衆は軍人の恩給を貰って楽に暮らしてると思ってるから傷病兵を可哀想にとか思わないし。
「ああ日本連邦は酒位は飲める恩給を保証してやる。国の為に一生を棒に振ったのに乞食をしなければ酒も飲めないような困窮ぶりを可哀想にと思わないのは、非道だからな」と上から目線で言うし。
「可哀想にとは思われたくはないんですよ。国の為に戦ったのに誰からも評価されないのが嫌だし」
大体大二次世界大戦とかだとあの戦争で焼け野原になって税金もろくに取れないであろう日本で軍人だけ衣食住で優遇され、しかも莫大な恩給で遊び暮らしてたわけないだろ?常識で考えろよ的なぁ?
軍人の恩給って今の価値で45000円位だったって説も聞いた事あるが、民衆は信じない・・・。
まあ誇り高き軍人が趣味で物乞いをやってると思うのかと思うのだが、それでも戦後直後は民衆が餓死してたのに軍人だけは恩給で生活できていたのを今でも恨んでいるのではと言う気がして来たが。
「まあ負傷兵は扱いが面倒臭いから戦死するか無傷で帰還するかのどちらかにしてくれ」は言えないが兵士達は生き恥をさらすのは良そうと死ぬ覚悟を固めてしまったのである。そして奇襲は始まる。
ルソン島決死の突撃の予定です。




